朝一のティーショットで緊張しないためにできる5つのこと
コースに出て何が一番緊張するかと言えば、やはり一番最初のティーショットだと思います。
出だしのホールはできれば、いきなりミスからスタートしたくない・・そう思ってしまうこともあります。
それはプロも一緒で、後ほどご紹介しますが、プロも朝一のティーショットの前は緊張してドキドキしているそうです。
今回はそんな朝一のティーショットで緊張し過ぎないためにできることについてご紹介してゆきたいと思います。
尚、多少かぶる部分もありますが、技術的なことについては朝一のティーショットを成功させる5つのステップや朝一のドライバーショットを無難に打つ3つの方法にてご紹介しています。
目次
緊張するのは体が準備をしてくれているから
朝一のティーショットで緊張しないためにできることは何か?という話の前に矛盾するかも知れませんが・・緊張することは必ずしも悪いこととは限らないと思います。
むしろ、様々な研究結果から、適度な緊張はアスリートのパフォーマンスを上げてくれることが分かっています。
過度の緊張は反対にパフォーマンスのレベルを下げてしまうのですが、適度に緊張していた方がリラックスしている時よりも、パフォーマンスのレベルが上がることがわかっています。
ゴルフの場合も、完全にリラックスした状態よりも、適度に緊張した状態の方がよいショット、よいプレーにつながることが多いです。
ただ、緊張するとそわそわして落ち着かないので、多くの人は緊張しないようにします。
ところが、緊張はなんとかしようとすると大きくなるという特徴があって、緊張しちゃだめだと思うほど・・緊張してしまうようにできています。
ですので、緊張しちゃだめだと思うことは逆効果になります。
じゃあ、どうしたらいいかというと、「緊張してもいい。これは体が準備をしてくれているんだ」と、例えばそんな風に思ってみることだと思います。
緊張を肯定してみると、不思議と緊張はそれ以上は大きくなりません。そうすることで、場合によっては緊張がむしろ和らいでいったりします。
矛盾するかも知れませんが、朝一のティーショットで過度に緊張しないためのコツは「緊張してもいい」と思うこと、だと思います。
50点のティーショットでいい
冒頭でもご紹介しましたが、朝一のティーショットはプロであっても緊張するそうです。
優勝請負人と言われたプロキャディ、清水重憲さんによると「プロも朝一のショットの前はドキドキしている」(優勝請負人キャディのコース攻略の基本 p.37 清水重憲著)そうです。
そして、プロの場合でも、朝一のティーショットは100点のショットは望まず、60点から70点でよしとするそうです。
100点ではなくて、60点でいい・・そんな風に朝一のティーショットのハードルを下げることも、緊張を和らげることにつながるように思います。
例えば、最初のショットは飛ばなくてもフェアウェイに打てれば合格・・・という風に目標をガクンと下げると楽になれたりします。
また、プロでも60点でよしとするなら、アマチュアなんだから、50点のショットでいいやと思ってみるのも良い方法かも知れません。
50点でいいと思うだけで気持ちも楽になれます。
その時、トップ気味のショットでいい・・と思ってみるのも一つの考え方かなと思います。
トップ気味のショットは気持ちの良いショットではなくても、低く、真っ直ぐに飛んでランも出やすいという利点があります。緊張しやすい最初のショットとしてはある意味、最高なわけです。
「良いショットを打とう」がダメな理由
朝イチのショットで過度に緊張しないためのもう1つの方法は、何か自分なりにテーマを持ってショットを打つということになります。
例えば、良いショットを打とうとか、とにかく当たってくれ、曲げたらダメだ・・・ということを考えても、うまくいかないことが多いです。
それは何故かと言うと、そう思うことの中に今、具体的に実践できることが何もないからです。
この場合は、「良いショットを打とう」ではなくて、もっと具体的に今、自分で実践できることを考えてみます。
例えば、「朝一のショットは6割の力でスイングしよう」は実践できます。
例えば、「バックスイングで体を回転させることを意識しよう」でもいいです。
そうやって、具体的に実践できることを予め考えておいて、そして、それを実践することに意識を向けるとショットに集中しやすくなると思いますし、過度の緊張も防げるのではないかなと思います。
プロが共通してやっている朝一のティーショット対策
朝一のティーショットはプロでも緊張すると書かせていただきました。
先ほどご紹介した優勝請負人と言われたプロキャディ、清水重憲さんによると、そんな朝一のティーショット対策として、殆どのプロが共通してやっていることがあるそうです。
それが、いつも同じルーティンで朝一のティーショットを打つということなのだそうです。
これはどういうことかというと、プロの場合は、スタート時間から逆算して、朝何時に起きて、何時にコースにはいって食事をとり、何時から練習する・・・という風にパターン(ルーティン)を作って、そのルーティンを毎回実践するのだそうです。
アマチュアの場合はそこまでするのは大変ですが、少なくとも、朝一のティーショットを打つ際のルーティンを作ってみるのも緊張を和らげるためのよい方法だと思います。
この場合のルーティンとは、ゴルフスイングに入る直前からショットを打つまでに行う一連の動作のことになります。
例えば、
1)ボールの後ろに立って目標を確認する
2)アドレスに入る
3)ターゲットを2回見る
4)2回ワッグルする
5)テークバックスタート
・・・というようなルーティンでもいいです。
どのような形でもいいのですが、それを順番通り、毎回実践します。
ルーティンにはいくつかの効果があるのですが、同じ動作を繰り返すことで、集中力が高まるという効果の他にも緊張を和らげる効果もあります。
ショットの結果のことを考えると緊張が高まってくることがありますが、そんな時は予め作っておいた自分のルーティンを正確にこなすことに意識を向けてみるといいかも知れません。
重心を下げると緊張が和らぐ
最後にもう1つ、緊張した時にできる簡単なことがありますのでそれについてご紹介したいと思います。
緊張してあがってしまうとふわふわした感じで、まさに地に足がついていないというか・・・そんな感覚になることはないでしょうか。
緊張して、あがってしまうと、どうも重心も上がってしまうようです。
だから、ふわふわした感覚になるのかも知れません。
緊張してもどっしりと構えることができたらいいのですが、それができないのは重心が上がっているから・・なのかも。
そんなことを考えてゆくと、緊張した時、あがってしまった時には、重心を下げることで・・・緊張が和らいだり、落ち着いてきたり、場合によってはどっしりと構えられるかも知れません。
じゃあ、どうやって重心を下げるかと言うと、一番簡単なのは、その場で軽く何度かジャンプしてみることです。
「ピョンピョンピョン」
とその場で軽くジャンプします。そんなに高く飛ぶ必要はありません。軽くジャンプします。
よくスポーツ選手が試合の最中や直前にそのような動作をしていることがあると思います。
あのようにしてジャンプすると体が温まるだけではなく、重心も下がります。すると不思議とあがっていても少しその緊張が和らいできます。
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