ドライバーやアイアン、パターでやってしまう「ヘッドアップ」、「ルックアップ」とは?原因と簡単にできる3つの矯正方法
今回はドライバーやアイアン、パターの「ヘッドアップ」「ルックアップ」について、その原因や直し方をご紹介してゆきたいと思います。
具体的には下記のような点について見てゆきたいと思います。
- ヘッドアップ、ルックアップとは?
- 原因は何か?
- 簡単にできる3つの矯正方法
- パターの場合はどうしたらいいか?
- いつまでボールを見ていればいいのか?
それでは早速はじめましょう!
ヘッドアップ、ルックアップとは?
パターを打つ時にルックアップ、ヘッドアップしてしまうでも少しご紹介させていただいたことがありましたが、
「ヘッドアップ」とは、ボールを打ち終わる前にボールの行方が気になって、頭を上げて(ボールの行方を追って)しまうこと。
「ルックアップ」とは、ボールを打ち終わる前にボールの行方が気になって視線がボールの方向、もしくはターゲット方向に向いてしまうこと。
・・になります。
ヘッドアップもルックアップもそうなのですが、基本的にはどちらも、頭を上げる際、視線をターゲット方向に向ける際に、顔も同時に左を向きやすくなります。
これは以前にもご紹介したことがありましたが、顔の向きというのは、クラブフェースの向きにも密接に関係していて、顔が左を向くと、フェースも左を向きやすくなります。(開きやすくなります)
つまり、ヘッドアップもルックアップもスライスの原因になりやすいということになります。
パターの場合も、押し出し(プッシュ)の原因になりますし、それを嫌がって引っ掛けのミスが出るケースもあります。
このヘッドアップ、ルックアップですが、プロの中にもヘッドアップ、ルックアップしている人も稀にいます。
こういった人達は意識してやっているか、あえてやっていて、それが良い結果につながっているわけですが、同じように意識してやっている人やヘッドアップやルックアップが良い結果につながっているようなケースではあえて修正する必要はないと思います。
ゴルフスイングには1つの答えのようなものはなくて、自分が思うようなショットが打てるスイングが一番だと思いますので。
ただ、無意識の間にヘッドアップ、ルックアップをしていて、それがミスにつながっていると思われた場合は、ヘッドアップ、ルックアップを修正する必要があるかも知れません。
ヘッドアップ、ルックアップの原因は何か?
ヘッドアップ、ルックアップの原因も様々なのですが、打ったボールの行方が気になってヘッドアップ、またはルックアップしてしまっている人が多いです。
言い換えると、結果が気になって、過程が少し疎かになっている状態ですが、この場合の直し方のポイントとしては、結果ではなくて、過程に意識を向けてゆく・・ということになります。
過程に意識が向くと、必然的に結果がそれほど気にならなくなります。すると、ヘッドアップなども自然と改善してゆくことがあります。
簡単にできる3つの矯正方法
さて、結果ではなくて、過程に意識を向けてゆく・・ということですが、単純に頭を残そうとしてもうまくいかないことがあります。
無理やり頭を上げないようにボール、またはボールがあった場所を見続ける・・という方法もあるのですが、ドライバーやアイアンの場合はその方法だとスイングが不自然になってしまったり、そのせいで飛距離が落ちてしまうこともあります。
また、パターやアプローチの場合だと、その方法だと、フィーリングが失われてしまって、距離感が合わなくなってしまうこともあります。(ただ、パターやアプローチの場合は、このやり方が合っている人も中にはいます)
ですので、もう少し自然と頭が残るような何かが必要になってくると思います。
1)ボールがつぶれている瞬間は見えているか?
さて、そのためにできる3つの矯正方法ですが、1つ目はボールがインパクトでつぶれている瞬間を見る・・という方法になります。
もっとも、肉眼ではインパクトでボールがつぶれている瞬間をとらえることはできません。
ただ、イメージの中で、頭の中でその瞬間を「見る」ようにします。
ダウンスイングに入って、インパクトの瞬間に「ビシーーーッ!」とフェースがボールに当たって、そのボールがフェースに乗っているところ、またはつぶれているところをイメージの中で見るようにしてみます。
とても単純なことで、いつでも実践できることですが、そのイメージでボールを毎回打つようにしたら、ヘッドアップやルックアップが直ったと言う人も多いです。
イメージの中でインパクトでボールがつぶれている瞬間を見ようとすると、頭を上げたりするのは不可能になりますので、このイメージで打てたら、ヘッドアップやルックアップはしていない・・と思っていただいてもいいかも知れません。
このイメージで飛距離も伸びたという人もいて、おすすめです。
2)インパクトの音を聞く
この方法も先ほどのやり方と似ていますが、インパクトの音を聞くようにしてボールを打ってゆきます。
インパクトの音と聞こうとすると、自然と意識もインパクトに向きますので、ヘッドアップやルックアップしている人にはおすすめです。
3)ボールの見方
ボールの見方というのも大事なポイントになってきます。
ボールをどう見ていますか?
そうお聞きすると、「何となく全体を見ています」とか、「ボールの上を見ているような気がします」・・といった答えが返ってきたりします。
では、これが直径1メートルのボールだったらどうでしょうか?
大きなボールですから、何となく全体を見る人は恐らくいないと思いますし、ボールの上を見ようとする人もいないと思います。
そうではなくて、これからフェースを当てたいスポットを見るようにすると思うのです。
ゴルフボールはそれよりももっともっと小さいですが、同じことだと思います。
つまり、ボールの真横、フェースを当てたいスポットを見て構え、そして打つのが正解だと思います。
また、そのように意識をボールの横(後ろ)に持ってゆくことで、インパクトでも自然と頭が残るようになることがあります。
ボールの見方・・なんて、とても小さなことかも知れませんが、それが大きな違いになることもあります。
ゴルフというのはそういう意味でも、面白いものだなと思います。
パターの場合は?
パターの場合もここまでご紹介したようにインパクトの瞬間を見ようとしてみてもいいですし、インパクトの音を聞く方法もいいと思います。
また、ボールの見方も重要になってくると思います。
もう1つ、芯で打とうとしてみるのもよい方法だと思います。これについてはパターを打つ時にルックアップ、ヘッドアップしてしまうにて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
いつまでボールを見ていればいいのか?
さて、最後にインパクトの後、どの位まで頭を残せばいいのでしょうか?
プロのスイングの連続写真などを見てみると、ボールを打った後もかなりの間、頭が残っているのがわかります。
では具体的にどの位まで・・ということですが、これについて、宮里藍さんの父親で宮里兄妹を育てたティーチングプロの宮里優氏は、自身の著書「ゴルフのスコアは誤解に気づけば必ずアップする!」(角川新書)の中でボールを見るのは「右手が左のひざを通り過ぎるところまで」と語っています。
以前にも書かせていただきましたが、この右手が左ひざの前を通り過ぎるポイントは、重心が右から左に移動するタイミングでもあると思います。
ですので、最低でもこの右手が左ひざを通り過ぎるまでは、ヘッドアップやルックアップをしないようにできるといいかも知れません。
ちなみに左ひざを過ぎて頭が残っていても問題はありません。
トッププロのスイングを見てみると、場合によっては右手がインパクトを過ぎて、左腰の高さに来るまで頭が残っている人も大勢いますので。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。
- 掘り出し物も。ゴルフクラブ、アウトレット品一覧
- キャロウェイ エピック フェアウェイウッド試打レポート
- SIM グローレ ドライバーを試打「HSが遅くても飛ばせる」
- 100切りのカギはアイアンショットのミート率
- D・ジョンソンも即投入、アディダスの超軽量シューズ
- スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは 特別紹介
- ゴルフにサングラスは必要?不要?そのメリット・効果を解説 2/22
- ゴルフグローブの色。白と黒、どっちがおすすめか? 2/17
- ゴルフグローブの選び方。天然皮革と合成皮革の違いも(更新) 2/17
- 【ゴルフシューズ】ソフトスパイクとスパイクレスの違いを比較 2/10