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トラブル解決編

持ち球はドローボールとフェードボール、どっちがいい?飛距離などで比較しよう

前回、ドローボールとフェードボールの違いやメリット・デメリットについてでは、ドローボールとフェードボールの違いについてご紹介しました。

今回は、持ち球にするならドローボールとフェードボールのどっちがいいか?というテーマで解説してゆきたいと思います。

また、下記の5点について、ドローとフェードを比較したいと思います。

1)飛距離
2)安定性
3)打ちやすさ
4)体への負担
5)スコアへの貢献度

持ち球にするならドローボールとフェードボール、どっちがいい?

先ほどの5点について比較してゆく前に、最初に結論からお伝えさせていただくと、どちらを持ち球にするといいかは「人による」と思います。

それはまた、持ち球に何を求めるかによっても変わってくると思います。

ツアープロでもドローボールを持ち球にしている人もいれば、フェードボールを持ち球にしている人もいますが、自分に合う方を選択するということが大切だと思います。

ただ、プロの場合ですが、男子プロ、特にPGAツアーのプロはフェードボールを持ち球にしている人が多く、女子プロの場合はドローボールを持ち球にしている人が多いです。

これは、後ほど詳しくご紹介しますが、男子プロの場合は十分な飛距離が出るので、安定性を求めてフェードボールを多用しているのに対して、女子プロは飛距離を求めてドローボールを多用する傾向があります。

ドローとフェードを打ち分けるのはどうなのか?

中にはドローとフェードの両方を打ち分けるというのはどうなの?と思われた人もいらっしゃるかも知れません。

それもいいアイディアだと思います。

ただ、プロを見てもそうですが、打ち分けることは打ち分けるのですが、どちらかを持ち球として多用しているケースが多いです。

どちらも同じように安定して打つことができればベストなのですが、打ち分けることができるプロであっても、例えば、ドローの方が得意とか、フェードの方が得意・・ということが多いです。

ですので、まずは得意なショット、持ち球を作っておいて、その後でもう一方のショットも少しづつ磨いてゆくというやり方がよいのではないかなと思います。

さて、ここからはドローとフェードを比較してゆきたいと思います。

1)飛距離

ドローボール: 飛距離が出る
フェードボール: ドローよりは飛距離が出ない

飛距離という点ではドローボールの方が有利になります。

ドローボールの方がフェードボールよりも飛ぶわけですが、これは何故かというと、ドローボールの場合はフェースを閉じながら打ってゆくことで、インパクトでロフトが立つ(ロフト角が少なくなるということ)形になります。

すると、バックスピン量が減り、強い弾道(吹き上がったりしない強い弾道)のショットになりやすく、また、ラン(=ボールが地面に落ちた後に転がって進む距離)も出るため、飛距離は出やすくなります。

一方でフェードボールはフェースを開きながら打ってゆくので、インパクトでロフトが反対に増えるような形になります。

すると、バックスピン量が増えますので、弾道が高くなりやすく、また、ボールも地面に落ちてからあまり転がらない(ランが出ない)傾向があります。

そのため、フェードボールはドローボールよりも飛距離が出ないことが多いです。

もっとも、ツアープロではフェードボールでガンガン飛ばす人もいますが、フェードで飛距離を出すためには体力や筋力が必要だと思います。

一方で、ドローボールであれば、体力や筋力がなくても比較的飛距離が出やすいと思います。

そういった点から、飛距離を求める場合はドローボールがおすすめです。

2)安定性

ドローボール: やや安定性に欠ける
フェードボール: 安定性が高い

安定性ではフェードボールの方が有利になります。

ドローボールの場合は、ランが良く出るので飛距離では有利なのですが、ランはコントロールするのが非常に難しいです。

キャリー(ボールが地面に落ちるまでの距離)までであれば、ある程度コントロールできたとしても、ランをコントロールするのはプロでも難しいと言われたりします。

ですので、ボールはフェアウェイに落ちたのに、その後にゴロゴロと転がってラフに入ったり、池に入ってしまったり・・なんてこともドローの場合は起こったりします。

一方、フェードボールはランがあまり出ません。飛距離では不利になりますが、ボールが落ちてから比較的すぐに止まってくれるので、ショットをコントロールしやすいのが特徴です。

アメリカでは、

「You can talk to a fade but a hook won't listen」
フェードは言うことを聞いてくれるが、フックは言うことを聞いてくれない。

・・なんて言われたりしますが、フェードはコントロールしやすい球筋で、それだけにツアープロ、特に米ツアーの男子プロに多用されることが多いショットです。

そういった点から、安定性が欲しい場合はフェードボールがおすすめです。

3)打ちやすさ

ドローボール: アマには難しいショット
フェードボール: 比較的打ちやすい

打ちやすさという面ではフェードボールの方が有利かも知れません。

これはアマチュアにとっての打ちやすさということですが、アマチュアの8割以上はスライサーだと言われています。

スライサーにとって、ドローボールは真逆のような球筋で、スライサーにとっては打つのが難しいショットであることが多いです。

スライサーがドローボールを打つには、まずスライスを直す必要があって、その後にドローボールを身に付けてゆく必要があります。

一方、フェードボールはスライスに近いショットで、スライサーが多いアマチュアにとっては比較的打ちやすいショットと言えるかも知れません。

場合によってはスイングなどはそのままに、フェースを最初から閉じて構えることで、スライスをフェードに変えることもできます。

もっとも、プロが打っているフェードボールはスライスとは全く異なるスイング、ショットになりますので、本当の意味ではフェードボールも打つのが難しいショットではあると思います。

ただ、プロのようなフェードボールでなければ、アマチュアでもフェードボールは打ちやすいショットと言えるかも知れません。

4)体への負担

ドローボール: 負担が少ない
フェードボール: 腰や手首などに負担がかかる場合も

ドローボールとフェードボールの違いやメリット・デメリットについてでもご紹介しましたが、体への負担という意味では、ドローボールの方が負担が少ないと思います。

ゴルフの帝王と呼ばれたジャック・ニクラウスはフェード打ちの名手として知られていましたが、キャリアの後半で腰を痛めてからは、ドローボールも多用するようになってゆきました。

これは何故かというと、ドローボールの方が腰への負担が少ないためだと思います。

どうしてドローの方が腰への負担が少ないのか?

ということですが、簡単にお伝えすると、ドローボールの方が横振りになりやすく、フェードボールの方がどちらかというと縦振りになりやすいです。

腰への負担という意味では横振りの方が負担が少ないため、ドローボールの方が腰への負担は軽減されると思います。

また、ドローボールを持ち球にしている人の方がフェードボールを持ち球にしている人よりも手首の負傷は少ないと思います。

それは何故か?

ということですが、ドローの場合、クラブヘッドがより地面と水平に入ってきやすく、ディボット跡(=ショットを打った際、芝が削り取られたことでできる穴、凹み)も浅い傾向があります。

一方、フェードの場合、クラブヘッドがドローよりもやや鋭角に上から入ってくることが多く、ディボット後は比較的深くなる傾向があります。

ディボット跡が深くなるということは、それだけ手首に衝撃が加わるということですから、フェードの方が手首の負傷が多くなるかも知れません。

実は僕自身、以前はフェード系のショットを打っていたのですが、練習中に手首を負傷してしばらくボールが打てない状態になったことがあります。

その後にドローボールを持ち球にしたのですが、以後、一度も手首を痛めたことがありません。

体への負担という意味では、ドローボールの方が負担が少なく、おすすめです。

5)スコアへの貢献度

ドローボール: スコアが良くなる人が多い
フェードボール: 人による

最後にスコアへの貢献度についてです。

プロの場合は、ドローボールからフェードに変えて、平均スコアが上がる人もいたりしますが、アマチュアの場合は反対で、ドローボールが打てるようになってからスコアが良くなるという人がとても多いです。

これは何故か?

ということですが、アマチュアの場合はプロに比べると圧倒的に飛距離が不足しているため、だと思います。

プロと違ってスライサーが多いアマチュアの場合、ドローボールが打てるようになると、ドライバーで5ヤードとか10ヤードではなく、20ヤードとか30ヤード、飛距離が伸びる人も多くいます。

中には50ヤード以上(!)も飛距離が伸びる人もいます。

以前より20ヤードとか30ヤードも飛ぶようになると、ミドルホールのセカンドショットがミドルアイアンからショートアイアンになったりすることもありますが、そうなるとスコアも大きく変わってくるんですね。

勿論、ドライバーだけではなくて、すべてのクラブの飛距離がアップするわけですから、例えば、ショートホールの番手もミドルアイアンからショートアイアンになった・・なんてこともあって。

飛んだ方が圧倒的に有利なわけです。スコアを良くするためには。

ですので、アマチュアの場合、スコアへの貢献度はドローボールの方が高いように思います。

もっとも、上級者やもともと飛距離が出ていた人の場合はそうとは言い切れず、フェードボールに切り替えたことでスコアが良くなる人もいます。

ただ、主に初心者~中級者の人や飛距離が不足している人の場合は、ドローボールを持ち球にすることでスコアがよくなるということが多いように思います。

まとめ

最後にここまで見てきたことを簡単にまとめたいと思います。

1)飛距離

ドローボール: 飛距離が出る
フェードボール: ドローよりは飛距離が出ない

2)安定性

ドローボール: やや安定性に欠ける
フェードボール: 安定性が高い

3)打ちやすさ

ドローボール: アマチュアには難しいショット
フェードボール: 比較的打ちやすい

4)体への負担

ドローボール: 負担が少ない
フェードボール: 腰や手首に負担がかかる場合も

5)スコアへの貢献度

ドローボール: スコアが良くなる人が多い
フェードボール: 人による

こういった点も考慮しながら、ご自分に合う持ち球を見つけていただければと思います。

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