ロングパットの距離感をつかむ方法
パットの距離感についてはパター(パット)の距離感が合わない時の6つの練習方法と打ち方という記事を以前に書かせていただきました。
今回は、そもそも距離感とはどうやったら生まれるか?ということや、ロングパットの距離感をつかむためにできることや練習方法について、ご紹介してゆきたいと思います。
目次
距離感をつかむための「順番」がある
さて、ロングパットの距離感をつかむために何ができるか?ということですが、距離感というのは「感覚」の一種です。
感覚は簡単に言うと、「体のどこかで感じたものが、脳に伝わって起こる意識」のようなものだと思います。
なんて言うと、何だか面倒なお話かも知れませんが・・何が言いたいかというと、1)体で感じたものが、2)脳に伝わる・・という順番が大切になってくると思います。
つまり、ロングパットの距離感をつかむ際にも、この順番が大事で、まず、体で感じること、そして、それが脳に伝わることで、距離感というものが生まれる、または、養われてゆくように思います。
ロングパットの距離感で悩む方の多くは、この順番が反対になってしまっていることも多く、この距離だから、この位のストローク幅で打とう・・とまず最初に頭(脳)で考えてしまっていることが多いかも知れません。
また、「ショートしたくないな・・」「オーバーさせたくないな・・」と考えてしまうのも、まず最初に頭で考えていることに似ていて、そのように考えてしまうと、かえって距離感が合わなくなることの方が多いかも知れません。
さて、ロングパットの距離感をつかむためには、まず、1)の体のどこかで感じるということをするといいかも知れません。
最初に感じ取る・・ということをすると、後は自然とその時の刺激のようなものが脳に伝わってゆきます。
次に、その具体的な方法についてご紹介したいと思います。
右手を使ってみる
さて、先ほどの、1)体で感じたものが、2)脳に伝わる・・という順番ですが、まず、1)の体で感じるということをしてみます。
体のどこでもいいのですが、今回は「右手」で感じるということをしてみます。
以前にもご紹介したことがありましたが、タイガー・ウッズはパットについて、「自分はスピードとラインを右手でコントロールしている」と語っています。
右利きの方の場合、右手に意識を向けてみることで、距離感が合うようになってくるケースも多いです。
少し話がそれましたが、パットは両手で(グリップを握って)打つものですが、右手をより強く意識してパットを打ってみます。
やり方ですが、練習グリーンでパットを打ってゆきます。カップから5メートル程度離れたところから打ちます。(もっと離れても結構です)
パットを打つ際ですが、カップを見たら、考える前に打ってみます。ショートしても、オーバーでも構いませんので。
ポイントは、考える前に打つということになります。考えてしまうと、順番がくるってしまいますので。
この時、大事なポイントですが、右手で、ボールを打った時の「刺激」を感じ取るようにしてみます。
右手全体でも構いませんし、右手の人差し指でも、右手の平でもいいです。
ボールを打った時に右手、右手の人差し指などに伝わってくる「刺激」をただ、感じ取ろうとしてみます。
その右手に伝わる「刺激」を感じながら、ボールが転がってゆくのを眺めてみます。
この、①インパクトでの刺激を右手で感じ取りながら、②ボールが転がってゆくのを眺める・・・ということを何度か繰り返してみます。
「距離感を合わせよう」とは考えないようにします。
むしろ、距離感は合わせる必要はありません。この刺激でこの位転がった・・ということを脳に伝えることが目的ですので。
何度もこの練習を繰り返してゆくと、「刺激」がイコール、「距離感」になってゆくと言いますか、この位打とうと思った時に、この位の刺激で・・・という感覚が生まれてきます。
こうなった時、距離感が面白いように合ってくることがあります。
また、この刺激でこの位転がった・・・という感覚はグリーンによっても微妙に変化するものだと思います。
大袈裟に言うと、フェアウェイの上でパットするのとグリーンの上でパットするのではまるで感覚が違ってくるかと思います。
同じグリーンであっても、コースによって、また、コンディションによって、転がり方が変わってきます。
できれば、スタート前の練習グリーンで、この①インパクトでの刺激を右手で感じ取りながら、②ボールが転がってゆくのを眺める(体で感じたものを脳に伝える)・・・ということをしてみてもいいかも知れません。
ポイントは、考えるのではなく、「刺激を感じ取る」ということだと思います。
カップを見ながら打ってみる
先程の、①インパクトでの刺激を右手で感じ取りながら、②ボールが転がってゆくのを眺める・・・ということですが、この時、最初からカップを見たまま・・・ボールを一切見ないで、パットを打ってみるのもおすすめの練習方法です。
いつも通り、ボールを見ながらだと、どうしてもあれこれと考えてしまう・・という方もいらっしゃるかも知れません。
そんな時は、ボールを最初から見ないで、カップを見ながら打ってみると、余計なことを考えずに打てることもあります。
この練習をしてから、距離感が合うようになった・・という方もいて、おすすめの練習方法だと思います。
ゴミをゴミ箱に投げ入れるように
1)体で感じたものを、2)脳に伝える・・ということについて、ここまでご紹介させていただきました。
ところで、パットの距離感を合わせるのが難しい理由の1つは、「パターを使うから」・・なのかも知れません。
パットの距離感を合わせるのが難しいと感じるゴルファーは多いものですが、もし、右手でボールを持って転がすというルールであれば、距離感に悩む人はもっと少なかったかも、知れません。
それは、手の方が何かを感じ取りやすいから、だと思います。
パターという、体の一部ではないものを使うことで、その「感じ取る」ということが難しくなってしまうのだと思います。
ですので、例えば、ロングパットの距離感が全く合わなくなってしまった時ですとか、または、ロングパットがとにかく苦手という方の場合、パターはとりあえず使わずに、利き手でボールを持って、そして、カップまでそのボールを転がしてみる・・・という練習もおすすめです。
パターを使わないことで、より「感じ取る」ということを実践しやすくなります。
利き手でボールを転がす。
それは、ゴミをゴミ箱に投げ入れようとすることに似ているかも知れません。
ゴミをゴミ箱に投げ入れる時、「この位の幅で腕を振ろう」とは考えていないと思います。
何となく、「この位かな」という感覚でゴミを投げようとすると思います。
その感覚をパットでも取り戻すと言いましょうか、そのために、まずは、パターを使わずに、手でボールを転がしてみる・・・ということはとてもいい練習だと思います。
順番が逆になってしまいますが・・この練習をしてみてから、先程でご紹介した、右手(利き手)でインパクトでの刺激を感じ取るということをしてみてもいいかも知れません。
長文になりましたが、ここまでお付き合いいただいて、ありがとうございました。
ここでご紹介した練習方法も一部掲載していますが、その他の距離感を合わせるための具体的な練習方法についてはパター(パット)の距離感が合わない時の6つの練習方法と打ち方でご紹介していますので、よかったらそちらも参考になさってください。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。