ゴルフクラブの番手間の飛距離の差:アイアンからウッドまで
「クラブの番手間の飛距離の差はどの程度あればいいですか?」・・・と聞かれることがあります。
これは個人差があって、何ヤードあれば良いというわけではないと思います。大切なのは、番手間の飛距離の差がある程度一定であるということと、番手間の飛距離の差がしっかりとあるということ・・・だと思うんです。
ただ、それでは答えになっていないので・・、アマチュアの方のデータを、飛ばない、平均的、ロングヒッターという風にわけて、どのクラブ間でどの程度の差があるのが一般的なのかをご紹介したいと思います。
データはゴルフクラブの飛距離でもご紹介したデータなどを元にご紹介します。
データの見方ですが、例えば、「ドライバーと3番ウッド」というのは、「ドライバーと3番ウッドの飛距離の差」という意味です。飛距離はすべてキャリーです。(ボールが地面に落ちた地点でランは含みません)まずは男性のデータからです。
男性のデータ
クラブ(番手間の飛距離の差) | 飛ばない |
平均的 | ロングヒッター |
ドライバーと3番ウッド | 20ヤード | 15ヤード | 25ヤード |
3番ウッドと5番ウッド | 10ヤード | 20ヤード | 25ヤード |
5番アイアンからピッチングウェッジまで | 10ヤード | 10ヤード | 10ヤード |
ピッチングウェッジとサンドウェッジ | 20ヤード | 25ヤード | 20ヤード |
ピッチングウェッジとサンドウェッジは飛距離の差がどうしてもできますが、アイアンの場合は一般的にはクラブ間の飛距離の差は10ヤード。
ただ、ピッチングウェッジから8番アイアンまでは10ヤードから15ヤード程度の差が出やすいようです。
次に女性のデータになります。
女性のデータ
クラブ(番手間の飛距離の差) | 飛ばない |
平均的 | ロングヒッター |
ドライバーと3番ウッド | 25ヤード | 25ヤード | 20ヤード |
3番ウッドと5番ウッド | 20ヤード | 15ヤード | 10ヤード |
5番アイアンからピッチングウェッジまで | 5ヤードから10ヤード | 10ヤード | 10ヤード |
ピッチングウェッジとサンドウェッジ | 10ヤード | 10ヤード | 20ヤード |
女性の場合、アイアンの番手間の飛距離の差は5ヤードから10ヤードになります。
飛ばない方の場合で5ヤード、一般的には10ヤードの差になるようです。
プロのデータ
ちなみに、アメリカのPGAツアーのプロのアイアンの番手間の飛距離の差ですが、下記のようになります。
アイアンのみのデータになります。
クラブ(番手間の飛距離の差) | PGAツアープロ |
3番アイアンから9番アイアン | 10ヤード(平均値) |
[ shots measured by ShotLink ]
PGAツアーでリサーチなどに使われるデータを元にした数値になります。平均して飛距離の差は10ヤード。
9番アイアンから8番アイアンの飛距離の差が13ヤードとその差が大きくなっています。
全体的にショートアイアンでは番手間での飛距離の差が大きく、ミドルアイアンからロングアイアンにかけては飛距離の差が少なくなります。
これはショートアイアンはよりダウンブローに打っているためかと思います。ロフトを立てて打っているということですね。
飛距離の差がほとんどないのは何故?
中にはアイアンの番手間、例えば、7番アイアンも6番アイアンも飛距離が変わらない・・・という方もいらっしゃるかも知れません。
ただ、女性であれば、5ヤードの違いがあればOKですし、男性でも10ヤード近く違いがあれば、大丈夫です。
それ未満の違いしかないという場合はいくつかの原因が考えられます。
1.インパクト時のロフト角
2.芯に当たっていない
3.スライス
4.スイングの軌道
5.ヘッドスピード不足
ヘッドスピード不足というのはよほどのことがない限りありませんが、それ以外の原因に当てはまる方がほとんどだと思います。
特にインパクト時のロフト角ですね。プロとアマチュアのアイアンの打ち方の違いの決定的な点は、プロとアマチュアのアイアンの打ち方の違いでもご紹介しましたが、スイングの最下点です。
プロはボールよりも先(ターゲット方向)に最下点があるのに対して、アマチュアはボールの手前が最下点になってしまうケースが多いのです。
これは何を意味しているかと言うと、すくい打ちをしているアマチュアに対して、プロはロフトを多少立てて打っているという点です。(アイアンの話です)
すくい打ちをするとアイアンのロフト角がインパクトで増えることになります。
例えば7番アイアンのロフトが32度だとすると、すくい打ちをすることでロフトが36度になってしまい7番アイアンを打っているのに、実際には8番アイアンのロフトになっているので飛距離が不足します。
ところが、プロの場合はロフトを立てて打っていますから、32度の7番アイアンを例えば、29度の6番アイアンのロフトで打っています。
これではプロとアマチュアは6番アイアンと8番アイアンの違いがあることになり、飛距離の差も当たり前ということになります。(注意:数値は解説のために僕が適当に作ったものです)
詳しくはプロのアイアンショットは何故あんなに飛ぶのか?を参照いただければと思いますが、番手間の飛距離の差がない方は自分のスイングがすくい打ちになっていないか、または上に挙げた原因に当てはまらないかを確認してみてもいいのかも・・知れません。
番手別の飛距離を幅で考えてみる
少し話は変わりますが・・・番手別の飛距離を多くの方は恐らく、7番アイアンで140ヤード、6番アイアンで150ヤード・・・といった風にある意味、点で考えられることが多いかも知れません。
プロの場合、7番アイアンで例えば、140ヤードから170ヤード(数字は僕が勝手に考えたものです)・・・という風に考えることがあります。
飛距離に幅を持たせていると言いましょうか・・・そんな風に考えるケースもあります。
例えば、同じ150ヤードでも7番アイアンで打つ場合もあれば、9番アイアンで打つケースもあるかも知れません。
ゴルフでは全く同じコンディションで同じ150ヤードを打つ・・・ということはないわけですが、それに加えてそのアイアンの飛距離の幅の中で打つ番手を選択するというのも1つの方法かなと思います。
○○○ヤードだから何番アイアン・・・という風に考えるのもよい方法ですが、各番手に飛距離の幅を持たせてみると、それがプレー自体の幅にもつながってゆくように僕は思っています。
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