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トラブル解決編

ドライバーをダウンブローで打つことの4つの利点と欠点とは?

前回、ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?では、ドライバーはアッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?ということについてご紹介しました。

その中で、アッパーブローで打つことが有効なケースや払い打った方がよい結果になりやすいケースについてご紹介しました。

ドライバーはアッパーブロー、または、横から払い打つこと(レベルブロー)が基本的な打ち方にはなるのですが、例えば、PGAのトッププロの中には、若干、ダウンブローで打っているプロもいます。

(ただし、プロ全体(男女)を見ると、ダウンブローで打つという方法はマイナーなやり方、特殊な方法になるかと思います)

今回は、そんなドライバーをダウンブローで打つという、一般的な考え方とは違う方法について、その利点や欠点などについて、ご紹介してゆきたいと思います。

ダウンブローで打つプロがいる?どの位のダウンブローなのか?

クラブアナリストで有名なマーク金井さんという方がいらっしゃいます。

マーク金井さんはご自身のブログの中で「PGAツアー選手は、なぜドライバーをダウンブローに打つのか!?」という記事を書いていらっしゃいますが、その中で、PGAのツアー選手のドライバーショットを分析したデータを紹介されています。

そのデータによると、一部の男子トッププロでは、1.0度~1.8度程度のダウンブローで打っているという結果になりました。(トラックマン(弾道測定器)を使った調査では米国の男子プロは平均で1.3度のダウンブローで打っていたというデータもあります)

同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差でもご紹介しましたが、例えば、女子プロなどを見ると、ドライバーは若干のアッパーブローで打っているケースが多いです※。

※米国の女子プロになりますが、同じくトラックマンを使った調査では、米国女子ツアーのプロは平均で3度のアッパーブローで打っていたというデータもあります

ただ、PGAツアーの一部のプロは何故、ダウンブローで打っているのでしょう?

もっとも、ダウンブローといっても1度ちょっとですから、ほぼ、横から払い打つレベルブローに近いわけですが。

この理由について、マーク金井さんはブログの中でこんな風に語っていらっしゃいます。

内藤雄士プロも解説していますが、飛ばすだけならアッパーブローの方が有利です。

しかし、男子ツアー選手のヘッドスピードの場合、アッパーブローだと弾道が不安定になるリスクが高まります(プッシュアウトやチーピンが出やすくなります)。

ヘッドスピードが50m/s以上になると、ドライバーはアッパーブローではなく、レベルブロー(わずかなダウンブロー)で打った方が、方向性、飛距離の安定性が増します。

彼らはそれが経験則で分かっているから、ドライバーもあえてダウンブロー気味に打っているのです。

(出典:http://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=13047)

先ほど挙げた一部のトッププロというのは、ヘッドスピードがPGAツアーの中でも速い方で、十分に距離を稼げているため、あえて、ダウンブローの意識で打つことで、ヘッドの軌道を安定させているのかも、知れません。

実際にはアッパーブローで打った方が、打ち出し角※が高くなり、バックスピン量も抑えられるため、同じヘッドスピードであれば、その方が飛ぶ可能性は高まるのですが、アッパーブローで打つことはその分、ボールが曲がるリスクも高くなります。


打ち出し角・・ボールが飛び出す角度のこと

それを避けるため、あえて、ダウンブローで打っているのかも知れません。

また、これらのダウンブロー気味で打っていたプロは、いずれも打ち出し角が高く(14度以上)、上からボールを叩くような極端な打ち方はしていませんでした。

ドライバーをダウンブローで打つことの4つの利点

ドライバーは本来であれば、アッパーブロー、または横から払い打つ(レベルブロー)が基本になると思います。

ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?でもご紹介した通り、

a)初心者の方
b)スライサーの方
c)飛距離だけでなく、安定性も欲しい時
d)打ち上げのホール

の場合は、横から払い打つ方がよい結果につながるケースが多いように思います。

ただ、下記の場合は1つのテクニックとして、ドライバーを若干、1度から2度程度、ダウンブローで打つのもよい方法かも知れません。

1)プッシュアウトを予防したい
2)弾道を低めに抑えて、コントロールしたショットを打ちたい
3)ドライバーで若干、左に曲がる低いドローボールを打ちたい
4)ハンドファーストで打ちたい

どういうことか簡単にご紹介したいと思います。

1)プッシュアウトを予防したい

ドライバーを若干、ダウンブローで打つ意識(1度から2度程度)だと、プッシュアウトの予防にもつながると思います。

プッシュアウトはインサイド・アウトのスイング軌道が原因となっているケースも多いですが、ダウンブローで打つ意識でスイングすると、インサイド・アウトでは振り難くなると言いますか、ヘッドを上から下に振り下ろすような意識なので、どちらかというと、インサイド・アウトよりは、アウトサイド・インになりやすいかも、知れません。

そのため、ミスする時はスライスが多い・・という方がダウンブローを意識するとかえって、ショットが悪化するケースもあります。

ただ、ミスする際は、プッシュアウトやフックボールが多いという方の場合は、ダウンブローを意識することが、ミスの予防にもつながるかも、知れません。

2)弾道を低めに抑えて、コントロールしたショットを打ちたい

ダウンブローでスイングすることで、ショットの打ち出し角は若干低くなるかと思います。(例えば、アッパーブローで打つことに比べて)

ですので、弾道も自然と低くなります。

ヘッドスピードにも関係してきますが、一般的には、打ち出し角を高くした方が飛距離は伸びる可能性があります。

ただ、これはアイアンでも同じことが言えると思いますが、ボールは低く打った方がコントロールしやすくなります。

アッパーブローで打ち出し角を高く、スピン量を減らして打つ・・ということをすれば、飛ぶことは飛ぶのですが、曲がりやすくもなります。

そのため、ここは曲げたくないという時に、若干ダウンブローの意識で低めのショットを打ってゆくのもよい方法かも知れません。

ただし、先ほども書かせていただいたように、ミスする時はスライスが多い方の場合はショットが悪化する可能性もありますので、おすすめできないかも知れません。

3)ドライバーで若干、左に曲がる低いドローボールを打ちたい

これも少し特殊なテクニックというか打ち方になると思いますが、若干ダウンブローの意識で、低く飛んで左に曲がるドローボールを打つというやり方もあります。

ドローボールの打ち方については、ドローボールの打ち方のコーナーで色々とご紹介していますので、ここでは省略したいと思います。

ただ、構え方ですが、ボールをいつもよりボール半個~1個分程度、右に置いて打ってみるといいかも知れません。

ボールを右に置くと、それにつられて、両手の位置もその分だけ右に移動してしまう方もいますが、それをやってしまうと、引っ掛けが出やすくなると思いますので、両手の位置はいつも通り、左足太もも内側の前に来るようにします。

この若干ダウンブローの意識でドローボールを打つ方法ですが、右へのミスを防ぎながら、確実に左に曲がるドローボールが打ちやすいかも、知れません。

ダウンブローの意識で打ってゆくと、ボールは低く出ますし、先ほどもご紹介した通り、プッシュアウトのミスを予防することもできます。

ボールは右には曲がらない、低いドローボール(またはフックボール)になりやすく、右へのミスをどうしても避けたい、確実に左に曲げたい時などは効果的なショットかなと思います。

ボールは低くでますので、キャリー(ボールが地面に落ちるまでの距離)は落ちるかも知れませんが、地面に落ちてから転がって、距離を稼いでくれます。

ただ、やりすぎると、左に大きく曲がってしまいやすいショットなので、左にミスしてもいい場面で使うといいかも知れません。

4)ハンドファーストで打ちたい

ハンドファースト。ドライバーの場合は?インパクトと構え方でも書かせていただきましたが、プロの場合、ドライバーも若干ですが、インパクトでハンドファーストの形になっています。

フェースがボールに触れる瞬間、両手が若干ですが、クラブヘッドよりも前または、シャフトが若干ですが、ターゲット方向に傾いています。

このように若干、ハンドファーストの形で打つとつかまったボールになりやすいと思います。

つかまったボールを打とうとすると、ヘッドが両手を追い越すような意識で打ちたくなることもあるかも知れませんが、その形(ハンドレイトの形)はむしろ、フェースを閉じにくい打ち方になると思います。

フェースを返してゆく、閉じてゆくには、むしろ、ハンドファーストで、または、インパクトで若干、シャフトがターゲット方向に傾いているような意識で打った方が、フェースを返しやすくなります。

ドライバーをダウンブローで打ってゆく意識だと、そのハンドファーストの形になりやすかったり、または、シャフトを若干、ターゲット方向に傾けるインパクトの形になりやすいのかなと、思います。

ドライバーをダウンブローで打つことの欠点は?

ここまではドライバーをダウンブローで打つことの利点や効果などについてご紹介してきました。

最後にこの打ち方の欠点について考えてみたいと思います。

ドライバーをダウンブローで打つことの欠点は、

1)打ち出し角が低くなる
2)バックスピン量が増える
3)引っ掛けが出やすくなる
4)スライスが悪化しやすい

といったことなるかと思います。

1)打ち出し角が低くなる

ダウンブローで打つといっても若干の、ということですが、それでも、ダウンブローで打つことで打ち出し角は例えば、アッパーブローやレベルブローで打つ場合と比べれば、低くなります。

打ち出し角が低くなることで、飛距離が落ちてしまうこともあります。

冒頭でご紹介したPGAのトッププロはあえて、飛距離を抑えてでも、ショットを安定させているわけですが、ショットを安定させたい場合はむしろ、それが利点にはなるかも知れません。

2)バックスピン量が増える

ヘッドの入射角はバックスピン量にも関係しています。

ダウンブローだと、バックスピン量が増えやすく、それもまた、飛距離を落とす原因になるかも知れません。

ただ、バックスピン量が多いということは、その分、サイドスピンを相殺してくれることにもなるので、場合によっては、ボールが曲がりにくくなるということはあるかも、知れません。

3)引っ掛けが出やすくなる、4)スライスが悪化しやすい

ドライバーをダウンブローで打つということは、スイングの軌道が、場合によってはアウトサイド・インになりやすくなります。

特に普段からミスをする時はスライスが多いという方の場合は、引っ掛けが出たり、スライスが悪化したり・・ということにつながってしまうかも知れません。

まとめると

少し簡単にまとめますと、ドライバーをダウンブローで打つということがよい結果になる可能性のあるタイプの方々は・・

1)ドローボールが持ち球の方
2)プッシュアウトのミスが多い方
3)ヘッドスピードがある程度ある方(38~42m/s以上)

といった形になるかと思います。

また、打ち上げのホールの場合は、どうしてもアドレスで目線が高くなってしまって、すくい打ちになってしまうケースもありますが、その予防に、あえて、ダウンブロー気味で打ってみるのもよい方法かも知れません。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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