ゴルフスイング 「腰の回転を抑制した方が良いのでしょうか?」
腰の回転を抑制した方が飛ぶスイングになると考えていらっしゃる方もいるようです。
ただ、腰の回転と捻転差の誤解で少しご紹介しましたが、僕の結論としては、腰の回転を制限する必要はないと思っています。
人の体というのは、肩の方が腰よりも回転するように出来ています。また、腰の回転を抑制すれば、肩の回転も抑制させるようにできています。
ちょっとした実験をしてみる
よろしければ、ご一緒にちょっとした実験をさせていただきたいと思います・・。
まず、まっすぐに立ってみます。
次に腰を回転させないで、もしくは回転を抑制しながら肩を右へと回転させて見てください。
恐らく殆ど回転できなかったと思います。
次に腰を自由に回転させながら、肩も回転させて見てください。
さっきよりも大きくターンできたと思います。
ゴルフスイングではバックスイングで肩を大きく回転させることができるほどに、飛距離も伸びます。
しかし、腰の回転を制限しながらそれを実現するのはとても難しいと思うのです。
腰を回してもスイングを崩さないための2つのルール
腰を回転させすぎると、スイングそのものが崩れるのではないか・・・と思う方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、それは下記のことが起こらない限り心配いりません。
1.スウェー
2.伸び上がり
この2つをやってしまうと、パワーをためることができずに飛距離は逆に落ちます。
スウェーとは、腰が回転する代わりに右へと流れること。伸び上がりは、右ひざが伸びきってしまうことです。
バックスイングでのスウェーに関してはスウェー(スエー)とは?原因と直し方についてでより詳しくご紹介していますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
スウェーにしても伸び上がりにしてもそうですが、この2つをやっている時というのは腰が回転していない時です。
腰が回転する代わりに伸び上がってみたり、腰が右に流れたりしているわけです。
そう考えると、腰を回転させていれば、このどちらもある程度は予防できることになると思うのです。
プロのスイングを見ると、腰はあまり回していないように見えます
プロのスイングなどを見るとバックスイングで腰はあまり回転していないように見えます。
タイガー・ウッズなどのスイングを見ても確かに腰はそれほど回転はしていないように見えます。
それでも角度にしたら45度程度は回転しているでしょうか?45度も回していないように見えるプロもいるかも知れません。
ただ、プロの場合、バックスイングをある程度抑えている場合があります。
プロのスイングスピードはトーナメントで見るようなあんな程度ではありません。試合では抑えて打っているところがあります。
何故そんなことをするかというと、プロは十分な力とヘッドスピードがあるので、バックスイングを大きくし過ぎてしまうと、ボールが飛びすぎてショットをコントロールできないという問題が起きます。
それを防ぐためにある程度バックスイングが大きくなり過ぎないようにしています。
例えば、タイガー・ウッズなどはバックスイングのトップでシャフトが地面と平行になる前に止めるようにしていますし、多くのプロは、ホーガン・スタンスと言って、右足のつま先をターゲットラインと垂直になるようにして構えます。
そうすることでバックスイングが大きくなり過ぎないようにしているんですね。
しかし、これをアマチュアがやってしまうと全く飛ばなくなります。アマチュアは決定的に飛距離が不足していますので、プロの真似をするよりも、バックスイングを大きくすること、もっと力が入るように構えたり、スイングする方が良い結果になることが多いと思うのです。
プロが腰の回転を抑制することはありますが、それは飛距離を失ってでもコントロールを重視しているためなのです。
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