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トラブル解決編

ドライバーのミート率を上げる方法。練習方法も【やってはいけないことは?】

今回はドライバーのミート率について知りたい人やミート率を上げたいと思っている人に向けて、

について解説してゆきます。

また、ミート率を上げるためにやってはいけないことについても記事の中でご紹介したいと思います。

目次

ミート率とは?

ミート率とは、ボールスピードをヘッドスピードで割った数値のことです。具体的には、こんな形の数式になります。

ボール初速(m/s) ÷ ヘッドスピード(m/s) = ミート率

例えば、ドライバーを打った時のボール初速が55m/sでヘッドスピードが40m/sの場合は、

55m/s(ボール初速) ÷ 40m/s(ヘッドスピード) = 1.375(ミート率)

ミート率の目安ですが、プロの場合はトッププロで1.5程度。一般的なアマチュアの場合は1.35前後になります。

もし、ミート率が1.35程度あれば十分良い数値だと思います。ただ、1.3を切っている場合は、改善の余地があると思います。

自分のミート率を知るには?

自分のミート率がどの程度なのかを知る方法ですが、スイング分析機器を使うとミート率も計測できます。

下はユピテルのスイング分析機器。ヘッドスピード、ボールスピード、飛距離、ミート率を計測してくれる。

他にも様々なモデルが販売されています。

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ミート率が悪い理由

ミート率が悪い理由は、簡単に言うと、芯を外しているからです。

では、何故芯を外してしまっているのかというと、主に3つの原因があります。

①スイングが不安定
②ヘッドの軌道が間違っている
③ヘッドの入射角が間違っている

①スイングが不安定

特に初心者の場合は、スイングが不安定であることが理由で芯を外してしまっていることが多いです。

この場合は、練習を重ねてゆくことでスイングが安定してきますので、ミート率もそれに伴って自然と上がってゆくと思います。

スイングやショットを安定させる方法についてはこんな記事も書いています。

②ヘッドの軌道が間違っている

これは次の「ミート率を上げるには」で詳しくご紹介したいと思いますが、ヘッドの軌道が間違っていると芯を外しやすくなります。

具体的にはダウンスイングでのヘッドの軌道がアウトサイド・インだと、ボールはフェースのヒール寄りに当たりやすくなります。

フェースのヒール寄りに当たりやすい。

反対にダウンスイングでのヘッドの軌道がインサイド・アウトだと、ボールはフェースのトゥ寄りに当たりやすくなります。

フェースのトゥ寄りに当たりやすい。

③ヘッドの入射角が間違っている

これも同じく次で詳しくご紹介しますが、ヘッドの入射角(=インパクトでヘッドがボールに対してどの程度の角度で入ってきたかを示す数値・角度)が間違っていると芯を外しやすくなります。

大げさに言うと、上からボールに向かってヘッドを振り下ろすような形よりも、ボールを横から払い打つような形の方がミート率が高くなりやすいです。

ドライバーのミート率を上げる3つの方法【やってはいけないことは?】

ドライバーのミート率を上げる方法は主に3つあります。

①ヘッドの軌道を変える
②ヘッドの入射角を変える
③クラブを変える

①ヘッドの軌道を変える

先ほども少しご紹介しましたが、ヘッドの軌道が間違っていると芯を外しやすくなります。

自分が芯で打てているかどうかですが、フェースに貼るだけでどこに当たっているかを教えてくれるシールのようなものがあります。

ショットセンサー

まずはこういったものを用意していただいて、芯で打てているかどうか、また、どの辺に当たる傾向があるかをチェックしていただくといいと思います。

その上で、

フェースのヒール寄りに当たっている場合

ダウンスイングでのヘッドの軌道がアウトサイド・インだと、ボールはフェースのヒール寄りに当たりやすくなります。

もし、アウトサイド・インの軌道で打っていると思われた場合は、それをインサイド・インの軌道に直すことでボールは芯に当たりやすくなります。

ドライバーの場合、フェースのヒール寄りの当たりだと飛距離を大きくロスしやすいので、この問題を改善すると飛距離が大幅に伸びる可能性があります。

アウトサイド・インの修正方法ですが、下記の記事にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

フェースのトゥ寄りに当たっている場合

ダウンスイングでのヘッドの軌道がインサイド・アウトだと、ボールはフェースのトゥ寄りに当たりやすくなります。

もし、インサイド・アウトで打っている場合はインサイド・インの軌道に修正することで芯に当たりやすくなると思います。

インサイド・アウトの軌道の直し方については下記の記事でご紹介しています。

ただ、多少のインサイド・アウトの軌道であれば、あえてそのままにしておいてもいいかも知れません。その軌道でドローボールを打っているプロもいますので。

ただし、極端なインサイド・アウトで芯を外しているような場合は修正した方がいいと思います。

フェースの下部に当たっている場合

フェースの下部に当たっている場合も飛距離を失いやすくなります。(ミート率が落ちやすいです)

この場合は、まず、ティーアップの高さを確認してみます。

具体的には、ボールの1/4~1/2がヘッドから出る高さの範囲で調節しながらショットを打って、どの高さが一番芯に当たるかをチェックしてみます。

それでも改善しない場合は、ヘッドがボールに向かって上から入りすぎている可能性があります。

つまり、過度のダウンブローで打ってしまっているわけですが、その形だとフェースの下部に当たりやすくなります。

この直し方については少し後でご紹介します。

フェースの上部に当たっている場合

芯の少し上に当たっている場合はそのままで構わないと思います。その位置だと、打ち出し角が高くなり、尚且つ、スピン量が抑えられるので飛距離アップにつながります。

ただ、それよりもさらに上に当たって、テンプラが出ている場合はティーアップが高すぎるか、またはヘッドの軌道がアウトサイド・インになっている可能性があります。

テンプラの直し方についてはドライバーでテンプラ(てんぷら)が出る理由?原因と直し方についてでご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

②ヘッドの入射角を変える

ミート率を上げる2つ目の方法がヘッドの入射角を変えるという方法です。

入射角とは、インパクトでヘッドがボールに対してどの程度の角度で入ってきたかを示す数値・角度のことになります。

アマチュアゴルファーの場合、インパクトでヘッドが(ボールよりも)上から入ってきているというデータがあります。この形だと入射角はマイナスになります。つまり、ダウンブローになってしまっています。

一方で、女子プロの場合はヘッドがほんの少し下から入ってきているというデータがあります。この形だと入射角はプラスになります。つまり、若干アッパー気味に打っているということになります。

ただし、アッパーブローといっても、女子プロの(ドライバー)ヘッドの入射角は+3度程度。

ですので、殆ど横からボールを払い打っている形になります。

入射角についてはドライバー、アイアンの入射角のデータ。プロの入射角はどの位か?にて詳しくご紹介しています。

女子プロのように横から払い打つための方法については後ほどご紹介したいと思います。

③クラブを変える

ミート率を上げるための3つ目の方法がクラブを変えるという方法です。

ドライバーを変えただけでミート率が上がる・・そんなことが結構あります。

特に自分に合わないドライバーを使っている人の場合は、ドライバーを変えるだけで飛距離がグンと伸びることがあります。

ですので、場合によっては違うドライバーを試打してみるのもいいかも知れません。

ドライバーの選び方のコツについてはよくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうドライバーの選び方のコーナーにて詳しくご紹介しています。

「クラブを短く持つ」には注意が必要

雑誌などで、ミート率を上げるためにドライバーを短く持つ・・という方法が紹介されていることもあります。

クラブが長くなるほどミート率は下がりやすくなりますから、それも一つの方法だと思います。

ただ、クラブを短く持つことでスライスや振り遅れが出やすくなることがあります。

何故かというと、クラブを短く持つということはライ角をフラットにするようなものだからです。

ライ角がフラットになるとスライスや振り遅れが出やすくなります。アイアンだけでなく、ドライバーであってもです。

この考え方について書くと長くなってしまうので、詳しく知りたい方はドライバー・アイアンを短く持つメリット【実はデメリットもあります】をご覧いただければ幸いです。

ミート率が上がる!4つの練習方法

最後にミート率を上げるためにできる練習方法についてご紹介したいと思います。

①ウェッジとドライバーを交互に打つ

最初の方法はウェッジとドライバーを交互に打つという方法です。

ピッチングウェッジで1球打ったら、次はドライバーに持ち替えて1球打ってみます。

ピッチングウェッジだと、殆どの人は程よく力が抜けたスイングをしますが、ドライバーになると力んでしまう人が多いです。

力むとヘッドの軌道がブレやすく、ミート率も落ちてしまいます。

ですので、程よく力を抜くために、ピッチングウェッジとドライバーを交互に打ってみます。ドライバーを打つ際はピッチングウッジを打つような気持ちで打っていただくといいと思います。

②スイングスピードを落とす

まずは芯で打つことを目標にして、そのためにヘッドスピードを落とします。

おすすめは5割から6割のスイングスピードで打ってみることです。

そのスピードで芯に当たるようになってきたら、徐々にスピードを上げてゆきます。ただ、Maxで8割程度を目安にしてみます。

プロは8割以上の力でスイングすることは滅多にないと思いますが、アマチュアは9割とか10割の力で打とうとする人もいます。

そのスピードだとむしろミート率が落ちやすく、一生懸命振っているわりには飛距離が伸びないことも多いです。

もっとも、マン振りする場面があってもいいと思いますが、普段は8割程度をリミットにするといいと思います。

③ティーを一番高くして、ヘッドを浮かせて打つ

女子プロのように横から払い打つための方法ですが、練習場のティーを一番高い位置にセットします。

そしたら、ヘッドを地面から浮かせて、ボールの高さに合わせて構えます。

この形でボールの横っ面を払い打つような意識で打ってゆきます

この練習を重ねると、スイングが横振りになりやすく、ヘッドが上から入ってしまう癖を直すことにもつながると思います。

この練習ですが、アイアンでやっていただくのもいいと思います。

④クローズスタンスで打つ

特にアウトサイド・インで打っている人におすすめなのが、クローズスタンスで打つ練習です。

やり方ですが、ボールと目標を結んだ飛球線に対して両足を結んだラインが平行になるのがスクエアスタンスです。

この状態から、右足を5センチ程度後ろに引きます。次にボールとの距離を調整します。

ボールの位置ですが、いつもよりもボール1個分程度右に置きます。

この形でショットを打ってゆきます。クローズスタンスだと、ヘッドをインサイドから振ってゆきやすいので、アウトサイド・インの軌道の修正にもつながると思います。

ちなみに、右足を後ろに引く際ですが、右肩も一緒に後ろに引かないようにしてください。右肩も一緒に後ろに引いてしまうと体全体が右を向く形になってしまいます。

もし、体全体が右を向いているのにボールが真っすぐ飛ぶ場合、それはアウトアイド・インの軌道で引っ掛けを打っていることになります。

まとめ

さて、ここまでドライバーのミート率について色々と見てきました。簡単にまとめると・・

ミート率とは

ミート率とは、ボールスピードをヘッドスピードで割った数値。ミート率の目安はプロで1.5程度。一般的なアマチュアの場合は1.35前後が目安になります。

ミート率はスイング分析機器を使って計測できます。

スイング分析機器一覧(GDO)
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ミート率が悪い理由

ミート率が悪い理由は、芯を外して打っているから。芯を外している原因は下記の3つ。

①スイングが不安定だから
②ヘッドの軌道が間違っている
③ヘッドの入射角が間違っている

ミート率を上げる方法

ドライバーのミート率を上げる方法は主に3つ。

①ヘッドの軌道をインサイド・インにする
②ヘッドの入射角を変える。上からではなく、横から払い打つ
③クラブを買い換える

ミート率が上がる練習方法

下記の4つがおすすめ。

①ウェッジとドライバーを交互に打つ

ピッチングウェッジとドライバーを交互に打つ。ドライバーはピッチングウェッジを打つ気持ちで打つ。

②スイングスピードを落とす

5割から6割程度のスピードでまずは芯に当てる。

③ティーを一番高くして、ヘッドを浮かせて打つ

ティーを一番高くして、ヘッドを浮かせて構える。ボールを横から払い打つ意識で。

④クローズスタンスで打つ

アウトサイド・インのスイングになっている人におすすめ。ただし、体全体が右を向いてしまわないように注意する。

体全体が右を向いているのにボールが真っすぐ飛ぶ場合は、アウトアイド・インの軌道で引っ掛けを打っていることになるため。

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