スライスを直す:腰の位置を変えるセットアップ法
スライスを直す方法については数多く紹介してきました。今回はまた少し変わったスライスの直し方についてご紹介させていただきたいと思います。
この方法を考案したのはポール・セガランドというゴルフレッスンプロです。1970年に米国のゴルフ雑誌で発表されています。
随分昔に発表された方法ですが・・・効果があるのではないかなと思いますし、多くの人がこの方法でスライスを直したそうです。
さて、早速ですが・・・
1.まずいつも通りセットアップします。ターゲットに対してスクエアに立ちます。
飛球線(下記の図)に対して両肩のライン、腰のライン、そして足のラインが平行になっていることを打つ前に必ずチェックして下さい。
2.次に、テークバックを始めるまえに右の腰を少し後ろに引きます。感覚としては、右のポケットが後ろに引かれるような(回転させるような)感じです。
つまり、アドレスの時点で(テークバックの前に)、腰をほんの少しだけ回転させた状態で体をセットします。
3.この状態でテークバックを始め、ボールを打ちます。
何故、この方法でスライスを直すことができるか・・・?
ということですが・・・腰を最初からほんの少しだけ右に回転させておくということは、腰のラインは少しクローズになる・・・という形になります。
肩のラインや両足のラインは飛球線(ターゲットライン)と平行になっていますが、腰のラインだけ若干クローズで構えます。
こうすることで、クラブをインサイドにテークバックし、ダウンスイングではアウトサイドからではなく、飛球線の内側から、つまりインサイドからクラブを振り下ろすことができるようになります。
ただし、グリップはもしウィークグリップでスライスを打たれている方であれば、フックグリップにする必要はあると思います。(ゴルフ基礎編参照)
ウィークグリップでこれをやるとプッシュアウトスライスになってしまいますので・・。
もう1つ注意点があります。それは、この方法でセットアップしてインサイドにテークバックしやすくなったとしても、手だけでテークバックしてはいけない・・・という点です。
肩が回転しないで手だけでクラブを持ち上げる打ち方だと、ダウンスイングでクラブヘッドが外側から下りてきやすくなります。
また、肩の回転が浅くなれば、飛距離も出ませんので・・。
ダウンスイングではドライバーのスライスの3つの原因と直し方・矯正方法でご紹介させていただいたように左腕の時計が(ダウンスイングで)下を向くように、又は左手の甲が下を向くように意識されてみてもいいと思います。
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