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ショートゲーム編

バンカーショットでのホームランを防ぐコツと構え方

バンカーショットでボールを直接打ってしまうことをホームランと言ったりします。

直接ボールを打ってしまうとグリーンを大きく超えてゆくことが多く、OBになることもあったり・・・とにかくダメージの大きいミスであることに間違いはありません。

以前にバンカーショットのホームラン対策:5つの原因と直し方という記事をご紹介させていただきましたが、今回は特に構え方についてもっと詳しく、具体的にどのようにして構えることでバンカーからのホームランを無くすことができるか・・・ということを考えてみたいと思います。

また、今回はたまに出るホームランを直す方法ではなくて、習慣のようにしてホームランを打ってしまう・・・ということに対しての直し方、克服する方法ということで考えたいと思います。

目次

何故ボールに直接当たるのか?

まず最初に考えるべきなのは、何故ボールに直接当たってしまうのか・・・という点です。バンカーショットの打ち方でもご紹介しましたが、バンカーショットではボールの手前5センチ(前後)を狙ってスイングし、砂ごとボールを運ぶ・・・というイメージで打ちます。

その5センチ手前の狙いが実際にスイングしたらズレた・・・それも原因だとは思いますが、その場合はホームランの時もあれば、ダフリすぎてボールが出ない・・・ということもあるかも知れません。

ただ、今回は習慣的にホームランを打ってしまう・・・ということを前提に考えたいと思います。

ミスする時はホームランが多い・・・というケースです。

さて、前置きが長くなりましたが、何故ボールに直接当たってしまうのか・・・それはボールに直接当たってしまうような構え方をしているから・・・だと僕は思うのです。

ボールに直接当たってしまうような構え方?

ボールに直接当たってしまうような構え方とはどんな構え方かと言いますと、例えば、バンカーの上にボールがあります。

そのボールを直接打ってください・・・と言われて構えます・・・フェアウェイバンカーからのショットの時のような構え方ですね。

ホームランを習慣のようにして打ってしまう方は、これと似た構え方をしている方が多いのではないでしょうか。

もっと言うと、重心が高いのです。膝の曲げ具合が浅く、前傾姿勢が浅いわけで、この構え方だとスイングをした時のクラブヘッドの最下点がボールの位置になりやすく、当然、ボールに当たりやすくなります。

最下点の位置はボールのよりも下

ところが、バンカーショットではボールの下をクラブヘッドが潜り抜けてゆくような打ち方になりますので、クラブヘッドの最下点というのは、当然、ボールの真下に来ることになり、地面よりも下になります。

ということは、その最下点にクラブヘッドが来ることを前提にして構えなければならないわけです。

これは以前にも少し書かせていただいたのですが、ちょっと面白い実験をしてみませんか?

ゴルフ場でも練習場でもいいですが、練習用のバンカーがあるところに行ったら、まずボールを砂の上に置きます。そしていつものように構えてみます。

ここからが実験なのですが、クラブヘッドを砂に潜らせて、ボールの下に来るようにして構えてみます。

サンドウェッジが砂に埋まっている状態です。その真上にボールが来るようにして構えてみます。

ここで自分がフェアウェイバンカーショットを打つ時と比べて、構え方にどのような違いがあるか・・・を観察してみます。(フェースを開いているとか、体をオープンに構えているとかは別にして)

すると・・・

1.前傾姿勢がいつもよりも深い
2.膝をいつもよりもより深く曲げている
3.グリップの位置が低い

・・・というようなことに気づきます。逆に言うと、このようにして構えなければ、クラブヘッドの最下点はボールよりも下に来ません。

ホームランを打っている方は、このように「クラブヘッドの最下点がボールよりも下に来ることを想定して構えていない」のではないかな・・・と思うんです。

クラブヘッドを砂に潜らせた状態で構えてみて、いつもよりも重心が低くなっていることに気づかれたら、いつもは重心が高すぎる・・・ということになろうかと思います。

ネックに合わせて構えるという方法

さて、最後になりますが、クラブヘッドの最下点がボールの下に来ることを前提にして構えることこそがホームランを克服する方法だと思います。

先ほどの実験のように砂にクラブヘッドを潜らせて構えます。前傾姿勢は深く、膝はいつもよりも曲げ、両手の位置もいつもよりも低く構えます。

この状態で、前傾姿勢と両膝の曲げ具合を変えずに、グリップ(両手)を前に出すようにしてクラブヘッドを砂から引き上げて、砂の上に浮かせた状態にしてみます。

すると大体、サンドウェッジのネックがボールの後ろ5センチのスポット(ポイント)に来るような形になるでしょうか・・。(クラブは砂から浮かせて構えます)

ちょっと変則的な構え方ではありますが、この構え方、僕はホームランを克服するのにはとてもいい構え方ではないかな・・・と思っています。

また、クラブヘッドの最下点がアドレスでクラブを構える位置よりも低いところに来ることを考えると案外理にかなった構え方でもあるかも知れません。

このように構えたら、後はボールの後ろ5センチのスポットを見て(ボールは見ません)、そこにクラブが入ってゆくイメージでスイングをしてみます。

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