パターのボールの転がり(回転)を良くする3つの方法
同じパットでも、ボールの転がりが良いパットとそうでないものがあります。
パターの名手と呼ばれる人達はこのボールの転がりが良いというのが特徴です。
ボールの転がりが良い場合は、
・カップに吸い込まれるようにカップインする
・ラインから外れない
・グリーンの凸凹から受ける影響が少ない
・・・といった利点があります。
回転をよくする方法ですが、いくつかの方法があります。
1.サイドスピンを減らす
ラインから外れないボールというのは、サイドスピンが少ないボールです。
ボールに線を引くグッズなどもありますので、機会があればそういったものでボールに線を引いてみてもいいかも知れません。
そして、その線を打ち出したいラインに向けてセットします。パットしてみて、その線が綺麗に縦回転している、左右にぶれていなければ、良い回転です。
サイドスピンがかかってしまう原因は、ショットと同じような原理です。
パターヘッドの軌道が緩やかなインサイド・インでフェースがインパクトでターゲットを向いているのが理想ですが、これがインサイド・アウト、アウトサイド・インであったり、フェースの向きが右や左を向いているとボールにサイドスピンがかかって転がりも悪くなります。
このパターヘッドの軌道とフェースの向きを改善することでボールの転がりは良くなります。
2.タイガー・ウッズがパットで気を付けていること
タイガー・ウッズのパットは回転がピュアであるとよく評価されます。
あるレッスンプロがタイガーに何故、そんなに綺麗な回転のパットが打てるんだ?と聞いたところ、タイガーはこう答えたといいます。
「パットは高いドローボールを打つようなイメージで打っている」
タイガーは自分のパッティングストロークについて、「1度インサイド・アウトが自分にとって自然だ」と語っていたことがありますが、これが高いドローボールを打つようなイメージということにつながるのだと思います。
バックストロークではややインサイドにパターを引き、インパクト後のフォロースルーでフェースが閉じてゆくのを感じながら打っているのだと思います。
この打ち方だと最初にご紹介したサイドスピンを減らす方法と違って、若干ドロー回転がかかるような形になるかも知れませんが、それがタイガーにとっては理想のパットの回転なのかも知れません。
話は少し変わりますが、日本の女子プロのパッティングストロークを調査するという企画があるゴルフ雑誌で行われたことがありました。
その際、調査対象になった女子プロの殆ど(90%)はストレートもしくは、インサイド・アウトの軌道でした。
また、後程ご紹介しますが、多くのプロは(パットを打つ際)ややアッパー軌道でボールを打っていたことがわかりました。
ただ、プロの中にも、あえて、カットするようにしてスライス回転をかけて打つプロもいます。
理論上は、サイドスピンはできるだけ少ない方がボールの転がりもよくなりますが・・・自分なりの回転というか、打ち方があってもいいのかも知れません。
最初に書かせていただいた、サイドスピンを減らす・・・ということと矛盾するようですが、その自分のパット(の調子が良い時)の回転の特徴を把握することの方がもしかしたら順回転を目指すよりも結果的には良いということもあるかも・・知れませんので。
3.ボールの半分より上を打つ
これはアメリカで有名だったレッスンプロ、デイビス・ラブ二世(デイビス・ラブ三世の父)が語っていた方法ですが、ボールの回転をスムーズにするには、「ボールの半分より上を打つこと」です。
パターを構える際にパターをソールせずに(地面につけずに)、地面から浮かして、そのままパットを打ってみるのもよい練習になると思います。
ボールの半分より上を打つ意識だとややアッパー軌道でボールを打つような形になると思います。
先程の女子プロを対象とした調査ですが、女子プロの多くは(その調査では)若干アッパー軌道(最大で2度程度アッパー軌道)で打っている・・・という結果になっています。
勿論、その反対のややダウンブローと言いましょうか、ダウン軌道と言いましょうか、そんな形で打っていたプロもいました。
ただ、圧倒的にアッパー軌道で打っているプロが多いという結果になっています。
もし、ボールの回転が悪いと感じられた際は、若干・・・アッパー軌道を意識されてみる価値はあるかも知れません。
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