【ゴルフスイング】「頭を動かさない」は正しい考え方か?頭を動かさないとどうなるか?
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回は、バックスイングでは「頭を動かさない」という考え方について、具体的には
- 「頭を動かさない」は正しい考え方か?
- プロはどうしているか?
- 頭を動かさないとどうなるか?
といったことについて解説していきたいと思います。
目次
「頭を動かさない」は正しい考え方か?
バックスイングでは頭を動かさない。
ゴルフには昔からそんな考え方、理論がありますが、これは本当でしょうか?
これは結論からお伝えすると、間違った考え方になります。
バックスイングでは体を右に回転させていきますが、この時、体重の多くが右足に移動します。
プロはスイングのトップで右足に体重の9割が乗っているという調査もありますが、そんな形でバックスイングでは体重が右に移動するんですね。
すると、体も全体的に若干ですが、右に移動します。
この時、当然、頭もわずかですが、右に移動するんですね。
また、バックスイングで体を右に回転させると、頭も必然的に右に回転します。
プロのバックスイングの連続写真を見ていただくとわかりますが、頭(顔)がバックスイングで右に回転しているのがわかると思います。
頭はこんな形で、バックスイングでは回転しながら、若干右に動くのが自然な形になります。
ですので、頭を動かさないようにしていただく必要はありません。
ただし、頭が例えば、大きく右に動くのはダメです。
具体的にどの位までならいいか?ということについては、次に詳しくご紹介します。
プロはどうしているか?
以前に国内外のトッププロ、50人以上のスイングを分析してみたことがあるのですが、頭を動かさないでスイングをしていたプロは一人もいませんでした。
あのタイガー・ウッズをジュニアの頃から指導してきた世界的に有名なレッスンプロ、ブッチ・ハーモンは頭の動きについて、「スイング中に頭を動かさないようにすることは最悪だ」と語っています。
では、プロは具体的にどの位、頭を動かしているか?
ということですが、レッスンプロの江連忠氏によると、プロの場合、殆どの人がバックスイングの際、頭を右に頭半分の範囲で動かしているそうです。
ですので、その程度であれば、頭は動かしても構いません。
ただ、それ以上、例えば、頭1個分右に動く形だと動きすぎです。
ですので、頭は動いてもいいのですが、動かし過ぎないようにしてください。
頭を動かさないとどうなるか?
最後に頭を動かさないとどうなるか?
ということについてですが、頭を動かさないようにすると以下のようなことが起こりやすくなります。
- 体の回転が抑制される
- 体重移動が不十分になる
- ショットが不安定になる
- 飛距離が落ちる
頭を動かさないようにすると、ショットが安定するようになると思う方もいらっしゃるかも知れませんが、自然と動くものを無理に固定しようとすると体の動きも不自然になり、むしろ、スイングやヘッドの軌道は安定しなくなります。
また、頭を動かさないようにすると、体重移動や体の回転が抑えられ、結果的に飛距離ロスの原因になることもあります。
ですので、頭はバックスイングでは無理に固定しないようにしてください。
ということで、今回は「頭を動かさない」という考え方について色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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