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トラブル解決編

120を切る!120切りの方法と戦略とは?【120が切れない人へ】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

ゴルフをはじめて、最初にスコアの壁になってくるのが、120、もしくは130かも知れません。(130を切る!130切りの7つの方法と戦略とは?

「120を切るなんて自分にはできそうもないです。」

そんな風におっしゃる方もいます。

最初はそんな風に感じてしまうこともあるかも知れません。110台でまわるのは、最初のうちはハードルが高いと感じてしまうものだと思うのです。

ただ、そう感じてしまったとしても、いずれは120を切ってゆくという人が多いです。

下の表は以前、日本パブリックゴルフ協会が行った調査結果になります。(表は当サイトにて作成)

これを見ると、ゴルフ歴10年以内の方のおよそ3割は120以上でプレーしている形になります。

ただ、それ以降は120を切ってゆく比率が年数を重ねるごとに増えてゆきます。

ゴルフというのは、気づいたら上手くなっていたとか、気づいたら打てるようになっていた・・ということもありますので、そういう意味で大事なのは、続けてゆくということなのかも知れません。

そんな風にして、いずれは、120を切ってゆく人も多いのですが、今回は、具体的にどうやって120切りを達成するか?そのためのコツや戦略について、ご紹介してゆきたいと思います。

まずは120切りのために目指すべきモノを確認しよう

さて、120を切るために何をしたらいいか?

・・ということですが、まずは、120を切るために目指すべきもの、その基準や目安になる数値といったものを確認してみるのも良い方法だと思います。

また、これはどのスコアを目指す場合も一緒ですが、18ホールのスコアをトータルで見るのではなく、各分野ごとに分割して、目指すべきものをはっきりとさせておくと、目標を達成しやすくなると思います。

つまり、漠然と120切りを目指すのではなくて、例えば、120切りのためには、ティーショットではどんなことが必要か、何打でグリーンに乗せたらいいか?パットは何打で入れたらいいか?ということをはっきりさせておくのです。

ここからはアマチュアを対象にした調査結果なども参照しながら目指すべきものをはっきりさせてゆきたいと思います。

1)スコア

まずはスコアから見てゆきましょう。

もし、全てのホールでトリプルボギーだったとします。

※トリプルボギー・・・パーよりも3打多いこと

するとスコアは(Par72の場合)、

18ホール × トリプルボギー = 126

これで少し120切りが見えてきました。

120切りを達成するには、これより7打少なく上がる必要がありますので、18ホール中、7ホールでダブルボギーを取りにいきます

※ダブルボギー・・・パーよりも2打多いこと

つまり、最低でもトリプルボギーでまわるゴルフをしながら、7つ、ダブルボギーを取りにいく・・という作戦です。

これだと、

(ダブルボギー × 7)+(トリプルボギー × 11)=119

となり、120切りです。 

または、余裕を持って120切りを狙いに行く場合は、9ホールでダブルボギー、9ホールでトリプルボギーを目指す・・でもいいかも知れません。

これだと、

(ダブルボギー × 9)+(トリプルボギー × 9)= 117

となり、2打余裕を残して、120切りです。

これらの作戦で大事なのは、トリプルボギー以上は出さないゴルフをする・・ということになります

もっとも、バーディやパーを取るのもゴルフの醍醐味だと思いますし、バーディやパーが取れる場面では積極的に取りに行きます。

ただ、特定のスコアを目指す場合や、特定のスコアで安定して回ってくるためには、「このスコアなら出せるという自信」が大切になってくるように思います。

120切りでは、そのスコアというのがトリプルボギーになると思いますし、これが例えば、100切りとなると、そのスコアはダブルボギーになります。

ここで簡単にまとめると、目指すべきスコアは「ダブルボギー7個、トリプルボギー11個」。または、ダブルボギー9つ、トリプルボギー9つを目指してゆきます。

2)ティーショット

次に、ティーショット(パー3を除く)です。

平均スコア110で回ってくるゴルファーの場合、1ラウンド中にティーショットがフェアウェイに乗る回数は14回(パー3を除く)のうち0回という調査結果もあります。

ちなみにシングルプレーヤーでも14回のうち、フェアウェイに乗るのは8回程度です。

それなりにナイスショットをしてフェアウェイに乗せることがいかに難しいか・・ということがわかります。

じゃあ、120切りのためには何を目指したらいいのか?

ということですが、2つの作戦でいきたいと思います。

①ナイスショットはしなくていい
②OBを打たないと確信できるクラブで打つ

①ナイスショットはしなくていい

ティーイングエリアに立った時、緊張を高めるための簡単な方法があります。

それが「いいショットを打とう」と思うことなんです。

人は、考えても実践できないことを考えると、緊張が高まるようにできているようです。

人前でスピーチをする時、上手に話そうと思うと緊張がかえって高まります。それは、上手に話そうと思っても、そう思うことの中に実践できることが何一つないからです。

ゴルフもそれと似ていて、考えても実践できないことを考えるほど・・余計緊張して体の動きがかえって悪くなったりします。

「いいショットを打とう」

そう思うことの中にも、今、具体的に実践できることが何一つ含まれていません。だから、「いいショットを打とう」とか「OBは出したくない」と思ったりすることは逆効果なのです。

だから、ティーショットでの作戦①は「ナイスショットはしなくていい」です。

「ナイスショットはしなくていい」

ただ、そう思うことで、緊張が和らいで結果的にいいショットが出たりすることはあるのではないかなと思います。

もし、何かを考えたくなる・・という場合は、その場で具体的に実践できる何かを考えてみてください。

例えば、「6割の力で振ろう」でもいいと思います。

ただ、例えば、「飛ばそう」はダメです。そう思うことの中に何も具体的に実践できることが含まれていないからです。

飛ばしたい場合は、例えば、「背中をターゲットに向ける意識でバックスイングをしよう」でもいいかも知れません。

これなら、実践できます。

②OBを打たないと確信できるクラブで打つ

ティーショットの作戦②は、OB、または、大きなトラブル(林の中、池など)がある場所には打たないと確信できるクラブしか使わないということになります

先ほど、最低でもトリプルボギーを取るゴルフをする・・と書かせていただきました。

そのためにどうしても避けなければならないことが、大叩きをすることです。

ですので、OBであったり、大きなトラブルのある場所に打たないと確信が持てないクラブは使わないということが大事な戦略になります。

ただ、これは各ホールによっても変わってくると思います。

例えば、ドライバーだとスライスが出ることが多いという方の場合、右サイドにOBがあれば、ドライバーでOBは打たないと確信が持てないと思います。

その場合は、ドライバーを思い切って手放して、3番ウッドでもいいし、3番ウッドでも確信が持てない場合は、5番ウッドでもいいです。

または、それでも右サイドのOBに打たないと確信が持てない場合は、ユーティリティやアイアンで刻んでゆきます。

ただ、右サイドに逃げるスペースがある場合、右サイドに大きなトラブルがないなら、OBは打たないと確信できるかも知れません。

その場合は、ドライバーで思い切って攻めてゆくのも1つの方法かなと思います。

これは度々書かせていただいていることなのですが、ゴルフが上手な人は確信を持ってショットを打っていることが多いです。

それはミスはしないという確信ではなくて、ここには打たない・・という確信です

ミスはプロでも必ず出ます。ミスは避けられないと思うのです。

ただ、ミスする場所を限定することはできます

右にOBがある場面で、大きく右に打つ可能性のあるクラブで打つことは、ミスを限定していないことになりますし、確信を持てていないことにもなると思います。

ですので、この場合は、例えば、右に曲がる可能性はあっても、右のOBまでは打たないとある程度確信が持てるクラブで打つようにします。

この「確信を持って打つ」「ミスを限定する」と言う考え方は、120切りを目指す場合でも、80切りを目指す場合でも、とても大事になってくると思います。

もっとも、時には大胆に攻めてゆく必要がある場面もあるかも知れませんし、上級者の中でもとてもアグレッシブにプレーする人もいます。

ただ、そういった大胆さ、アグレッシブさは何かの確信に支えられていなければならないかも知れません。

特に特定のスコアを目指してゆく上では。

ここで簡単にまとめると、ティーショットでは、①ナイスショットはしなくていい、②OBを打たないと確信できるクラブで打つ・・という作戦でいきます。

3)2打目

ティーショットの次は2打目~になります。

平均スコア110で回ってくるゴルファーが1ラウンド中にパーオン※した回数は平均で0回という調査結果もあります。

パーオン・・・規定の打数よりも2打少ない状態でボールをグリーンに乗せること。パー4のホールであれば、2打でグリーンに乗せること

ちなみに、平均90で回ってくるゴルファーでも1ラウンドでパーオンする回数は3回です。

こういったことを考えると、120切りを目指す上では、パーオンは必要ないと思います。

120切りのためには、ダブルボギーオンを目指します

例えば、パー4のホールの場合、

2打でグリーンに乗せる・・・パーオン
3打でグリーンに乗せる・・・ボギーオン
4打でグリーンに乗せる・・・ダブルボギーオン

パー4のホールであれば、4打でグリーンに乗せたら、目標達成です。

パー5であれば、5打でグリーンに乗せること、パー3の場合は3打でグリーンに乗せることを目指します。

先ほど、目指すべきスコアは「ダブルボギー7個、トリプルボギー11個」と書かせていただきましたが、パー4のホールで4打でグリーンに乗せることができれば、3パットでトリプルボギー、2パットならダブルボギーです。

120切りが見えてきます。

ただ、毎回ダブルボギーオンを狙うわけではなくて、例えば、トラブルのある場所、OBや池、林の中などに打たないと確信できる距離から、またはそう確信できるクラブで打つ場合は、積極的にボギーオン、またはパーオンを狙っていきます

ここで簡単にまとめると、2打目以降はダブルボギーオン(パー4なら4打、パー5なら5打、パー3なら3打でグリーンに乗せること)を目指します。

パー5の2打目の場合は?

パー5の2打目の場合ですが、「100が切れないゴルファーはパー5で大叩きしてしまうことが多い」・・という調査結果もあります。

パー5の2打目は、かなりの距離が残ったりしますので、どうしてもフェアウェイウッドなど、長いクラブが打ちたくなります。

ただ、もし、芝の上からフェアウェイウッド、もしくはユーティリティなどを打つ時、チョロやダフリ、OBなどを打たないと「確信」が持てない限り、フェアウェイウッドやユーティリティは選択肢からは外します。

また、先ほどの戦略では、120切りのためには、ダブルボギーオンを目指してゆくということでした。

パー5の場合は5オンでいいわけです。

そういうことを考えると、パー5のセカンドショットはミドルアイアン以上は必要ないかも知れません。

ただ、もし、ライ(=ボールが置かれた状況)もよく、左右にも逃げ場があるような場合、そして、チョロなどは打たないと確信が持てる場合は、ユーティリティなどミドルアイアンよりも距離が出るクラブを使ってみるのも1つの方法かも知れません。

また、パー5の場合、もしくはパー4でもそうかも知れませんが、あまりグリーンに近づけすぎてフルスイングができない(50ヤードなどの)中途半端な距離が残るということがないように注意します。

4)3打目(アプローチショット)

さて、例えば、パー4のホールで3打目、もしくは4打目でグリーン周りまでボールを運ぶことができた場合ですが、次にアプローチショットを打つ形になります。

このグリーン周りのアプローチショットですが、そこから2打以内でホールアウトする確率(アプローチショットを入れるか、アプローチショットの後、1パットでホールアウトする確率)は、平均スコア90のゴルファーの場合、17%という調査結果があります。

言い換えると、平均スコア90のゴルファーでも、10回打って、8回以上はカップに寄らないということになります。

120切りの戦略を考えた場合、アプローチショットは寄せなくて結構です

むしろ、「寄せよう」と思うと緊張してしまって、むしろ良い結果にはつながらないことが多いです。

その理由は先ほどご紹介したことと一緒で、「寄せよう」と思うことの中に、今、実践できることが何一つないから、です。

ですので、「寄せなくていい」と考えてみてください。

目標はボールをとにかくグリーンに乗せることです

その方が気持ちを楽に打てると思いますし、結果的に、よい結果につながることも多いと思います。

また、グリーン周りのアプローチショットは、ボールを上げようとするほど、難しく、寄らなくなります。

ですので、できるだけ、ボールは低く打つ、もしくは転がすようにするといいかと思います。

一番いいのは、パターになります。

勿論、ラフなどがある場合はパターは使えませんが、パターが使えそうな場面ではパターを選択するようにします。

これは120切りを目指す方だけにおすすめするわけではなく、80切りを目指す方にも同じことをおすすめすると思います。

ボールは転がした方がコントロールしやすいためです。

だから、ウェッジなどを使って打ったそこそこのアプローチショットよりも、パターを使って打ったミスショット気味のアプローチショットの方がカップに寄ったりします。

ここで簡単にまとめると、アプローチショットは、「寄せなくても大丈夫」、「グリーンに乗ればOK」です。

5)バンカーショット

次にバンカーショットについても考えてみたいと思います。

グリーンサイドのバンカーから2打かそれより少ない打数でカップインする確率ですが、平均スコア110のゴルファーの場合は0%という調査結果があります。

ちなみに、平均スコア90のゴルファーでも0%です。

この数値を考えると、バンカーから寄せることを目標にしなくていいことがわかります。

また、バンカーショットがグリーンに乗ればナイスショットですが、グリーンに乗せなくても結構です。

目標はとにかくバンカーから出すこと・・になります。

バンカーに入った段階で、目標のスコアをトリプルボギーに切り替えてもいいかも知れません。

バンカーから出すために大事なことですが、ここで1つだけご紹介すると、それは、ヘッドを加速させて打つということになります。

バンカーからボールが出ない一番の原因は、ダウンスイングでヘッドが減速してしまう点にあります

距離を合わせにいったり、躊躇したりすると、ヘッドを十分に加速させてショットを打つことができなくなります。

そんな時は、グリーンに乗らなくてもいい、とにかく出せればいいと思ってみることで、思い切って振っていけることもあるかも知れません。

また、ボールのライ(=ボールが置かれた状況のこと)次第では、大げさに言うと、ピンとは逆方向に打つこともありだと思います。

一番やりたくないのは、バンカーにボールを残してしまうことなので、それだけは避ける作戦でいきます。

また、バンカーショットの場合は、構え方や打ち方にコツがあって、それさえわかると、案外出すのは簡単なんだなと思われる方も多いです。

構え方や打ち方のコツについてはバンカーショットの構え方と打ち方のコツにてご紹介していますので、よかったらそちらも参考になさって下さい。

ここで簡単にまとめると、バンカーショットは、グリーンに乗らなくてもOK。バンカーから出すことを目標にします。

6)パター

120切りを目指す際の目標スコアですが、「ダブルボギー7個、トリプルボギー11個」ということでした。

ダブルボギーオンをした場合(例えば、パー4で4打でグリーンに乗せた場合)、

3パット → トリプルボギー
2パット → ダブルボギー

になります。

ですので、パターの目標としては、基本は3パットでOK。ただ、どこかで7回、2パットで入れる・・・ということを目標にします。

または、簡単に覚える場合は、基本は3パット。できれば、2回に1回、2パットで入れる・・でもいいかも知れません。

ここで簡単にまとめると、パットの作戦としては、基本3パットでOK。ただ、どこかで7回、2パットで入れる。もしくは、2回に1回、2パットで入れる・・・です。

自分に合ったクラブじゃないと、打てるショットが打てなくなる

さて、ここまで120切りの戦略について色々と見てきましたが、最後にゴルフクラブについて少し。

ある意味、これが7つ目の戦略になります。

これはサイト内、ゴルフクラブの選び方のコーナーなどでも何度もお伝えさせていただいていることになりますが、ゴルフは、自分に合ったクラブではないと、打てるショットが打てなくなるスポーツです。

道具にこだわるのは上達してからでもいいのでは・・と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、ゴルフに限っては、道具選びは最初からとても大事になってきます。

例えば、アイアンには、ライ角というものがあります。

このライ角が自分に合っていないと、何をやっても、スライスが出たり、フックボールが出るようになることがあります。

例えば、もし、お使いのアイアンのライ角が自分にとってフラット過ぎた場合、スライスが出やすくなります。ドローボールが出るようなスイングをしていても、です。

アイアンのライ角について。正しいライ角とは?

ですので、もし、何をやっても上達しないというような場合は、ゴルフクラブそのものも見直してみてもいいかも知れません。

自分に合ったクラブに買い替えて、飛距離が大きく伸びたり、思うようなショットが打てるようになる・・ということはとても多いですので。

クラブの選び方については、ゴルフクラブの選び方にて、色々とご紹介していますので、よかったらそちらも参考になさってください。

ということで今回は120を切るための方法と戦略について見てきました。

これから120切りを目指す方は是非、頑張ってください。Good luck!

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