シャフトのトルクについて
トルクとはゴルフだけではなく、車など他の分野でも登場する言葉ですが、これは「ねじれる力の強さ」を表したものです。
ゴルフクラブのシャフトにもトルクが関係してきます。
1) トルクの数値が小さい = ねじれにくいシャフト
2) トルクの数値が大きい = ねじれやすいシャフト
・・・ということになります。
今回は、ねじれにくいシャフトとねじれやすいシャフト・・・この2つの違いについて少しご紹介させていただきたいと思います。
ねじれにくいシャフト(トルクの数値が小さいシャフト)
最初にねじれにくいシャフト、トルクの数値が少ないシャフトですが、これらのシャフトは一般的には上級者の方であったり、プロなどが好んで使うことが多いのが特徴です。
ねじれにくい、ねじれる度合いが少ない・・・ということの利点は、自分の動き、もしくは手の動きに対して、ヘッドが敏感に反応してくれる・・・ということになろうかと思います。
そのため、トルクの少ないシャフトの方が・・・クラブヘッドの操作性、クラブそのもののコントロール性も上がると考えられています。
また、ねじれの少ないシャフトの場合はスイング中もフェース面を感じやすいと言われています。
そういう意味では、このタイプのシャフトは、ドローボールやフェードボールをコントロールしたい、打ち分けたいという方にも適しているかも知れません。
また、トルクが小さいシャフトはちょっとした狂いや調子の悪さなども教えてくれるシャフトとも言えると思います。
ただ、ねじれにくいシャフト(トルクの数値が小さいシャフト)にも欠点があります。
トルクはよく車のハンドルの遊び・・・に例えられることがあります。ねじれにくいシャフト(トルクの数値が小さいシャフト)は車のハンドルに例えると、遊びが少ないシャフトです。
遊びが少ないので・・・手の動きに対してヘッドが敏感に反応し、それによってコントロール性は上がるものの・・・ミスに対しての許容範囲は狭くなる、シャフトがスイング中の(手の動きなどの)ミスをあまりカバーしてくれない・・・と言いましょうか。
そんな欠点もあります。
ねじれやすいシャフト(トルクの数値が大きいシャフト)
今度はねじれやすいシャフト、もしくはトルクの数値が大きいシャフトを見てみたいと思います。
このタイプのシャフトはトルクが小さいシャフトに比べてスイング中にフェース面に狂いが生じたり、スイングの軌道に狂いが出ても、それを感じ難いと言われています。
ただ、ねじれやすいということはクラブのコントロール性は下がりますが、スイングそのものが安定しないような方にとっては逆に球筋が安定する・・・という効果があるようです。
その理由は、スイング中にどこかに狂いが生じても、トルクが大きいことで(ねじれやすいことで)それを修正してくれるため・・・というのが一般的な考え方です。
トルクが大きいシャフトはそういう意味でゴルファーにとってはやさしいというか、あまり細かいことを気にせずに振れるシャフトなのかも知れません。
ねじれやすいシャフト(トルクが大きいシャフト)の欠点は、先ほど書かせていただいたことになりますが・・・クラブもしくはヘッドの操作性が落ちる(と感じてしまう)点なのかなと・・思います。
ここまでトルクについて書かせていただきましたが、一般的にはシャフトを選ぶ際には重量や硬さ(フレックス)、長さ・・・というものを中心に考えてゆくケースが一般的かなと思いますし、それで僕もいいと思っています。
ただ、もう少し踏み込んで自分に合うトルクについて考えてみたり、試行錯誤してみるのも面白いかも知れません。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。