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ゴルフの名言集

グレッグ・ノーマンの名言と本人が語ったゴルフのコツ

写真:Source&Author:Great White Shark Enterprises

グレッグ・ノーマンは世界ランキング1位にも輝いたオーストラリア出身のプロゴルファーです。

今回はそんなグレッグ・ノーマンのプロフィールや名言、本人が語ったゴルフのコツ、秘訣についてご紹介したいと思います。

目次

プロフィール

Source&Author:Great White Shark Enterprises

名前:グレッグ・ノーマン(愛称、ホワイトシャーク)
出身:オーストラリア
生年月日:1955年2月10日生まれ
身長:183cm
プロ入り:1976年

メジャー優勝:全英オープン(1986年、1993年)
米ツアー:20勝(2位 31回、3位 11回)
日本ツアー:2勝<中日クラウンズ(1989年)、三井住友VISA太平洋マスターズ(1993年)>

世界ランキング最高位:1位(331週)

プレイスタイル:非常にアグレッシブなプレイスタイルで知られる。飛距離が出て、曲がらないドライバーショットが武器。

グレッグ・ノーマンの名言集

以下、グレッグ・ノーマンの言葉。和訳(意訳):ゴルフ総合研究所HM(当サイト)

Don't try to prove it to others, just prove it yourself.

他人に何かを証明しようとするのではなく、自分自身で納得できることをするべきだ。

I always wanted to be the best I could be at whatever I did. I didn't want to be the number one golfer in the world. I just wanted to be as good as I could be. I work hard, I push myself hard, and I probably even expect too much of myself.

私は何をやるにもベストを目指してきた。私は世界ナンバーワン、ゴルファーになりたかったわけじゃない。

ただ、自分の限界まで(自分のベストに)挑戦したかったんだ。 だから、私は一生懸命練習したし、自分を追い込んできた。ただもしかしたら、自分に期待し過ぎていたのかも知れない。

When I turned 50, I said to myself, well, if this is what it's like turning 50, I can't wait to turn 60 because I still felt very, very mentally and physically good, outside my back surgery.

50歳になった時、60歳になるのが楽しみだとさえ思った。何故なら、腰の手術のことを除いたら(50歳でも)心身ともに充実していると思えたから。

My doctor asked me how many golf balls I had hit in my career. I'm lying there in bed calculating somewhere between four and five million golf balls I had hit to do that on my body.

僕の医師が、どれだけのゴルフボールを打ってきたかと聞いてきたんだ。僕は(怪我のため)ベッドに横になったまま、(こんな体になったのだから)4百万から5百万位は打っているに違いないと思った。

I am a winner. I just didn't win today.

私は勝者だ。ただ、今日勝たなかっただけで。

Setting goals for your game is an art. The trick is in setting them at the right level - neither too low nor too high. A good goal should be lofty enough to inspire hard work, yet realistic enough to provide solid hope of attainment.

(ゴルフの)目標を設定することは難しい。

大切なのは、正しい目標を設定することだ。それは低すぎてもいけないし、高すぎてもいけない。

目標はやる気を起こさせるような高さでないといけないし、同時にここならたどり着けるのではないかという希望を持てるものでないといけない。

Play the shot you've got the best chance of playing well.

自分にとって一番成功する確率の高いショットを打て。

Know your strengths and take advantage of them

自分の強みを知って、それを生かすんだ。

If you're serious about improving your play, be brutally honest with yourself.

もし、あなたが本当に上達したいのなら、自分に徹底的に正直であるべきだ。

You create your own luck by the way you play. There is no such luck as bad luck.

運というものは自分のプレイで引き寄せるものだ。不運というものは存在しない。

グレッグ・ノーマンから学ぶゴルフのコツ

ここまでグレッグ・ノーマンが語った言葉について見てきました。

ここで少し、グレッグ・ノーマンが語ったゴルフのコツであったり、またはグレッグ・ノーマンが大切にしていたことなどをご紹介させていただきたいと思います。

①アドレスの入り方について

86年、そして93年の全英オープンで優勝したグレッグ・ノーマン。彼のアグレッシブなプレースタイルに多くのファンが魅了されました。

そんなノーマンがショットを打つ際に一番大切にしていたことが「アドレスの向き」(アライメント)でした。

例えば、スタンスの向きがクローズド(クローズスタンス)だった場合・・・

フックボールやプッシュアウト、またはダフリになりやすくなり・・

オープンスタンスだった場合は・・

スライスや引っ掛け、トップなどにつながるのだとグレッグ・ノーマンは言います。

さて、グレッグ・ノーマンはアドレスの向きが狂わないようにこんな順番でアドレスに入っていました。

1.ボールの後方に立ち、ボールとターゲットを結ぶラインを頭の中でイメージする

2.クラブを右手一本で持って、クラブフェースがターゲットを向くようにセットする

3.クラブフェースをセットしたら、グリップを握り、スタンスや体の向きを調節する

この時、ポイントがあります。

右手一本でクラブを持ち、クラブフェースの向きをターゲットに合わせている時、ノーマンは体を半分ターゲットに向けるようにするそうです

普通は、ターゲットライン(ターゲットとボールを結んだライン)に対して平行になるように体の向きを調節してアドレスをとりますが、ノーマンはフェースをセットする段階では体の向きをターゲットに対して45度程度開いて(オープンにして)いたわけです。

この方がフェースをセットしやすい(フェースをターゲットに向けて正確にセットしやすい)と考えていたようです。

その後(フェースをセットした後)、体の向きがターゲットライン(ボールとターゲットを結んだ線)に対して平行になるように調節します。

アドレスの向きというのは、多くのゴルファーがある意味見て見ぬふりをしている部分と言いますか、スイングをチェックする人は大勢いますが、アドレスの向きについては無頓着な方も多くいらっしゃいます。

ただ、アドレスの向きが狂ったまま、スイングを作ってゆくと、一度スイングが狂った時に修正するのが非常に難しくなります。

また、例えば、ゴルフの本や雑誌に載っているスイングのアドバイス等はほぼ全て、ターゲットに対してスクエアに構えられていることが前提となっています。

ですので、アドレスの向きが狂ったまま・・そういったアドバイス通りのことをしても、もしかしたら結果がついてこないかも、知れません。

アドレスの向きというのはそれだけ重要なことなのだと思います。

②アイアンの番手選びについて

グレッグ・ノーマンはその正確で飛距離の出るドライバーショットが有名でしたが、切れ味が鋭いアイアンショットにも定評がありました。

僕は実は幸運にも、トーナメント会場でグレッグ・ノーマンの真後ろからドライバーやアイアンを打っている姿を何度も見ることができたのですが、真っ直ぐに、綺麗な放物線を描いて飛んでゆくショットが印象に残っています。

さて、ノーマンは自身の著書の中でアイアンの番手の選び方について触れています。

短めのアイアンを打つ時:(番手を下げる)

1.風がフォロー / 打ち下ろし
2.乾燥したグリーンの場合
3.グリーン奥にハザードがある
4.ドローやフックボールを打つ時
5.ラフからのショットでフライヤー※1が予想されるとき

大きめのアイアンを打つ時:(番手を上げる)

1.アゲンスト / 打ち上げ
2.やわらかいグリーン
3.フェアウェイバンカーからのショット
4.フェードボールやスライスを打つ時
5.グリーン手前にハザードがある時

一部参考:Greg Norman's 100 Instant Golf Lessons

※1 フライヤー・・・インパクトでクラブフェースとボールの間に芝が入ることでスピンが減り、思ったよりもボールが飛ぶ現象。

尚、ノーマンの記事とは別になりますが、中途半端な距離を打つ方法についてはアイアンで距離を打ち分ける6つの方法にてご紹介しておりますので、よかったらそちらも参考になさってください。

③トッププロが皆、持っていた能力とは?

グレッグ・ノーマンは、タイガー・ウッズやジャック・ニクラウス、トム・ワトソンなどの世界のトップに立ったことがあるようなプロなら誰もが、「ある能力」を持っていると言います。

それはどんな能力だと思いますか・・?

グレッグ・ノーマンは、ある時「違うコースやコンディションにどう対応しているのですか?」という質問にこんな風に答えています。

もし、あなたがどのようなコースコンディション(風など)であっても、自分が打ちたいと思うショットが描く弾道を頭の中でイメージできるなら、それは上級者の証です。

高さのあるショット、低いショット、ドローボールやフェードボール・・・どんなショットを打つにせよ、まずそのショットを頭の中で思い描いてからショットを打たなければならない、と。

そしてそれはトッププロならなくてはならない技術である、と。

ノーマンが思った、トッププロが皆、持っていた能力とは、どんな状況や場面でも、これから打とうとするショットを頭の中で思い描くことができること、だったようです。

④ティーイングエリアの活用法

グレッグ・ノーマンは自身の著書の中で、「ティーイングエリアでは完璧なライを選ぶことが出来る。しかし、その完璧なライとはショットによって異なる。」と語っています。

そして、こんなティーイングエリアの活用法を紹介しています:

1.ティーイングエリアはフルに活用する

パー3など、ヤーデージが合わない場合は、やや下がってティーアップするなど、自分のアイアンにあったヤーデージでプレーする。

ティーショットで最適な角度から打つために、ティーマーカーの外側に立つこともできる。

2.ドローやフェードボールを打つ際は

ドローボールを打とうと思う場面では足の位置よりもボールが高くなる位置にティーアップするとゴルフスイングがよりフラットになりドローボールが打ちやすくなる。

逆にフェードボールの場合は足の位置よりも低い位置にボールをティーアップできればゴルフスイングは自然とアップライトになりフェードボールが打ちやすくなる。

3.スピンを減らした3ウッドの打ち方

やや芝が伸びているエリアをわざと選びほんの少しだけ(ボールの下の部分だけでもOK)3ウッドのフェースとボールとの間に芝が入るような形にしてフライヤーを意図的に打つ。

ショットはスピンが少なくなり、飛距離も伸びる。

4.ディボット跡を利用する

パー3で追い風、グリーンが固い場合はティーイングエリアにあるディボット跡の先端(ターゲットに近い方)の少し先にわざとティーアップして打つことも※。

※こうすることでやや下からクラブヘッドを入れて、高さを出そうとしていたのだと思います

 

さて、長文になりましたが、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。

僕個人的には、1993年の全英オープン優勝時のグレッグ・ノーマンが強く記憶に残っています。

最終日はニック・ファルド、ベルンハルト・ランガー、コーリー・ペイビン、アーニー・エルス、ニック・プライス、フレッド・カプルス、スコット・シンプソンという当時の強豪が上位にひしめく中、ノーマンは64でまわって優勝します。

この年の全英オープンはタイガー・ウッズのコーチでもあったブッチ・ハーモンとスイング改造をして臨んだ大会で、バックスイングをやや抑え気味にして、そこから思い切って振り抜くスイングが豪快さと繊細さを持ち合わせているようで、非常にかっこよかったのを覚えています。

優勝へのプレッシャーがかかった最終18番でのセカンドショットは確か、ロングアイアンだったと思うのですが、思い切って振り抜いたショットはグリーンセンターへ。

そのスイングは何度も何度も、繰り返し巻き戻して見ました。

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