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トラブル解決編

空振りの5つの原因と直し方。ルールについても

ボールを打とうとしてスイングしたけれど、ボールに当たらなかったことを「空振り」と言いますが、今回はそんな空振りの原因と直し方について見てゆきたいと思います。

また、最初に空振りのルールについても簡単にご紹介したいと思います。ルールについてご存知の方は原因と直し方のところまで飛ばしてください。

ちなみに、空振りについてはこんな記事も書いています。

プロゴルファーでも空振りをすることはあるの?止まっているボールを空振りしてしまう理由とは?

目次

空振りのルール

ゴルフコースでプレー中に空振りをした場合のルールですが、空振りは1打としてカウントされます。

ただし、OBのようなペナルティはありません。

例えば、ティーショットを最初は空振りして、もう一回振った時に当たったとします。

この場合は、

・・となり、その次に打つショットは3打目ということになります。

空振りと素振りの違い

ちなみに、素振りの場合は、打数にカウントされません。

どちらも球を打っていない点には変わりはありませんが、大きな違いは、ボールを打つ意思があったかどうかで、素振りの場合はその意思がありませんが、空振りの場合は、ボールを打つ意思があったが当たらなかった、ということになります。

それが空振りと素振りの違いになります。

空振りの原因と直し方の5つのポイント

さて、ここからは空振りの原因と直し方について見てゆきたいと思います。

1)ゴルフを始めたばかりの人の場合

ゴルフを始めてしばらくの間は、空振りをすることも多いかも知れません。

ただ、それは慣れの問題で、練習を続けていってゴルフクラブを扱うことに慣れてくると、自然と空振りをしなくなってゆく人が殆どです。

慣れの問題と書かせていただきましたが、ゴルフクラブはある意味特殊な構造をしています。

例えば、野球のバットやテニス、バドミントンのラケットの場合、グリップの延長線上にスイートスポットがあります。

例えば、上の図はテニスのラケットですが、グリップ、つまり、手の延長線上に芯が来ることによって、より直感でラケット、またはバットを振りやすくなります。

ゴルフの場合も、パターに関しては、このテニスのラケットや野球のバットのような構造をしたタイプもあります。

これはセンターシャフトのパターですが、初心者の方の中には、一般的なパターではなくて、上の写真のように手の延長線上に芯が来るパターの方が打ちやすいと感じる人も案外多くいます。

ただ、ドライバーやアイアンの場合はそのような構造になっていなくて、シャフトの延長線上から少し離れたところに芯が来るようになっています。

これは少し特殊な構造なので、特にゴルフをはじめたばかりの方にとっては違和感があって、直感で打ってゆけないこともあります。

そういった理由から、最初は空振りしてしまう人も結構います。

ですが、これも慣れてくると、自然と改善されてゆくことが多いです。

ですので、特にゴルフをはじめたばかりの人の場合は、まずはクラブに慣れるということが大切だと思います。

そのためには、クラブに触れている時間を増やしてゆくこと、素振りの回数を増やしてゆくことが大切なポイントになります。

クラブを1本、ご自宅に置いておいて、テレビを観ている時にクラブに触れたり、グリップを握る練習をするだけでも、全然違います。

また、他のスポーツでは素振りが重要視されますが、ゴルフの場合も一緒で、まずは素振りを繰り返してみることが大切だと思います。

素振りを繰り返して、クラブに慣れてゆくことで空振りが自然と改善するケースも多いですので。

素振りをする際ですが、できれば、ヘッドの重さを感じながらスイングするといいと思います

もし、ヘッドの重さを感じられない人は、グリップを強く握り過ぎている可能性がありますので、少し力を抜いてグリップを握ってあげるといいかも知れません。

グリップを握る強さ、力について

2)体が浮き上がると空振りしやすい

これは以前にスイング中に体が起き上がってトップ・空振りしてしまうでも書かせていただきましたが、スイング中に体が起き上がってしまうと空振りしやすくなります。

具体的には、バックスイングの際に上体が浮き上がってしまうと、空振りやボールの上を打ってしまうトップが多くなります。

体が浮き上がってしまう原因もいくつかあるのですが、1つはスイングそのものの問題、もう1つはアドレスの構え方の問題です。

スイングの問題ですが、ゴルフスイングの場合、(右利きの場合)バックスイングでは体を右に回転させて、ダウンスイングでは反対に体を左に回転させてゆきます。(詳しくは、ゴルフスイング編参照)

そういう意味ではゴルフスイングは回転運動なのですが、回転せずに手や腕を振り上げてボールを打とうとすると、体が浮き上がりやすくなります。

それが空振りの原因になることもありますし、トップやダフリのミスにつながることも多いです。

この場合は、手や腕のことは一旦置いておいて、体を回転させることに意識を向けてみることで、空振りが改善することもあります。

もう1つの問題、構え方の問題ですが、アドレスで猫背になっていたり、棒立ちになっていると、バックスイングで体が浮き上がりやすくなります。

特に猫背だと体が浮き上がりやすいかも知れません。

猫背になっている方は、背中から前傾しているケースが多いと思いますが、そうならないためのコツは、両足の付け根から前傾することになります。

意識としては、丁寧なお辞儀をするような形です。その際、お尻を後ろに突き出すような意識にすると足の付け根から前傾しやすいと思います。

ゴルフの場合は、構え方というものがとても大事で、構え方が8割といっても過言ではないと思います。(ショットの結果を決定付ける要素の8割が構え方にあるという意味になります)

だから何かミスが続くようであれば、まずは構え方から見直してみるといいかも知れません。

猫背の直し方については下記にて詳しくご紹介していますので、よかったら参考になさってください。

スライスの原因と「猫背」。猫背で縦振りだとスライスする?
アドレスの前傾姿勢と前傾の角度。あごの位置と猫背についても

3)スエーすると空振りしやすい

スエーとは、バックスイングで体が右に流れることを言います。(右利きの場合)

体がバックスイングで右に大きく流れてしまう、もしくはスライドしてしまうと、ダウンスイングでは反対に体を左にスライドさせないといけなくなります。

このようなスイングになると、ヘッドの軌道がとても不安定になってしまって、結果的にショットも不安定になりやすくなります。

スエーしてしまう原因もいくつかあるのですが、これも体を回転させずに、手や腕でスイングしようとしていることが関係しているケースもあります。

この場合も体の回転をまず意識してみると、スエーや空振りが改善してゆくことがあります。

また、構え方にも問題があるケースがありますが、これについては少し詳しい説明が必要なので、よかったらゴルフスイングと体重移動:スウェーを防止する方法をご覧ください。

4)インパクトを見る

空振りをしたりすると、「ボールをよく見て」なんてアドバイスをされるかも知れません。

そして、その通り、ボールを見ることは大事なことだと思います。

「ボールをよく見て」というアドバイスですが、恐らく、ボールを打つ前に顔や頭を上げないようにするということを言っているのだと思います。

ボールを打つ前に顔を上げることを「ルックアップ」、頭を上げてしまうことを「ヘッドアップ」という風に言いますが、ルックアップもヘッドアップも空振りなどのミスの原因になります。

ですので、インパクトでしっかりとボールを見ることが大切になってきます。

ただ、インパクトはほんの一瞬なので、実際には肉眼でインパクトの瞬間を「見る」ことはできません。

じゃあ、どうしたらいいか?ということですが、「頭の中で見る」ようにします。

インパクトの瞬間、ボールがフェースに当たってつぶれているところをイメージの中で見るようにするのです。

そんな風にしてイメージの中でインパクトの瞬間を見ようとすると、自然とルックアップやヘッドアップをしないようになります。

これは例えば、緊張したり、力が入った時に空振りをしてしまう癖のある人にも効果のある方法だと思います。

よかったら是非実践してみてください。

5)何割の力でスイングするか?

スイングする際、何割の力でスイングしていますか?

アマチュアの場合だと、結構、いっぱいいっぱいでスイングしている人もいます。9割とか、10割に近い力でスイングしている人もいらっしゃいます。

ただ、プロの場合だと、特殊なショットを除いて、8割以上の力でスイングすることは少ないと思います。

クラブをあれだけ自由自在に操っているように見えるプロでさえ、8割です。

例えば、初心者の人の場合は、もっと遅くてもいいと思います。

意識としては6割位でいいと思います。

最初は、6割、もしくは5割位の力でスイングしてみてください。

また、初心者以外の人の場合でも、空振りが出たりして調子が悪い時は同じように6割程度の力でスイングしてみるといいかも知れません。

最初はその位の力で打ってみて、まず芯に当てることを意識します。飛距離などは気にしません。

そして、ボールに当たってきたら、スイングスピードを上げてゆくようにしてみてください。

そのやり方だと、スイングが崩れませんし、調子が上がってゆきやすいと思います。

もし、どうしても力が抜けないという人の場合は、まず10割の力で思い切りスイングをしてみます。その後にふっと力を抜いてみると、案外簡単に力を抜くことができると思います。

または、グリップを握る際、まず、ギューっと強い力でクラブを握ってみます。その後にふっと力が抜くと、力が適度に抜けると思います。

先ほども書かせていただきましたが、グリップに力が入っているとクラブヘッドの重さを感じられなくなり、それもまた空振りの原因となります。

そうならないためにも適度に力を抜くということが重要になります。

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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。