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トラブル解決編

ヘッドスピード別、ドライバーの飛距離の目安一覧。ヘッドスピードの割に飛ばない3つの原因も

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、「ヘッドスピード別のドライバーの飛距離の目安」をご紹介したいと思います。

また、記事の後半では、

・ヘッドスピードの割に飛ばない3つの原因
・ヘッドスピードに見合った飛距離を出す方法

についても解説したいと思います。

それから、当サイトでは、ゴルフクラブの飛距離についてはこういった記事も書いていますので、よかったらこちらも参考になさってください。

目次

ヘッドスピード別、ドライバーの飛距離の目安

さて、早速ですが、ヘッドスピード別のドライバーの飛距離の目安は下記の通りになります。(※表はダンロップが発表したデータを参考に作成しています)

出典:「GOLF CATALOG ダンロップゴルフカタログ」

ヘッドスピード別、実現可能なドライバーの飛距離

先ほどはヘッドスピード別の飛距離の目安をご紹介しましたが、これとは別に、ゴルフ用品メーカー、キャロウェイゴルフが発表している「実現可能なドライバーの飛距離」のデータがありますので、ご紹介したいと思います。

ちなみに、「実現可能な飛距離」とは、特定のヘッドスピードで実現することが可能な飛距離という意味になります。

例えば、ヘッドスピードが40m/sであれば、ヘッドスピード40m/sで、出すことのできる最大の飛距離が「実現可能な飛距離」になります。

実現可能なドライバーの飛距離(キャロウェイゴルフ調べ)

前提条件

打ち出し角: 14度
バックスピン量: 2400回転/分
サイドスピン: 0回転/分
ミート率: 1.50

参考ブログ: 「超私的な考察 アマチュアのドライバーの適正飛距離はどれぐらいなのか!?」 (マーク金井さんが運営されているブログ)

 * * *

上記の数値ですが、条件のところを見ていただいくとわかりますが、実際に実現させるのは、とても難しい数値にはなると思います。

ただ、同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差でご紹介したデータを見るとわかりますが、女子プロの場合はこの実現可能な飛距離に近い飛距離を出しています。

ヘッドスピードに対する飛距離の目安は、最初にご紹介したデータの方が向いていると思いますが、ただ、この実現可能な飛距離(に近い数値)を最終的な目標にしていただくのはいいかも知れません。

ヘッドスピードに見合った飛距離が出ない3つの原因

さて、ここまでヘッドスピード別のドライバーの飛距離についてご紹介してきました。

もし、今回ご紹介した数値(最初の数値)よりも、大幅に飛んでいない場合ですが、何が原因でしょうか?

ヘッドスピードに見合った飛距離が出ない原因は、大きくわけると3つあります。

①ボール初速

ヘッドスピードに見合った飛距離が出ない1つ目の原因が、「ボール初速」です。

ボール初速とは、インパクト後にボールがどの位の勢いで飛び出したかを示すスピード、速度のことを言います。(ボール初速とは?

同じヘッドスピードでも、ボール初速の違いで飛距離には大きな差が出てくることがあります。

これは同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差でもご紹介した調査になりますが、男子アマと女子プロのヘッドスピードは、あまり変わらないという調査結果があります。

この調査結果では、

・女子プロのヘッドスピード 42.9m/s
・男子アマのヘッドスピード 45m/s

・・という形で、男子アマの方がむしろヘッドスピードは速かったのですが、平均飛距離では、

・女子プロ 250.5ヤード
・男子アマ 229.7ヤード

・・という形で、女子プロの方が20ヤードも飛んでいたんですね。

この原因は何か?

ということですが、1つは「ボール初速」です。

この調査での女子プロのボール初速は62m/sであったのに対して、男子アマは60.75m/sでした。

女子プロのようにヘッドスピードに見合った飛距離を出すには、ボール初速を上げるということが重要になってきます。

このボール初速を上げる方法については、下記の記事でご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

【ボール初速を上げる方法】何故、男子アマは女子プロにボール初速で負けるのか?

②打ち出し角と③スピン量

ヘッドスピードに見合った飛距離が出ない2つ目の原因が、「打ち出し角」。

3つ目の原因が、「スピン量」です。

具体的には、

・打ち出し角が低すぎる
・スピン量が多すぎる

・・という形だと、ヘッドスピードに見合った飛距離が出なくなります。

先ほどの女子プロと男子アマの比較調査に戻りますが、両者の打ち出し角は、

・女子プロ 14度
・男子アマ 12度

でした。

女子プロは、打ち出し角が14度と最適な打ち出し角であったのに対して、男子アマは打ち出し角12度と女子プロに比べるとやや低い数値になっています。

何故、男子アマの打ち出し角は女子プロよりも低いのか?

ということですが、その前にバックスピン量についてもご紹介したいと思います。

先ほどの調査では、

・女子プロ 2500回転/分
・男子アマ 4000回転/分

といった結果になっています。

これはかなりの違いですが、キャロウェイゴルフによると、ドライバーの飛距離を最大にするには、

・打ち出し角を10~14度
・バックスピン量を2200~2600回転/分

にするのが良いそうですが、女子プロはまさにこの最適な形になっていることがわかります。

男子アマは、打ち出し角がやや低く、バックスピン量は明らかに多すぎるわけですが、これが飛距離の差になっています。

では、打ち出し角が低い、バックスピン量が多すぎる原因は何か?

ということですが、理由は大きくわけると2つあると思います。

1つ目の理由は、ヘッドの入射角です。

入射角とは、インパクトでヘッドがボールに対してどの程度の角度で入ってきたかということを示す数値(角度)のことを言います。

これ入射角が打ち出し角とバックスピン量にどう関係しているのか?

ということですが、簡単に言うと、ヘッドが上から入るほど(ダウンブローのような形だと)、打ち出し角は低くなり、バックスピン量は増えやすくなります。

反対に、ヘッドが地面と水平に入ってきてボールに当たる形(払い打つ形)や、もしくは、ヘッドがややボールの下から入ってくる形(アッパーブロー)だと、打ち出し角は高くなり、バックスピン量は減りやすくなります。

打ち出し角が低い原因、バックスピン量が多すぎる原因の話に戻りますが、ヘッドが上から入ってしまっていることがその原因になっている、ということが多いと思います。

また、これは2つ目の理由になりますが、ダウンスイングでのヘッドの軌道も関係してきます。

アマチュアゴルファーは、ヘッドの軌道がアウトサイド・インになっていることが多いのですが、アウトサイド・インの軌道で振ると、ヘッドがボールに対して上から入ってきやすくなります。

先ほど、ヘッドが上から入ると打ち出し角が低く、スピン量が増えるとお伝えしましたが、アウトサイド・インで振っていることも、打ち出し角が低すぎる、また、スピン量が多すぎる原因になります。

アウトサイド・インの軌道と8つの原因

この入射角についての話の続きは、下記の記事にて詳しくお伝えしていますので、よかったらそちらを参照ください。

ドライバー、アイアンの入射角のデータ。プロの入射角はどの位か?

ということで、今回はヘッドスピード別の飛距離の目安とヘッドスピードの割に飛ばない3つの原因について見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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