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ゴルフのカップ(ホール)の大きさ、直径は何故、108ミリなのか?

ゴルフのカップ(ホール)の大きさはルールで直径、4.25インチ(108ミリメートル)と決まっています。

このカップの直径108ミリというのは、一升瓶(直径104ミリ)と殆ど同じ大きさなのですが、これが絶妙なサイズで、入りそうで入らないわけで、それがゴルフを一段と面白くしているわけです。

でも、何故、ゴルフのカップは108ミリになったのでしょうか?

その昔、カップの大きさには決まりのようなものがありませんでした。

ゴルフは今ではストロークプレーが一般的ですが、創成期はいわゆるマッチプレーで行われていたので、お互いのプレーヤーが納得する大きさであれば、カップは言ってしまえば、どの大きさでも構わなかったようです。

だから、シャベルなどで穴を掘って、「この位の大きさでいいかな?」という感じでカップを切っていました。

ところが、穴を掘るやり方だと、何度かプレーしている間にカップの縁が次第に崩れてきます。

そこで、何とかならないかと思っていたところ、近くに偶然転がっていた水道用の排水管を使うアイディアを思いついた。

そして、その排水管を切って埋め込んでみると、縁は崩れないし、一々、カップの大きさを決める手間も省けるわけで「これはいい!」となりました。

そこから排水管を使ってカップを作るやり方がたちまち広まったのだとか。

そして、そのたまたまあった排水管の直径が4.25インチ(108ミリ)だった・・というわけです。

「入りそうで入らない」、この絶妙なカップの大きさは、練りに練って決められたものではなくて、偶然そうなっただけ・・・というのは何とも面白いものです。

このカップの大きさが偶然に決まったのは1830年前後だったと言われていますが(1891年にR&Aによって正式に採用されています)、カップの大きさはそれ以来、変わっていません。

ただ、ゴルフをもっと楽しくするためやもっと短時間でプレーを可能にするために、カップの直径を大きくしようという動きはこれまで度々あって、2011年にはゴルフの帝王、ジャック・ニクラウスによって直径おそよ20センチのカップが採用された大会が開催されています。

また、それ以前にも、サンドウェッジを開発したジーン・サラゼンが直径およそ20センチ(8インチ)のカップを提案しています。

では、カップを大きくするとどんな影響があるのか?

ということですが、ルールで決められた108ミリのカップのおよそ倍の203ミリのカップでパッティングをしたら、スコアは何打縮まるか?という実験が過去に行われています。

この実験では、203ミリのカップでプロとアマチュアのパッティングを数千回に渡って計測したところ、203ミリのカップでプレーした場合、プロは平均してスコアが5打縮まり、平均スコア90のアマチュアは平均してスコアが6.5打縮まるという結果になりました。

カップを大きくすることで、上手い人との差が縮まる・・・というわけです。

パットもより簡単になり、プレー時間も短縮されるわけで、カップを大きくするメリットも多いわけですが、ただ、「入りそうで入らない」絶妙な大きさがパットをより面白いものにしているのではないか・・とも思ったりします。

カップを倍の大きさにしてしまったら、パットの楽しさは半減してしまうのではないか・・と。

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