ゴルフクラブ(ドライバー・アイアン)の飛距離の平均と目安<一覧表>
ゴルフクラブの番手別飛距離の目安はどの位か・・・これは多くの方が気になることだと思います。
自分は飛んでいる方なのか、それとも飛距離が足りないのか・・・やっぱりゴルファーなら誰もが気になると思うのです。
先回はPGAツアーのプロの平均飛距離をご紹介しましたが、今回は男性・女性別でアマチュアの場合のドライバーからアイアンまでの平均飛距離をご紹介したいと思います。
また、女子プロと男子アマの飛距離の差とその3つの理由についてもご紹介したいと思います。
目次
- 1)ドライバーからアイアンの平均飛距離一覧表
- 2)ドライバーの平均飛距離とヘッドスピードの目安
- 3)プロとアマチュアのドライバーの飛距離の差
- 4)女子プロと男子アマの飛距離の差と3つの理由
- 5)飛距離を伸ばすにはどうしたらいいの?
1)ドライバーからアイアンの平均飛距離一覧表
データをご紹介する前にいくつか注意点があります。
シャフトの種類や長さ、ロフト角もメーカーによって違いますので(その場合、当然飛距離も変わってきますので)この一覧表はあくまでも目安程度にお使いください。
特にアイアンの場合はメーカーやモデルによっても飛距離は大きく変わってきますので。
また、下記はドライバーからアイアンまでのアマチュアの場合の平均飛距離をデータにしたものです(最大飛距離ではありません)。
表の見方
数値が1つの項目に3つ並んでいます。例えば男性のドライバーを見てみると、
「200-230-260」となっています。
これは、「あまり飛ばない-平均的-ロングヒッター」といった形になります。
ですから、平均的な数値は3つの中の真ん中になります。
ちなみに数値はキャリーです。ランは含みません。
キャリー・・・打ったボールが地面に到達するまでの距離
ラン・・・ボールが地面に落ちてから止まるまでの距離
ゴルフクラブ別平均飛距離(アマチュアの場合)
クラブ | 男性 | 女性 |
Driver | 200-230-260 | 150-175-200 |
3-wood | 180-215-235 | 125-150-180 |
5-wood | 170-195-210 | 105-135-170 |
2-iron | 170-195-210 | 105-135-170 |
3-iron | 160-180-200 | 100-125-160 |
4-iron | 150-170-185 | 90-120-150 |
5-iron | 140-160-170 | 80-110-140 |
6-iron | 130-150-160 | 70-100-130 |
7-iron | 120-140-150 | 65-90-120 |
8-iron | 110-130-140 | 60-80-110 |
9-iron | 95-115-130 | 55-70-95 |
PW | 80-105-120 | 50-60-80 |
SW | 60-80-100 | 40-50-60 |
Reference: "Golf Beginners FAQ: What are the Golf Club Distances? "about.com:golf writer:Brent Kelley |
次はドライバーの平均飛距離やヘッドスピードについてまた違ったデータをご紹介したいと思います。
2)ドライバーの平均飛距離とヘッドスピードの目安
ドライバーの平均飛距離とヘッドスピードの平均値でもご紹介しましたが、ドライバーの平均飛距離について、また違ったデータを見てみたいと思います。
下記はダンロップが発表したデータになります。
ゴルファーのタイプ | ヘッドスピード | ドライバーの飛距離 (目安) |
プロのハードヒッター | 48m/s以上 | 280ヤード前後 |
アマのハードヒッター及びプロ | 43-48m/s未満 | 240ヤード前後 |
一般ゴルファー | 38-43m/s未満 | 200ヤード前後 |
シニア及びやや非力なゴルファー | 33-38m/s未満 | 180ヤード前後 |
女性ゴルファー | 33m/s未満 | 150ヤード前後 |
出典:「GOLF CATALOG 2003-2004 AUTUMN & WINTER ダンロップゴルフカタログ」
先程のデータでは男性だと平均的な飛距離が230ヤードでしたが、こちらのデータだと200ヤード前後が平均的なまたは一般的なゴルファーの飛距離というデータになっています。
どちらかというとこちらの方が現実的なデータかも知れません。
3)プロとアマチュアのドライバーの飛距離の差
もう一つ、今度はデイブ・ペルツ(アメリカのコーチ。科学的なデータを駆使してトッププロやアマチュアを指導することで知られれる)が行った調査の結果になります。
下記は米PGAツアーのプロ、ハンデ0、10、20、30のそれぞれのゴルファーのドライバーの平均飛距離とフェアウェイキープ率になります。
ゴルファー | ドライバーの平均飛距離 | フェアウェイキープ率 |
PGAツアープレーヤー | 289ヤード | 64% |
ハンディキャップ 0 | 245ヤード | 50% |
〃 10 | 218ヤード | 48% |
〃 20 | 173ヤード | 26% |
〃 30 | 173ヤード | 34% |
参考:Dave Pelz My New Research on DRIVING, GolfMagazine
このデータも最初の表に比べるとやはり現実的かなと、思います。
さて、次は女子プロと男子アマの飛距離の差について見てゆきたいと思います。
4)女子プロと男子アマの飛距離の差と3つの理由
同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差でもご紹介しましたが、男子のアマチュアと女子プロのヘッドスピードの平均値というのは実はそんなに差がありません。
ある調査では女子プロのヘッドスピードの平均値が42.9m/sだったのに対して一般男性のアマチュアの平均ヘッドスピードは45m/sでした。
この数値はその時々で変わってくるかも知れませんが、女子プロと男子アマではそんなにヘッドスピードには差がないのだと思います。
むしろ、この調査だけを見ると男子アマの方がヘッドスピードは速いわけです。
しかし、ここまで見てきたデータでもおわかりの通り、飛距離となると、男子アマは200ヤード前後しか飛ばせていません。
一方で女子プロは250ヤード飛ばすことができます。
この差は一体何なのでしょうか?
その違いとは主に、
- 1)バックスピン量
- 2)打ち出し角
- 3)ボールの初速
の3つになります。
下記は少々前のデータになりますが、女子プロと男子アマチュアのヘッドスピードや飛距離などのデータを細かく比較したものです。(参照/出典:Golf Today 丸ごと一冊!飛距離アップ大作戦 完全保存版)
ヘッド |
ボール 初速 |
打ち出し角 | スピン (回転) |
キャリー | トータル 飛距離 |
|
女子プロ | 42.9 m/s | 62 m/s | 14度 | 2500 | 234.5y | 250.5y |
男子 アマチュア |
45 m/s | 60.75 m/s | 12度 | 4000 | 218.1y | 229.7y |
詳しくは同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差でご紹介しておりますので、今回は簡単にご紹介しますが・・
女子プロは250ヤード飛ばしているのに対して、男子アマチュアは230ヤード弱。
違いを見てみると、1)明らかな違いはバックスピンの量です。
女子プロは2500回転と理想的なのに対して、男子アマチュアは4000回転もあります。
これではボールが吹け上がってしまい、飛びません。
2)もう一つの違いは打ち出し角。
女子プロの打ち出し角が14度であるのに対して、男子アマチュアは12度。
これはどういう違いかというと、女子プロはボールを横から払うように打っているか、もしくは若干アッパーブローで打っているのに対して・・
男子アマチュアの12度という数値はインパクト前のヘッドの入射角が緩やかではなくて、大袈裟にいうと上から振り下ろすような打ち方になっている可能性があります。
この打ち方がまたバックスピン量を増やしているのだと思います。
3)ボールの初速ですが、男子アマチュアの方がヘッドスピードが速いのに、ボール初速で女子プロに負けています。
でも、何故なのでしょうか?
これは恐らく、芯を外しているのだと思います。
それがボールの初速の違いになって、それが結果的に飛距離の差になっているのだと思います。
また、同時にインパクトでフェースも開いているのだと思います。それがまたバックスピン量を増やしている可能性があります。
さらに、開いたフェースを閉じるために、上から下に振り降ろすような振り方になっている可能性もあります。
そのように振るとフェースが開くのを防ぐことができるのですが、その打ち方だとどうしてもアウトサイド・インのスイング軌道になりやすく、ボールは左へと飛んでゆきます。
それを修正するために、右を向いて構えてしまっている方は案外多くいらっしゃいます。
つまり、右を向いて引っ掛けを打っているわけですが、この打ち方だとどうしても、打ち出し角が低くなりやすく、また、バックスピンも増えてしまう可能性があります。
これを直すには、そもそもフェースが開いてしまっている点を修正する必要があるのですが、それを修正するために、振り方を変えようとすると上記のように真っ直ぐ打てるようになっても飛距離を犠牲にしてしまうケースが多々あります・・
じゃあ、どうしたらいいのでしょうか・・?
5)飛距離を伸ばすにはどうしたらいいの?
じゃあ、どうしたらいいのか・・?
ということですが、勿論、スイングそのもの、振り方そのものを変えることでよい結果につながるケースもありますし、当サイトでもスイングについて色々な記事を書かせていただいています。(ゴルフスイング編)
ただ、先程ご紹介したように、振り方そのものを変えて真っ直ぐに打てるようになっても飛距離を犠牲にしてしまうケースが多々あります。
じゃあ、どうしたらいいかといったら、スイングする前の部分を変える事、だと思います。
具体的には、グリップやボールの位置、アドレスの姿勢などの基本的な部分です。(ゴルフ基礎編参照)
基礎とか基本というのは、多くの場合、ちょっと退屈というか、できれば避けたいことかも知れません。
それは多くの方が感じることだと思うのです。
ただ、スイングの軌道であったり、スイング中、インパクトでのフェースの向きというのは、その殆どが実は、グリップの握り方であったり、アドレスの姿勢であったり、アドレスの向き、ボールの位置・・・というものが決めます。
例えば、それまでアウトサイド・インの軌道で振ってスライスを打っていた方が、グリップをフックグリップ(ストロンググリップ)に変えたら、何も意識していないのに、インサイド・インの軌道でドローボールを打つようになった・・ということはよくあります。
また、そうやってグリップやアドレスなどを変えると、飛距離が飛躍的に伸びるケースがとても多くあります。
ヘッドスピードはそれほど変わらなかったとしても、先ほどの女子プロと男子アマの差でご紹介したような・・・
1)バックスピン量
2)打ち出し角
3)ボールの初速
といったものがグリップやアドレスなどを変えることで自然と改善されることがあります。
先程ご紹介した例で言えば、グリップを変えることで、フェースが開かなくなりますから、自然とスイングの軌道もアウトサイド・インからインサイド・インに変わってゆきます。
すると、振り降ろす必要がなくなり(癖でそのように振っていらっしゃる方もいます)、ボールを払い打ったり、または若干アッパーブローで打つことができるようになることもあります。
ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?
すると、バックスピン量や打ち出し角も自然と、改善されてゆきます。
また、フェースがインパクトで開かなくなれば、ボールの初速も上がるようになります。
そんなケースもあります。
基礎というのは、何だか遠回りをするような気がするものだと思いますが、実はゴルフではそれが一番の近道になると、僕はそう思っています。
また、ゴルフクラブが自分に合ってない場合も飛距離をロスしてしまうことがあります。
自分は初心者ですからと、クラブのことは全く気にしない方もいらっしゃいますが、そういった方でもクラブを変えてみたら飛距離が一気に伸びるケースもあります。
ですので、初心者の方であっても、ご自分にあったクラブを使うということはとても大切なことだと思います。
自分に合わないクラブを使ってしまうと、打てるショットも打てなくなることがありますので。
クラブの選び方については、ゴルフクラブの選び方、よくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうなどでご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。
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