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トラブル解決編

8番アイアンの飛距離の目安。何故、アマチュアはプロのように飛ばないのか?【アイアンが飛ぶ人が知っている秘密】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は「8番アイアンの飛距離」についてお話ししたいと思います。

具体的には

①男女別の8番アイアンの飛距離の目安
②ハンデ15のアマチュア2000人の8番アイアンの平均飛距離
③アマチュアがプロのように飛ばない理由

の3つについて、お話ししていきたいと思います。

尚、7番アイアンの飛距離の目安については7番アイアンの飛距離の目安とは?7番アイアンが飛ばない原因と解決策もの中でご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。

目次

男女別、8番アイアンの飛距離の目安(単位:ヤード)

8番アイアンの飛距離の目安ですが、前回の記事、ゴルフクラブの飛距離の目安【一覧表】ドライバー、フェアウェイウッド、アイアン他から8番アイアンの飛距離を抜粋してご紹介します。

このデータの参考文献については上記の記事をご覧ください。

さて、8番アイアンの飛距離の目安ですが、表にするとこんな形になります。

表の見方

数値が1つの項目に3つ並んでいます。例えば男性の8番アイアンの飛距離を見てみると、「100-120-140」(単位はヤード)となっています。

これは、「あまり飛ばない-平均的-ロングヒッター」といった形になります。

ですから、平均的な数値は3つの中の真ん中になります。

ちなみに数値はキャリーです。ランは含みません。

キャリー・・・打ったボールが地面に到達するまでの距離
ラン・・・ボールが地面に落ちてから止まるまでの距離

このデータですが、数値はあくまでも目安で、お使いの8番アイアンのロフト角やシャフトの長さなどによっても数値は変わってきますので、あくまでも参考程度にしていただければと思います。

ハンデ15のアマチュア2000人の8番アイアンの平均飛距離

次に、アマチュア2000人を対象にした実験の結果についてご紹介したいと思います。

以前に、ハンディキャップ15のアマチュア2000人を対象にした調査があったのですが、その実験では、2000人のアマチュアの8番アイアンの平均飛距離は134ヤードという結果になっています。

ちなみに、ヘッドスピード(8番アイアンのヘッドスピード)の平均値は34m/sでした。

先ほどのデータと比較すると、ハンデ15の人達は平均よりもやや飛ぶ方に入ります。

ハンデ15はもう上級者と言っていいと思いますが、スコアが良くなるにつれて、飛距離も伸びてくるというのが一般的です。

これは何故かと言うと、ゴルフを続けたことでゴルフに必要な筋肉が鍛えられたから・・ということも勿論あると思いますが、一番の理由は、飛ばすためのコツを知ったから・・だと思うんですね。

もっと言うと、ゴルフはそのコツさえわかれば飛ばすことができる、ということです。

今回はそのコツの1つをご紹介したいと思います。

アマチュアがプロのように飛ばない理由

さて、ここからは何故、プロは飛ぶのか?何故、アマチュアはプロのように飛ばないのか?

ということについて見ていきたいと思います。

少し前のデータになりますが、タイガー・ウッズが実際にPGAツアーで打った8番アイアンのデータがありますので、ご紹介します。

使用クラブ・・・8番アイアン
飛距離・・・179ヤード

タイガーはこの時ナイキの40度の8番アイアンを使っていたのですが、これと同じようなスペックのアイアンを使って、179ヤードを機械に打たせてみるという実験が行われたことがあります。

その時のデータがこちらです。

ヘッドスピード・・・46.9m/s
インパクトでのシャフトの傾き・・・ターゲット方向に8度

ヘッドスピードはアマチュアのハードヒッターのドライバーのヘッドスピード並で、これを真似しろと言われてもなかなか難しいですが、ただ、注目していただきたいのはその次のインパクトでのシャフトの傾きです。

タイガーの場合、インパクトでシャフトがターゲット方向に8度(+8度)ほど傾いていました。(少なくとも機械による調査ではそのような結果になりました)

そして、これは先ほどご紹介したハンデ15のアマチュアの8番アイアンのデータになりますが、インパクトでのシャフトの傾きは-1度から+2度でした。

これは何を意味しているか?

ということですが、タイガー・ウッズはインパクトでハンドファーストになっているのに対して、アマチュアはハンドファーストの(両手がヘッドよりも前に来ている)度合いが弱いか、または、下手をするとハンドレイト、つまり、手よりもヘッドが先行していた、ということになります。

ハンドファーストとは、アドレスをした際(またはインパクトの際)、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。

反対に、ハンドレイトとは、アドレスをした際(またはインパクトの際)、両手がクラブヘッドよりも後ろ(ターゲットと反対方向)にあることを言います。

ハンドファーストとは?構え方とインパクト、ドライバーについても

プロや上級者の人、アイアンがすごく飛ぶ人はこのタイガーのような形、シャフトをターゲット方向に傾ける形で打っていることが多いです。

一方、アマチュアは先ほどの調査のようにインパクトでシャフトが地面と垂直になっている、もしくはシャフトがターゲットとは反対方向に傾いてしまっているケースが多いです。

この違いが飛距離にどんな風に影響してくるか?

ということですが、プロのように打つと、ロフトが立ちます。

ロフトが立つと言っても、わかりにくいかも知れませが、画像を出すとこんな感じです。

左上がアドレスの段階です。右上がインパクトです。

ロフトがアドレスの時よりもインパクトの時の方が少なくなっているのがわかりますが、これがロフトが立っている状態です。

このようなインパクトになると、ボールは飛ぶんですね

一方、インパクトでシャフトが地面と垂直になっている場合はロフトが立ちませんから、ボールは高く上がるけれど、飛ばない・・ということが起こります。

また、もしシャフトがターゲットとは反対方向に傾いてしまっている場合は、ロフトがむしろ増えます。

すると、8番アイアンを持っているのに、例えば、9番アイアンとかピッチングウェッジを打っているようなもので、この形だとボールはさらに高く上がるけれど、全く飛ばない・・ということが起きます。

これがプロが圧倒的に飛ぶ秘密、そして、アマチュアが何故か飛ばない理由なんですね。

インパクトでシャフトを目標方向に傾ける

では、もし、8番アイアンが思うように飛ばない場合はどうしたらいいか?

ということですが、8番アイアン、もしくはアイアンでつかまったボールを打つためには、タイガーのように、インパクトでシャフトをターゲット方向に傾ける意識で打ってみる・・ということが効果的です。

つまり、ハンドファーストで打ってみる・・・ということになります。

インパクトの時は、ヘッドよりも両手が前に来るように意識してみる、または、インパクトでシャフトがターゲット方向に傾くイメージで打っていただくといいと思います。

また、普段、ミスする時はスライスが出ることが多い人の場合、いきなり、ハンドファーストで打とうとすると、フェースが開いてかえってスライスが悪化する場合があります。

その場合は、ダウンスイングの際、左手の甲がボールを向いて下りてくるような、そんな意識で振ってみるのもいいと思います。(左利きの方は右手の甲)

インパクトではその左手の甲をボールにぶつけてゆくような形、または、左手の甲が若干、地面を向いているようなイメージです。

このような形でボールを打ってみると、つかまったボールが打てると思います。

8番アイアンの飛距離不足を感じている方はよかったらそんな形で練習をしてみてください。

ということで今回はこの辺にしたいと思います。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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