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ゴルフの名言集

ベン・ホーガンの名言集。歴代最強と言われたゴルファーが語った言葉

写真:ベン・ホーガン(アメリカ・ニューヨーク州で行われたパレードにて。後部座席で手を振っているのがベン・ホーガン。撮影:Dick DeMarsico(New York World-Telegram and the Sun))

前回はジャック・ニクラウス、そして、グレッグ・ノーマンの名言をご紹介しました。

今回は、歴代最強のゴルファーと言われ、メジャー通算9勝を挙げたアメリカ・テキサス州出身のプロゴルファー、ベン・ホーガンが残した名言をご紹介したいと思います。

目次

プロフィール & ストーリー

名前:ベン・ホーガン(William Ben Hogan)
愛称:The Hawk (鷹)、Ice man(アイスマン)、Big Ben(ビッグ・ベン)
出身:アメリカ・テキサス州ダブリン
生年月日:1912年8月13日生まれ
没年月日:1997年7月25日(84歳没)
身長:174cm
プロ入り:1931年(19歳の時)

メジャー優勝:9勝

トーナメント 優勝回数
マスターズ 2回(1951年, 1953年)
全米オープン 4回 (1948年, 1950年, 1951年, 1953年)
全英オープン 1回 (1953年)
全米プロ 2回 (1946年, 1948年)

米ツアー:64勝

ベン・ホーガンのドライバー、アイアンの飛距離はどの位か?

ベン・ホーガンにまつわるエピソード

1948年、年間10勝を挙げるなど、大活躍を見せていたベン・ホーガンでしたが、その翌年、交通事故に遭い、瀕死の重傷を負います。

もうプロとして競技ゴルフをするのは不可能だと医師に伝えられたものの、ホーガンはその事故から7カ月後にはクラブを握り、なんと11か月後にはトーナメントに復帰。

そして、トーナメント復帰から5か月後に行われた全米オープンで優勝するという驚異的なカムバックを果たします。

この後もホーガンは、事故で痛めた片足を引きずりながらも、1951年にはマスターズと全米オープン、1953年にはマスターズ、全米オープン、全英オープンに勝利しています。

この交通事故について、こんなエピソードも残っています。

1949年2月2日の霧がかかった早朝、ホーガンとホーガンの妻、バレリーが乗った車はバスと正面衝突。

この時、ホーガンはとっさに妻、バレリーの上に覆いかぶさり、バレリーは奇跡的にも軽傷で済んだそうです。

さらに、ホーガンはこの行動により自分の命も救った可能性が高いと言われています。

というのも、バスと正面衝突をした際の衝撃で、ステアリングが運転席のシートにまで達していて(ステアリングコラムがシートに突き刺さっていた)、妻のバレリーの上に覆いかぶさっていなければ、ホーガンはステアリングとシートの間に挟まれて命を失っていたかも、知れません。

引退後、ホーガンは中・上級者をターゲットにしたゴルフクラブのブランド(クラブ製造会社)を立ち上げていますが、最初に出来上がってきたクラブの完成度に満足しなかったホーガンは、それらのクラブをすべて破棄したのだとか。

ホーガンが立ち上げた会社は1960年に売却され、2003年にはキャロウェイゴルフによって買収されています。

PGAツアー通算82勝、メジャーで7勝を挙げたサム・スニードはベン・ホーガンについて、こんな言葉を残しています。

The three things I fear most in golf are lightning, Ben Hogan and a downhill putt. (サム・スニード)

ゴルフをやる上で怖いと思うことが3つある。それらは、雷、ベン・ホーガン、下りのパットだ。

ベン・ホーガンの名言集

以下、ベン・ホーガンの言葉。和訳(意訳):ゴルフ総合研究所HM(当サイト)

参考文献:ThoughtCo/BrainyQuote/Jules Alexander Photography/GOLF.com/PGA.com

The most important shot in golf is the next one.

ゴルフで一番大事なショットは、次のショットだ。

Golf is not a game of good shots. It's a game of bad shots.

ゴルフは良いショットを打つゲームじゃない。悪いショットをどれだけ打たないか、というゲームなのだ。

I always outworked everybody. Work never bothered me like it bothers some people.

私は誰よりも努力や練習を重ねてきた。努力することを嫌だと思ったことはない。

Every day that I missed practicing takes me one day longer to be good.

練習を休めば、その分だけ上達するのが遅くなる。

Reverse every natural instinct and do the opposite of what you are inclined to do, and you will probably come very close to having a perfect golf swing.

恐らく、本能と反対のことをし続ければ、完璧なスイングが手に入る。

I hate a hook.

私は、フックボールが嫌いだ。

プロになったばかりのホーガンは、フックボールに苦しんでいたのですが、その後、後に「ホーガン・フェード」と呼ばれるようになるフェードボールの打ち方を身に付けています。

当時は、フックを直さない限り「ツアーでは生きていけない」と思ったのだとか。

Relax? How can anybody relax and play golf? You have to grip the club don't you?

リラックスしてプレーしろだって?どうやってリラックスしてゴルフをすればいいんだい?

ホーガンは、リラックスしてプレーすることは達成不可能だと語っています。

There are no shortcuts in the quest for perfection.

完璧への近道はない。

People have always been telling me what I can't do. I guess I have wanted to show them. That's been one of my driving forces all my life.

「あなたにはできない。無理だ」そう言ってきた人達が間違っていることを証明したかったし、それが私の人生のモチベーションになっていた。

You only hit a straight ball by accident. The ball is going to move right or left every time you hit it, so you had better make it go one way or the other.

ストレートショットは偶然に過ぎない。ショットは必ず、右か左に曲がる。だったら、どちらかに意図的に曲げた方がいい。

本当の意味でのストレートショットは、サイドスピンが「0」のショットのことを言うと思いますが、ホーガンは、そのショット(サイドスピンがゼロのストレートショット)を毎回打つのは、殆ど不可能であると悟っていたようです。

そのため、ホーガンは意図的にボールを曲げることを大事にしていました。

ホーガンの打つフェードボールは「ホーガン・フェード」などと言われ、有名でしたが、ホーガンはドライバーからアイアンまで、平均すると数ヤードほど曲がるフェードボールを打っていたようです。

the tee shot is the most important shot in golf. You’ve got to hit the fairway before you have a good chance of putting the ball close to the pin.

一番大切なショットはティーショットだ。グリーンを狙う前に、ボールをフェアウェイに乗せなければならない。

This is a game of misses. The guy who misses the best is going to win.

ゴルフはミスが一番少ない者が勝つゲームだ。

A good round of golf is if you can hit about three shots that turnout exactly as you planned them.

自分の思い通りのショットが3回打てたら、それは素晴らしいラウンドだったと言える。

The ultimate judge of your swing is the flight of the ball.

どんなスイングだったかは、打ったボールが教えてくれる。

I learn something new about the game almost every time I step on the course.

私は、コースでプレーする度に新しいことを学んでいる。

Good golf begins with a good grip.

良いスイングは、良いグリップから始まる。

「やりすぎはよくない。感覚をつかんだら、すぐにスイングするべきだ。」

ワッグル(=打つ直前にクラブヘッドを左右に動かす動作)について語った言葉。

If the Masters offered no money at all, I would be here trying just as hard.

もし、マスターズが賞金のないトーナメントだったとしても、私はこれまでと変わることなく、勝つために一生懸命になるだろう。

All other things being equal, greens break to the west.

何もなければ、グリーンの芝目は西に向かって順目だ。

グリーンの芝目について語った言葉。(芝目についてはグリーンの芝目、順目と逆目の5つの読み方でもご紹介しています)

If you can't outplay them, outwork them.

もし、勝てない相手がいれば、その相手よりも練習すればいい。

ホーガンは「The secret is in the dirt」という言葉も残しています。

これは直訳すると、「(ゴルフの)秘密は泥の中にある」という意味になりますが、ホーガンは、うまくなるためのコツは練習の中でつかんでゆくしかないという意味で言ったのだと思います。

I didn't know the yardage, I didn't want to know the yardage. There are too many variables. The wind, the density, how you are playing that day. I don't think I could have played by yardage.

(ツアーでプレーしていた当時)残りのヤーデージは知らなかったし、知りたいとも思わなかった。風や空気の密度、その日の調子など、ショットを左右するものが多すぎて、ヤーデージを頼りにプレーすることはできなかったと思う。

ベン・ホーガンの著書

モダン・ゴルフ ハンディ版 ベン・ホーガン著

ベン・ホーガン パワー・ゴルフ: 完璧なスウィングの秘訣はここにある ベン・ホーガン著

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