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ゴルフクラブの選び方

ゴルフボールの寿命(耐用年数)はどの位?ロストボールの寿命も

前回はロストボールの性能について。新品との違い、おすすめはどっち?にて、ロストボールの性能や新品のゴルフボールとの違いなどについてご紹介しました。

今回の記事では、新品のゴルフボール、また使用した後のゴルフボールの寿命(耐用年数)について知りたいという方向けに、ボールの寿命についてご紹介してゆきます。

さらに、ロストボールの寿命についてはどの程度と考えておけばいいか?ということについても記事の後半で解説します。

目次

ゴルフボールの寿命は新品で5年程度

さて、ゴルフボールの寿命ですが、新品で未使用の場合、大体5年程度が寿命と言われています。

例えば、昔買って使っていなかったボールですとか、コンペの景品でもらったけど使っていなかったボールなども、5年以内であれば問題なく使えると思います。

ゴルフボールの場合、新品未使用の状態では殆ど劣化しないと言われています。ただし、それは常温で保存していた場合の話。

ゴルフボールは温度に弱いので、直射日光に当たるような環境であったり、例えば、夏の車の中など、高温になってしまうような環境ではボールは新品であっても劣化しやすくなります。

ダンロップのゴルフボールの販売企画に携わってきた「ボールのソムリエ」の平野敦嗣さんは、ゴルフボールと温度についてこんな風に語っています。

「ボールは約70度くらいまで温められるとカバー部の樹脂が軟らかくなってくるんですよ。 例えば冬場。携帯カイロとボールを一緒にポケットの中に入れていたりすると、 カイロに当たっているところだけが平らに溶けてしまったりする。 ボールは60~70度といった高温に弱いことを覚えていてほしいですね。」(出典:「ボールに"賞味期限"はあるのか?」GDO GOLFstyle)

使用した後のゴルフボールの寿命はどの位?

さて、では使用した後のゴルフボールの寿命はどの程度だと思っておけばいいでしょうか?

ところで、ドライバーでボールを打った時にボールに加わる衝撃は1トン以上にもなると言われています。

インパクトの瞬間を映像などで見たことがある人もいると思いますが、ボールはこんな風につぶれてしまっていたりします。

ラウンドしている間、それだけの衝撃を何度も何度も受け続けているボールですが、何度もショットを打つことで、どうしても少しづつ劣化してゆきます。

といっても、勿論、1ラウンドで寿命になるようなことはありません。

プロの場合、数ホールに一度、新品のボールに交換する人もいますが、先ほどご紹介した平野敦嗣さんによると、それは数ホールでボールの性能が落ちるからではなく、気分転換のためであったり、ルーティンとしてやっていることが多いとのこと。

では、使用後はどの程度使えると思っていればいいかというと、先ほどの5年というのはあくまでも新品未使用の場合で、使用後は劣化してゆきますから、5年も持ちません。

使用後の寿命ですが、1つの目安として傷ができてしまった時と考えていただくといいかと思います。

勿論、傷ができてしまっても、余程大きな傷ではない限り、ただ使う分には問題ありませんが、飛距離などの性能には影響が出てきますので、傷ができたら、そろそろ交換かなと考えていただくといいと思います。

また、傷ができていなくても、先ほども書かせていただいたようにボールには1トン以上の衝撃が何度も加わっているわけですので、性能は少しづつ落ちてゆきます。

ですので、ボール本来の性能を生かしたいと思われた場合は、使用後は傷がついていなくても、定期的に交換していただくといいかも知れません。

ロストボールの寿命は?

前回のおさらいになりますが、ロストボールの使用率は下記のようになっています。

ゴルファーの平均スコア ロストボール
使用率
110以上 83%
90から100台 71%
89以下 25%

参考:ゴルフダイジェスト・オンラインが行った調査(ロストボールと新品の使用率を都内中古ショップで調査)

結構な数の人がロストボールを使用しているのがわかります。

さて、ではロストボールの寿命はどの位か?

ということですが、ロストボールの場合、製造されてからどの程度の期間が経っているかということが殆どの場合は不明です。

また、ロストボールの場合はすでに使用されていますので、購入した時点ですでに劣化が進んでいる場合もあります。

以前(96年)にアメリカのゴルフダイジェスト社によって、ゴルフボールを一定の期間水につけておくと、飛距離がどの程度落ちるか?という実験が行われています。

その結果はこんな形になりました。

水につけておく期間 飛距離
1週間 6ヤード落ちる
3カ月 12ヤード落ちる
6カ月 15ヤード落ちる

一週間水につけておくだけで飛距離が6ヤード、半年水につけておくと15ヤードも(!)飛距離が落ちているのがわかります。

もっとも、全部のロストボールが池から回収したものではありませんし、ロストボールは個体差が大きいのですが、ただ、ロストボールの場合は最初から性能が落ちていると思っていてもいいかも知れません。

ちなみに、先ほどもご紹介した平野敦嗣さんによるとロストボールの場合は直射日光による熱や紫外線を受けていることで、性能が劣化している可能性があるとのこと。

そういったことを考えると、ロストボールの寿命はそれほど長くはないと考えてもいいのかも知れませんし、少しでも傷ができた時点が寿命と考えていいかも知れません。

ロストボールについてはロストボールの性能について。新品との違い、おすすめはどっち?にて詳しくご紹介していますので、詳しく知りたい方はそちらを参照ください。

ここまでを少しまとめると

・ボールの寿命は未使用の状態で5年程度
・高温の状態では劣化が進む
・使用後の寿命の目安はボールに傷がついた時
・ロストボールは購入した時点で寿命になっている可能性も

ゴルフボールのメンテナンス、保管方法について

最後にゴルフボールのメンテナンスや保管方法について簡単にご紹介したいと思います。

使用したボールのメンテナンス方法ですが、タオルで拭くのもいいですし、水洗いをしても構いません。ただ、水を使う場合は、その後にしっかりと水分を拭き取ってください。

保管方法ですが、これまでにご紹介させていただいたようにゴルフボールは熱に弱いので、できれば高温になる場所は避けて保管したいところです。

夏場の車の中はかなり高温になりますので、面倒ではありますが、できればバッグは毎回車から降ろしたいところです。特に屋根のない駐車場に停めておく機会が多い人の場合は。

目的別ゴルフボールの選び方(ボールのタイプについても)
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今回はゴルフボールについてご紹介しましたが、ゴルフクラブの選び方のコーナーではドライバーやアイアン、パターやシャフトの選び方などもご紹介していますので、よかったらそちらも覗いてみてください。

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