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トラブル解決編

ゴルフクラブの飛距離の目安【一覧表】ドライバー、フェアウェイウッド、アイアン他

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、ゴルフクラブの飛距離の目安について見ていきたいと思います。

具合的には、

それぞれの飛距離の目安についてご紹介します。

また、記事の後半では、飛距離を伸ばすために必要な3つのことについても解説したいと思います。

尚、飛距離に関してはこういった記事も書いていますので、よかったら参考になさってください。

目次

①ゴルフクラブの飛距離の目安

早速ですが、下記が各クラブの飛距離の目安になります。

表の見方

数値が1つの項目に3つ並んでいます。例えば男性のドライバーを見てみると、
「180-200-240」(単位はヤード)となっています。

これは、「あまり飛ばない-平均的-ロングヒッター」といった形になります。

ですから、平均的な数値は3つの中の真ん中になります。

ちなみに数値はキャリーです。ランは含みません。

キャリー・・・打ったボールが地面に到達するまでの距離
ラン・・・ボールが地面に落ちてから止まるまでの距離

ゴルフクラブの飛距離の目安一覧(単位:ヤード)

補足:

・UTはユーティリティ、PWはピッチングウェッジ、SWはサンドウェッジの略です
・数値は海外のデータも参考にしていますが、より日本人に合った数値に、また、現在のゴルフクラブ事情(以前に比べて、アイアンのロフト角が立ってきていることなど)も考慮した上で、より現実的な数値をご紹介しています
・数値は必要に応じて更新しています
・このデータをブログ等で紹介していただく場合は、このページへのリンクをお願いいたします

参考文献:

・"Golf Beginners FAQ: What are the Golf Club Distances? "about.com:golf writer:Brent Kelley
・「GOLF CATALOG AUTUMN & WINTER ダンロップゴルフカタログ」
・"PERFORMANCE OF THE AVERAGE MALE AMATEUR GOLFER" TRACKMAN社
・My New Research on DRIVING, GolfMagazine Dave Peltz

②ドライバーの平均飛距離とヘッドスピードの目安

これはまた違うデータになりますが、ヘッドスピード別のドライバーの飛距離の目安についてもご紹介したいと思います。

下記は、ダンロップが発表したデータをもとに作成しています。

ゴルファーのタイプ ヘッドスピード ドライバーの飛距離
(目安)
プロのハードヒッター 48m/s以上 280ヤード前後
アマのハードヒッター及びプロ 43-48m/s未満 240ヤード前後
一般ゴルファー 38-43m/s未満 200ヤード前後
シニア及びやや非力なゴルファー 33-38m/s未満 180ヤード前後
女性ゴルファー 33m/s未満 150ヤード前後

参考:「GOLF CATALOG AUTUMN & WINTER ダンロップゴルフカタログ」

ヘッドスピード別のドライバーの飛距離の目安、また、ヘッドスピードの割に飛ばない原因については下記の記事にて詳しくご紹介しています。

ヘッドスピード別、ドライバーの飛距離の目安一覧

③女子プロと男子アマの飛距離の差と3つの理由

実は、男子アマチュアと女子プロのヘッドスピードには、それほど大きな差がありません。

同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差

ある調査では、

・女子プロのヘッドスピード 42.9m/s
・男子アマのヘッドスピード 45m/s

といった結果になっています。

この調査だけを見ると、男子アマの方がむしろヘッドスピードが速いという結果になっています。

しかし、トータルの飛距離では

・女子プロ 250.5ヤード
・男子アマ 229.7ヤード

という結果になっています。

同じようなヘッドスピードなのに、女子プロは男子アマよりも20ヤード以上飛んでいるわけですが、この差は一体何なのでしょうか?

下記は、上記でご紹介した調査の詳しい結果になります。

  ヘッド
スピード
ボール
初速
打ち出し角 スピン
(回転)
キャリー トータル
飛距離
女子プロ 42.9 m/s 62 m/s 14度 2500 234.5y 250.5y
男子アマ 45 m/s 60.75 m/s 12度 4000 218.1y 229.7y

(参照/出典:Golf Today 丸ごと一冊!飛距離アップ大作戦 完全保存版)

この結果を見ると、女子プロと男子アマには、

1)バックスピン量
2)打ち出し角
3)ボールの初速

・・にそれぞれ違いがあることがわかります。

1)バックスピン量

女子プロと男子アマの1つ目の違いが、「バックスピンの量」です。

女子プロはバックスピン量が2500回転/分と理想的なのに対して、男子アマは4000回転/分もあります。

これだけ(4000回転/分)バックスピン量があると、ボールは高く上がりすぎてしまい、飛距離をロスしてしまいます。

2)打ち出し角

2つ目の違いが、「打ち出し角」です。

女子プロの打ち出し角が14度であるのに対して、男子アマチュアは12度とやや低めの数値になっています。

何故、女子プロの打ち出し角の方が男子アマの数値よりも高いのかと言うと、女子プロはボールを横から払うように打っているか、もしくは若干アッパーブローで打っているのに対して・・

男子アマチュアの12度という数値はインパクト前のヘッドの入射角が緩やかではなくて、大袈裟にいうと上から振り下ろすような打ち方になっている可能性があります。

この打ち方は同時にバックスピン量を増やしている可能性もあります。

ドライバー、アイアンの入射角のデータ。プロの入射角はどの位か?

3)ボールの初速

2つ目の違いが、「ボールの初速」です。

ボールの初速とは、インパクト後にボールがどの位の勢いで飛び出したかを示すスピード、速度のことを言います。

このボールの初速ですが、先ほどの結果では

・女子プロ 62m/s
・男子アマ 60.75m/s

となっています。

男子アマの方がヘッドスピードが速いのに、ボール初速で女子プロに負けています。

【ボール初速を上げる方法】何故、男子アマは女子プロにボール初速で負けるのか?

これは何故か?

ということですが、簡単に言うと、女子アマは芯で打っているのに対して、男子アマは芯を外している可能性が高いです。

この違いがボールの初速の差になり、ひいては、トータルの飛距離の差になっているのだと思います。

また、男子アマの場合は、インパクト時にフェースが開いている可能性もあると思います。(それがまたバックスピン量を増やしている)

さらに言うと、開いたフェースを閉じるために、上から下に振り降ろすような振り方になっている可能性もあります。

そのように振るとフェースが開くのを防ぐことができるのですが、その打ち方だとどうしてもアウトサイド・インのスイング軌道になりやすく、ボールは左へと飛んでゆきます。

それを修正するために、右を向いて構えてしまっている方は案外多くいらっしゃいます。

つまり、右を向いて引っ掛けを打っているわけですが、この打ち方だとどうしても、打ち出し角が低くなりやすく、また、バックスピンも増えてしまう可能性があります。

これを直すには、そもそもフェースが開いてしまっている点を修正する必要があるのですが、それを修正するために、振り方を変えようとすると上記のように真っ直ぐ打てるようになっても飛距離を犠牲にしてしまうケースが多々あります。

④飛距離を伸ばすにはどうしたらいいか?

じゃあ、どうしたらいいのか・・?

ということですが、勿論、スイングそのもの、振り方そのものを変えることでよい結果につながるケースもありますし、当サイトでもスイングについて色々な記事を書かせていただいています。(ゴルフスイング編

ただ、先程ご紹介したように、振り方そのものを変えて真っ直ぐに打てるようになっても飛距離を犠牲にしてしまうケースが多々あります。

じゃあ、どうしたらいいかといったら、スイングする前の部分を変える事、だと思います。

具体的には、グリップボールの位置アドレスの姿勢などの基本的な部分です。(ゴルフ基礎編参照)

基礎とか基本というのは、多くの場合、ちょっと退屈というか、できれば避けたいことかも知れません。

それは多くの方が感じることだと思うのです。

ただ、スイングの軌道であったり、スイング中、インパクトでのフェースの向きというのは、その殆どが実は、グリップの握り方であったり、アドレスの姿勢であったり、アドレスの向き、ボールの位置・・・というものが決めます。

例えば、それまでアウトサイド・インの軌道で振ってスライスを打っていた方が、グリップをフックグリップ(ストロンググリップ)に変えたら、何も意識していないのに、インサイド・インの軌道でドローボールを打つようになった・・ということはよくあります。

また、そうやってグリップやアドレスなどを変えると、飛距離が飛躍的に伸びるケースがとても多くあります。

ヘッドスピードはそれほど変わらなかったとしても、先ほどの女子プロと男子アマの差でご紹介したような・・・

1)バックスピン量
2)打ち出し角
3)ボールの初速

といったものがグリップやアドレスなどを変えることで自然と改善されることがあります。

先程ご紹介した例で言えば、グリップを変えることで、フェースが開かなくなりますから、自然とスイングの軌道もアウトサイド・インからインサイド・インに変わってゆきます。

すると、振り降ろす必要がなくなり(癖でそのように振っていらっしゃる方もいます)、ボールを払い打ったり、または若干アッパーブローで打つことができるようになることもあります。

ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?

すると、バックスピン量や打ち出し角も自然と、改善されてゆきます。

また、フェースがインパクトで開かなくなれば、ボールの初速も上がるようになります。

そんなケースもあります。

基礎というのは、何だか遠回りをするような気がするものだと思いますが、実はゴルフではそれが一番の近道になると、僕はそう思っています。

また、ゴルフクラブが自分に合ってない場合も飛距離をロスしてしまうことがあります。

自分は初心者ですからと、クラブのことは全く気にしない方もいらっしゃいますが、そういった方でもクラブを変えてみたら飛距離が一気に伸びるケースもあります。

ですので、初心者の方であっても、ご自分にあったクラブを使うということはとても大切なことだと思います。

自分に合わないクラブを使ってしまうと、打てるショットも打てなくなることがありますので。

クラブの選び方については、ゴルフクラブの選び方よくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうなどでご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

ということで、今回はゴルフクラブの飛距離の目安と飛距離を伸ばすために必要なことについて見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。