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トラブル解決編

飛ばないオーバースイングとその直し方

オーバースイングについては「オーバースイング」の原因と直し方。5つの見分け方と矯正方法で直す必要のあるものとそうでないものについてやオーバースイングの直し方についてご紹介させていただきました。

トッププロの中でもオーバースイングだとよく指摘されるプレーヤーもいます。フィル・ミケルソン、少し前ならジャック・ニクラウスもそうでした。女子では横峯さくら選手などがそうです。

でも誰もスイングは変えてないし、変える必要もありません。

しかし、中には飛距離を出すつもりが、逆に飛距離ロスの原因になっているオーバースイングもあります。

アマチュアとプロとの違いは、アマチュアは飛ばないから余計大きく振ろうとしてオーバースイングになっているのに対して、プロのそれは体の柔らかさからくるものであるという点かも知れません・・。

トップでの左腕と振り遅れの原因

飛ばしたいと思った時にオーバースイングになる方の多くはトップで腕、特に左腕が大きく折り曲がってしまうことがあります。

これでスイングは大きくなったように感じますが、実はこれをやってしまうと体の回転に対して腕やクラブが大きく遅れてしまい、振り遅れやプッシュアウト、プッシュアウトスライスなどが出やすくなります。

バックスイングで左腕(肘)は伸ばすべきかでも書きましたが、左腕はまっすぐに伸ばす必要はないと思うんです。プロであってもスイング中に左腕は多少なりとも曲がっていますので。

しかし、左腕がトップで崩れるようにして大きく曲がると振り遅れにつながります。

横峯さくら選手はオーバースイングと言われることもありますが、彼女のスイングを見ると、トップは非常に大きいですが、左腕が大きく曲がったり崩れていたりはしません。

横峯さくらのドライバースイング

これは彼女が無理をして大きなスイングをしていない証拠だと思うんです。

じゃあどうやったら飛ぶのか?

じゃあどうやったらいいのか・・・ということになりますが、飛ばしたい時は腕を振り上げることに意識を持って行くのではなく、肩をより深く回すことを意識した方がいいと僕は思っています。

スイングの大きさは腕の振りよりも肩もしくは体の回転の大きさで決まるから・・・です。

肩をより大きく回転させるには、腰をバックスイングで回転させてあげる必要があります。

よく腰の回転を抑えると捻転差が生まれて・・・というような記事を拝見しますが・・・腰と肩はつながっていて、肩は腰が回転しなければ回転しないようにできています

ですので、腰を右に回転させるイメージを持つことで肩もより深く回ります。

腰は右に大きく流れてはパワーロスになりますが・・回転させることでバックスイングそのものも大きくなると思います。

肩をバックスイングで深く回転させるもう1つの方法ですが、アドレスで右足のつま先をいつもより少しだけ外に開いてあげると肩もより回転しやすくなります。

また、体が硬い方などは、右足を少しだけ下げて、クローズスタンスにしてスイングしてみると、より深くバックスイングで回転できるかと思います。

クローズスタンスにする場合は、肩のラインまでクローズになりすぎないように注意する必要があると思います。

それでも左腕が折れてしまう場合は・・・?

さて、そのようにしてバックスイングをすることでトップで左腕(左肘)が大きく折れ曲がってしまう癖のようなものは直ってゆくのではないかなと・・・思います。

ただ、それでも左腕が折れ曲がってしまう・・・という場合に、ちょっとした練習方法がありますので・・ご紹介いたします。

恐らく・・・左腕を無理に伸ばしましょう・・・といっても上手くいかないと思います。ポイントは左腕ではなく、むしろ右腕の使い方にあるのかも知れません。

この練習では、まず、右手一本でクラブを持ちます。クラブは9番アイアンなどでいいと思います。左手は左の腰に当ててください。

次にボールがあると思って、右手一本で素振りをしてゆきます。

クラブが重く感じる方は9番アイアンを短めに持つといいと思います。

ポイントはクラブヘッドが最下点に来た辺りで最速になるように振ること。できれば、ビュンという音が少しでも出るようにやってみてください。

慣れてきたら、右手をトップのところで止めてみます。

両手でクラブを握った場合は、そのトップの位置よりも低く、また小さくなりますが、イメージとしては右手でクラブをトップまで持ってくるような感じでいいと思います。

右手の素振りに慣れてきたら、実際に右手一本でボールを打ってみてもいいと思います。打つ時はハーフスイングで構いませんので。

右手打ちに慣れてきたら、両手でクラブを握ってスイングしてゆきます。右手一本のイメージを思い描きながら、実際にボールを打ってみます。

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