パターは真っすぐ引いて真っすぐ出すが本当に正解なのか?【パターを真っすぐ引けないなら真っすぐ引かなくていい理由】
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回は、パターの打ち方について、具体的には、
- 「真っすぐ引いて真っすぐ出す」が本当に正解なのか?
- パターを真っすぐに引けない時はどうしたらいい?
ということについてお話ししていきたいと思います。
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「真っすぐ引いて真っすぐ出す」が本当に正解なのか?
「パターは真っすぐ引いて真っすぐ出せ」
そんな風に言われることがあります。
専門家やレッスンプロでもそのように指摘する人も多いですし、プロの中にもパターを真っすぐに引く意識で打っている人もいます。
真っすぐ出す?
ただ、これは以前アップした記事、パターはアッパーブロー or ダウンブローで打つ?【5万回の調査でわかったパットの名手の打ち方】でもご紹介しましたが、以前、女子プロのパッティングストロークを調査するという実験が行われたことがあります。
その結果、ダウンスイングからフォロースルーにかけてのヘッドの軌道ですが、女子プロの殆どは、インサイド・イン、もしくはインサイド・アウトの軌道で打っていたことがわかったそうです。
インサイド・イン
インサイド・アウト
また、タイガー・ウッズやアーニー・エルス、石川遼など、数多くのプレーヤーのパッティングコーチを務めてきた、マリウス・フィルマルターという人がいます。
フィルマルターが500人弱のツアープロを対象にパターヘッドの軌道を調査したところ、パットの名手と呼ばれる人達は、インサイド・アウトの軌道で打っていることが分かったそうです。
フィルマルターは、このことについてこんな風に語っています。
「少しヘッドの軌道をインサイドアウトにすれば、目標方向に正しく転がる。ボールには軽いフック回転を含んだ順回転がかかり、スムーズに転がります」
(参考:ゴルフダイジェスト パットの名手の共通項とは何か?)
「真っすぐ引いて真っすぐ出す」という話に戻りますが、これらの調査を見る限り、プロの場合は少なくとも真っすぐに出すということはしていない・・ということになります。
プロは、真っすぐ出すのではなく、インサイド・アウトかインサイド・インで打っているわけです。
真っすぐに引く?
では、「真っすぐに引く」ということについてはどうでしょうか?
これについては色々な考え方がありますが、プロの多くはパターヘッドを若干インサイドに引いていると言われています。
このプロの軌道を学べる下のような練習グッズがあるのですが、
これを見ていただくとわかりますが、若干インサイドに引くように設計されているのがわかります。
プロもこのような形で、真っすぐに引いているというよりは、若干インサイドにパターを引いていることが多いんですね。
今回のもう1つのテーマ、パターを真っすぐに引けないということですが、真っすぐに引けなければ、真っすぐに引かなくていいというのが僕の結論です。
ここまでの話を少しまとめると、
- プロはバックストロークではヘッドをインサイドに引いている
- プロはダウンストロークではインサイド・インかインサイド・アウトで振っている
ということになります。
ですので、「真っすぐ引いて真っすぐ出す」という考え方に関しては、勿論、そのやり方でパットが入るという方は変える必要はないですが、もしそのやり方で思うようにパットが入らない方は真っすぐ引いて真っすぐ出すという意識ではなくてもいいかも知れません。
ストロークを意識するとパットが入らなくなっていくことが結構あるのですが、そういう方の場合は大体インサイド・インかな・・位の意識でいいのかなと思います。
というのも、こんなことを言うと驚かれるかも知れませんが、僕はパットの場合はストロークをあまり意識しすぎるのはよくないと考えています。
これは何故かと言うと、【パター上達法】パターが劇的に上手くなる6つのコツと方法でもご紹介した通り、実はストロークよりも大事なものがあるからです。
もっと言うと、パットの方向性により大きな影響を与えるのはストロークよりもインパクトでのフェースの向きなんですね。
僕はそういう意味でも、「真っすぐ引いて真っすぐ出す」ということも含め、あまりストロークにはこだわる必要はないと思っています。
ということで、今回は「真っすぐ引いて真っすぐ出す」が本当にいいのか、パターを真っすぐに引けない時はどうしたらいいか、ということについて色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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