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トラブル解決編

ドライバーが曲がる。真っすぐ飛ばす、曲がらない打ち方をするには?【後編】

今回は、ドライバーが曲がる。真っすぐ飛ばす、曲がらない打ち方をするには?の後編になります。

前回は、ボールが左右に曲がる場合の原因と直し方、また、プロは実は本当の意味でストレートショットを打っている人は殆どいないということについてご紹介しました。

今回はその続きになりますので、まだ、前回の記事をご覧になっていない人はまずそちらをご覧いただければ幸いです。(どちらかというと前回の方がボールが曲がる根本的な原因やその直し方について触れています)

目次

スイングスピードをコントロールできるようになると曲がらなくなる

ある飛ばし屋として知られたプロが、「100%(の力で振ることは)はスピード違反」だと語ったことがありました。

ドライバーを100%の力で振るから曲がるのだと。同じように250ヤード飛ばす人がいた場合、曲がる人は100%の力で250ヤードを打っていて、曲がらない人は80%の力で250ヤード打っている、と。

過去に女子で世界最強と言われ、メジャー10勝、LPGAツアー72勝を挙げたアニカ・ソレンスタムは、6割の力で振ることを心掛けていたといいます。

ドライバーの場合は、マン振り(100%の力で振ること)をしている人や、9割などの力で振っている人もいらっしゃるかも知れません。

思い切り振って、飛ばすのもゴルフの醍醐味だと思うんです。

ただ、曲がらない打ち方というものを考えた時、スイングスピードは使い分けた方がいいかも知れません。

曲げたくないと思った場面は、6割。フェアウェイも広く、思い切り飛ばせる場面では8割・・といった風に。

ちなみにプロの場合は8割以上の力で振ることはあまりないように思います。

ただ、場面によってはマン振りすることもあってもいいかも知れません。それもまたゴルフの楽しさですから。

ただ、スイングスピードを少なくとも2つ使い分ける、コントロールできるようになると、曲がることが少なくなってゆくように思います。

また、例えば、アニカのように6割程度の力で打つとなると、色々なことができるようになると思うんですね。低めの球を打ったり、少しトゥ寄りに当ててドローボールを打ったり・・etc.

気持ち的にも楽です。6割以上は出さないと決めて打つわけですから、飛ばす必要も当然なくなるわけです。

そうなると、(飛ばすことではなく)芯で打つことに気持ちが向いたりします。すると、かえって飛んだりする。面白いものだと思います。

ただ、こんな風にしてスイングスピードを使い分けてみることで、ボールは曲がらなくなってゆくように思います。

また、ドライバーを6割で振ることが難しい、どうしても力が入ってしまう・・という人の場合は、ドライバーとピッチングウェッジを交互に打つ練習がおすすめです。

1球づつドライバーとピッチングを交互に打ってもいいですし、3球づつ打ってみてもいいと思います。

ドライバーを打つ際は、ピッチングウェッジを打つように打ってみます。

本番でも、ボールを曲げないために、ピッチングウェッジを打つような気持ちで、ドライバーを打ってみてもいいかも知れません

ボールを曲げないための入射角について考える

以前、ドライバー、アイアンの入射角のデータ。プロの入射角はどの位か?でもご紹介しましたが、入射角(もしくはアタックアングル)とは、インパクトでヘッドがボールに対してどの程度の角度で入ってきたかということを示す数値(角度)です。

上記の記事で、アメリカのPGAツアーとLPGAツアーのプロのドライバーの入射角のデータを紹介しましたが、男子プロの場合、入射角の平均は-1.3度、女子プロの入射角の平均は、+3.0度でした。

  男子プロ
(PGAツアー)
女子プロ
(LPGAツアー)
入射角 -1.3度 +3.0度
ヘッドスピード 50.5 m/s 42 m/s
打ち出し角 10.9度 13.2度
スピン量 2,686rpm 2,611rpm
キャリー 275ヤード 218ヤード

※この数値はその時代によっても多少変化するかも知れません

この数値がプラスの場合は、ヘッドがボールの下から入っていることを意味していて、数値がマイナスの場合は、ヘッドが上から入っていることを意味しています。

もし、ヘッドがボールの真横から入っている場合は数値は0になります。

これはつまり、男子プロの場合は若干・・ダウンブローでドライバーを打っているのに対して、女子プロの場合は緩やかなアッパーブローでボールを打っているということになります。

ドライバーはアッパーブローで打った方がいい・・なんて言われることがあります。

それなのに、何故、男子プロはややダウンブロー気味にドライバーを打っているのか?ということですが、これは、ボールを曲げないためだと思います。

男子プロはすでに十分な飛距離があって、むしろ、ツアーで勝つために重要なのはコントロールの方だったりします。

一方、飛距離が不足している女子プロは、飛距離を出すためにアッパーブローで打っている可能性があります。

男子プロがもしアッパーブローで打てば、間違いなく飛距離が伸びると思います。ただ、コントロールは悪くなるかも知れません。

アッパーブローで打てば、打ち出し角は高くなり、スピン量も減りますが、その分、ボールをコントロールし難くなり、ミスショットも増える可能性があるためです。

だから、男子プロの場合はあえて、ダウンブロー気味に打っているのだと思います。

さて、ボールが曲がらない打ち方・・・に戻りますが、じゃあ、ドライバーもダウンブロー気味に打った方がいいのでしょうか?

これはその人によって違ってくると思うんですね。

アッパーブローとかダウンブローという意味でのドライバーの打ち方ですが、3つあります。

この中で、自分が一番曲がらない打ち方を見つけるということが重要になってくると思います。

ある人はダウンブローが一番曲がらない打ち方かも知れませんし、ある人はレベルブロー(横から払い打つ打ち方)が一番曲がらないかも知れません。

どれがいいかはその人によって違うので、大事なのは自分に合った打ち方で打つということだと思います。

ただ、1つの考え方として・・

①アッパーブロー

曲がらない打ち方をする場合は、あまりおすすめしません。ただし、飛距離が欲しい時はアッパーブローの方が飛ぶ可能性があります。

勿論、この打ち方が一番曲がらないという人もいますから、試してみるか価値はあります。

②レベルブロー(横から払い打つ)

初心者の人やスライスが出ることが多い人などには、この打ち方、ボールを横から払い打つ打ち方がおすすめです。(ボールを曲げないという意味でも)

③ダウンブロー

ヘッドスピードが速い人や上級者の人は、ダウンブローで打った方がボールをコントロールできる場合もあるかも知れません。

ただし、ダウンブローといっても、先ほどの男子プロを見てもわかりますが、ほぼヘッドを横から入れるような意識、若干・・ダウンブローかな・・位の意識で結構です。

手や腕といった小さな筋肉ではなく、大きな筋肉を生かして

手や腕の筋肉というのは体の中ではそれほど大きな筋肉ではないため、手や腕の筋肉に頼って打とうとすると、ボールは曲がりやすくなります。

じゃあ、ボールを曲げないためにはどうしたらいいか?というと、もっと大きな筋肉を生かしてスイングするということだと思います。

具体的にはどうやったらいいか?というと、手や腕を振り上げるのではなく、体を回転させることに意識を向けます。

体を回転させるためには背中など、大きな筋肉を使う必要がありますが、そういった大きな筋肉を意識してスイング(回転)することで、スイングの再現性が高まります。

以前、ゴルフスイングはある種の回転運動と書かせていただいたことがありますが、しっかり回転して打てている人のドライバーショットは曲がらないことが多く、反対に回転が疎かになってしまって、手や腕で打っている、もしくは手打ちになってしまっている人はボールが曲がりやすいです。

手打ちについてや、体の回転については下記の記事で詳しくご紹介していますので、よかったら参考になさってください。

ただ、いずれにしても、体の回転を意識することが曲がらない打ち方、スイングにつながるように思います。

体重移動を意識するか、軸回転を意識するか?

以前、ドライバーは体重移動を意識する?しない?体重移動のコツについてもでもご紹介しましたが、ドライバーを打つ際、体重移動を意識するというプロと、軸回転を意識するプロにわかれます。

面白いことに、ある調査では、アメリカの男子プロの場合は軸回転を意識するプロが多く、反対に日本のプロの場合は体重移動を意識するプロの方が多いという結果になりました。

米ツアーのトッププロの場合

日本ツアーのトッププロの場合

これはどちらがいいかということではなくて、どちらが自分に合っているか?ということが重要になると思います。

ただ、ボールを曲げないために、軸回転を意識するというプロは多いようです。

体重移動を意識すると、曲がるというプロもいて、中には体重移動そのものをしないと言うプロもいます。

詳しくは、ドライバーは体重移動を意識する?しない?体重移動のコツについてもにて書かせていただいたので、今回は省略しますが、曲がらない打ち方を身に付けたいという人の場合は、体重移動を意識するよりも、軸回転を意識してスイングする方法の方が合っているかも、知れません。

ティーアップは高い方がいいか?低い方がいいか?

ドライバーのティーアップの高さについてはドライバーのティーアップの高さとその基準にてご紹介しました。

ティーの高さというのも、ボールを曲げないという意味では大事になってくると思います。

ただ、これもどの高さだとボールが一番曲がらないか・・ということは、その人によっても違ってきます。

ですので、ティーの高さについては、色々と試行錯誤してみる価値はあると思います。

ただ、もし「曲げないためにはどの高さがいいですか?」と聞かれたら、僕の場合は、高めのティーアップの方がいいと思いますと答えると思います。

低めのティーアップの方が安定して打てる人も勿論います。特にドローボールが持ち球の方や上級者の方の場合は低めのティーアップの方がショットが安定すると感じる方も多いです。

ただ、多くの方はスライスに悩まされていて、そういうことを考えた場合、低めのティーアップだと、スライスが悪化しやすいように思います。

その場合は、少し高め、ボールの1/2がヘッドから出る高さにしてみると、ショットが改善されるケースもあります。

また、場合によってはそれよりも高いティーアップにした上で、ヘッドを地面から浮かせて、ボールの後ろに来るようにして構えてみるのもおすすめです。

このように構えた上で、先ほども書かせていただいたように6割のスイングスピードで打ってみる・・というのも僕としてはおすすめです。

「ティーアップを高くしたら曲がりやすくなるのでは?」と思われるかも知れませんが、ティーアップは高ければ高いほど、飛んで曲がらないという実験結果もあります。

ただ、勿論、その辺は個人差がありますので、自分なりに色々な高さを試してみてもいいかも知れません。

フェアウェイを点で狙うのとエリアで狙うのでは、どちらが曲がりやすい?

ドライバーを打つ際ですが、恐らく、フェアウェイのこの辺に・・という感じで打つ人が多いと思います。

ただ、目標はできるだけ小さい方がボールは結果的に曲がらなくなります。

「この点を狙う」という場合のミスの幅と、「この辺(エリア)を狙う」という場合のミスの幅では、後者のこの辺を狙うというやり方の方がミスの幅が大きくなります。

例えば、弓道などでもそうではないかなと、思います。

的全体を狙うよりも、的の真ん中(もしくは特定のポイント)を狙う方が、ミスの幅も小さくなるはずです。

ゴルフも一緒で、例えば、グリーン全体をターゲットにするより、グリーンの真ん中のこのスポット・・・という風に点で狙った方が、ミスした場合の幅も小さくなります。

ティーショットの場合も、点で狙った方が曲がり難くなります。この辺・・ではなく、「点」を狙うのです。

また、ティーショットの場合、できるだけ飛ばそうとすることはあっても、この点に打つ・・という考え方をする人は少ないと思います。

ただ、できるだけ転がす、できるだけ飛ばすのではなく、例えば、200ヤードのこのスポットに打つという風な狙い方をした方が、ミスの幅は少なくなるように思います。

この場合は、ボールを打つというよりも運ぶというような考え方になりますが、それもまた、ボールを曲げないための1つの考え方かなと思います。

最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。

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