8番アイアンの飛距離の目安とインパクトのデータ
ゴルフクラブの飛距離の目安でもご紹介したデータによると、8番アイアンの飛距離はアマチュアの男性・女性では下記のような数字が目安になります。
クラブ | 男性 | 女性 |
8-iron | 110-130-140 | 60-80-110 |
※表の見方:
数値が1つの項目に3つ並んでいます。
例えば男性のデータを見てみると、
「110-130-140」となっています。
これは、「あまり飛ばない-平均的-ロングヒッター」といった形になります。
また、アメリカで行われた2000人のハンディキャップ15のアマチュアの8番アイアンの飛距離は平均で134ヤード(ヘッドスピードは34m/s)でしたから、上記のデータの平均的な数値と殆ど一緒ということになります。
さて、今度はタイガー・ウッズが実際にPGAツアーで打った8番アイアンのデータをご紹介します。
使用クラブ・・・8番アイアン
飛距離・・・179ヤード
タイガーはこの時ナイキの40度の8番アイアンを使っていたのですが、これと同じようなモデルを使って、179ヤードを機械に打たせてみるという実験が行われたことがあります。その時のデータが下記のようなものです。
ヘッドスピード・・・46.9m/s
インパクトでのシャフトの傾き・・・ターゲット方向に8度
ヘッドスピードはアマチュアのハードヒッターのドライバーのヘッドスピード並です。これをアマチュアが真似することはできませんが、注目していただきたいのがインパクトでのシャフトの傾きです。
タイガーの場合、インパクトでシャフトがターゲット方向に8度ほど傾いていたのです。(少なくとも機械による調査ではそのような結果になりました)
それに対して冒頭でご紹介したハンディキャップ15のアマチュアの8番アイアンのデータですが、インパクトでのシャフトの傾きが-1度から2度だったんです。
これは何を意味しているかと言うと、タイガー・ウッズはハンドファーストでインパクトしているのに対して、アマチュアは下手をするとハンドレイト(手よりもヘッドが先行)になっていたのです。
ハンドファーストとは?
ハンドファーストとは、アドレスをした際(またはインパクトの際)、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。
ハンドレイトとは?
反対に、ハンドレイトとは、アドレスをした際に、両手がクラブヘッドよりも後ろ(ターゲットと反対方向)にあることを言います。
このハンドレイトをハンドファーストのインパクトに変えるだけで飛距離は簡単に伸びます。少なくとも8番アイアンではかなりの差になってくると思うのです。
ハンドファーストでインパクトする
ここまでタイガー・ウッズの8番アイアンのデータなどを見てきましたが、タイガーの場合はインパクトでシャフトがターゲット方向に8度傾いていたのに対して、アマチュアの場合はインパクトでのシャフトの傾きが-1度から2度程度でした。
これが8番アイアンに限らず強いアイアンショットを打てるか打てないかの違いなのかも知れません。
タイガーのように・・・とはいかなくても、アイアンでつかまったボールを打つためには、インパクトでシャフトをターゲット方向に傾ける意識で打ってみるのも一つの方法かと思います。
つまり、ハンドファーストで打ってみる・・・ということになります。
ただ、いきなり、ハンドファーストでインパクトしてみようと思っても、フェースが開いてしまうことがあります。
そこで、ダウンスイングの際、左手の甲がボールを向いて下りてくるような、そんな意識で振ってみるのも一つの方法です。(左利きの方は右手の甲)
インパクトではその左手の甲をボールにぶつけてゆくような形、または、左手の甲が若干、地面を向いているような形(イメージ)です。
このような形でボールを打ってみると、つかまったボールが打てることもありますので、8番アイアンの飛距離不足を感じている方は試してみる価値はあるかも知れません。
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