ボールの位置はすべて左足かかとの線上がいい?
アドレスでのボールの位置はすべてのクラブで左足かかとの線上がいいのかどうか・・・と疑問に思っている方もいらっしゃるかも知れません。
アドレスした際のボールの位置ですが、2つの考え方があります。
1つは位置を固定してしまう・・・という考え方。
例えば、ゴルフの帝王と言われたジャック・ニクラウスはボールの位置は全てのクラブで左足かかとの線上にするべきだと語っています。
もう1つの考え方は、クラブによって、または場面によってボールの位置を変えてゆくという考え方です。タイガー・ウッズなどはこのやり方です。
クラブによってボールの位置を変えるというのが今ではより多く採用されている手法といいましょうか、スタンダードですが、左足かかとに合わせたり、その内側に合わせてボールを置くというプロもいます。
ボールの位置はすべて左足かかとの線上がいいか?
・・・ということですが、結論から申し上げると、それでもいいし(ボールの位置を固定する方法でもいいし)、使うクラブによってボールの位置を変える方法でもいいと思います。
これは、どちらが正しいということではなくて、どちらが自分に合うか?という問題だと思います。
ただ、図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまででも書かせていただきましたが、当サイトではクラブによってボールの位置を変える方法をおすすめしています。
ただ、今回は、全てのクラブにおいて、左足かかと線上にボールを置くという方法やボールの位置を決める際に重要になってくることなどについて少し考えてみたいと思います。
目次
何故、ニクラウスは左足かかとの線上と言ったのか?
ニクラウスは自身の著書 「Golf My Way」の中で、ボールの位置をすべてのクラブで左足かかとの線上にする3つの理由を語っています。
それらは、
①スイングをシンプルにするため
②インパクトで一番クラブフェースをスクエアにしやすい位置だから
③ヘッドスピードが最速になる位置が左足かかと線上だから
ニクラウスは、下半身(フットワーク)を積極的に使う選手だと自分自身で分析していましたが、下半身を積極的に使う選手はボールの位置がそうでない選手よりもより左に置いた方が良い結果になることがあると語っています。
また、同じように、上半身を積極的に使うタイプの選手はそうでない選手よりもボールの位置は右寄りの方が向いていると語っています。
ニクラウスはボールの位置を左足かかと線上にすることで、フェースをスクエアにしやすいと語っていて、それよりも右にボールを置いた場合は、クラブがインサイドから入り過ぎてフェースが開き、それよりも左にボールを置いた場合は、クラブがアウトサイドから入り、フェースは閉じる・・・と語っています。
ボールの位置を決める2つの要素
さて、ボールの位置というのはやはり、人それぞれ違っていてよいと僕は思っています。
ただ、何でもいいわけではなくて、ボールの位置は、どんなショットを打ちたいかによっても変わってくるものだと思います。
その際に大切な要素が2つあると思うのです。
1)スイングの最下点
ジャック・ニクラウスは、スイングの「最下点のほんの少し前でボールをとらえる」と語っています。彼のショットを見ても、タイガー・ウッズのように大きなターフをとるようなダウンブローのスイングはしていませんでした。
図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまででご紹介しましたが、タイガー・ウッズはジャック・ニクラウスよりもボールを右に置いています。
彼のボールの位置は、
ピッチングウェッジ:スタンスの中央
5番アイアン:スタンス中央よりも少し(ボール1個分程度)左
ドライバー:左足かかと(もしくは左足かかと内側)
これを見ると、ドライバーの除くと、ニクラウスよりもかなり右にボールを置いているのがわかります。
この違いの理由の1つは、スイングの最下点よりもどの程度前でボールをとらえているか・・・ということだと思います。
アイアンの打ち方 | プロとアマの決定的な違いとはでもご紹介しましたが、PGAツアープレーヤーはアイアンの場合、平均してスイングの最下点よりも10センチ手前でボールをとらえている・・・というデータがあります。(インパクトの位置が最下点よりも10センチ手前ということです)。
最下点よりも10センチも手前でボールをとらえるには、ボールの位置は左足かかとや左足かかとの内側よりもさらに右に置く必要が出てきます。
こうすることで、ダウンブローにボールをとらえていきます。
ただ、ニクラウスの場合はこれだけダウンブローに打っていたわけではなく、最下点の少し手前でボールをとらえていたので、ボールの位置は左足かかとの線上でもよかったのだと思うのです。
最下点のどの程度前でボールを打つか・・・それもボールの位置には大きく関係してきます。
2)ドローボールとフェードボール
プロでも持ち球というものがあります。
ニクラウスの場合は、フェードボードが持ち球で、構える際はいつもフェースを若干オープンにして、つまり開いて構えていたそうです。
フェードボールの場合は、ボールをより左に置いた方が打ちやすくなります。右にボールを置くと、右に打ち出しやすくなりますので、右に出て右に曲がる、最悪のボールになります。
また、ボールをより左に置いて構えることで、フェースが開きやすいアドレスになります。これについては今回は深く掘り下げませんが、ボールを左に置いて構えるほどにフェードが打ちやすくなる・・・とお考えいただいて結構だと思います。
ドローボールはその逆です。ボールをより右に置いて構えるほどにインパクトでフェースが閉じやすくなります。
ですから、ボールの位置というのは持ち球によっても変わってくると思います。ドロー打ちの方はより右に、フェード打ちの方は左に・・・ということになります。
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