ゴルフが上手くならない?上手くなる方法と上達する人の特徴について
ゴルフをはじめて、レッスンに通ったり、練習場に通ったり、ラウンドの回数を重ねてきたのに、一向に上手くならない。スコアが全然良くならない。
そんなこともあるかも知れません。
でも、何故でしょう?
中には、ゴルフをはじめてすぐに上達する人もいますし、年々スコアが上がってゆく人もいます。
それは運動神経が違うからだと言う人もいますが、僕はそうではないと思うのです。
学生の頃にスポーツをやっていて、運動神経抜群の方が一向に上手くならなくて、反対にスポーツは殆どやってこなかったという人が、どんどん上達していったりすることもゴルフではよくあります。
今回は、そんなゴルフが上手くなる人と、上手くならない人の違いについて、また、スコアがどんどん良くなってゆく人の特徴や共通点についてもご紹介してゆきたいと思います。
ゴルフが上手くなるためにできる4つのこと
「ゴルフが上手くならない」
そう思った時にできること、ゴルフが上手くなるためにできることが4つあると思います。それは・・
①レッスンに通う
②独学で学ぶ
③練習量を増やす
④ラウンドする回数を増やす
といったことになると思います。
①レッスンに通う
まだプロのレッスンを受けたことがないという方は、レッスンを受けてみるのも良い方法かなと思います。
長年悩んでいたことが、プロに見てもらって一発で解決した・・そんなこともあります。
また、他のスポーツもそうだと思うのですが、やはり、教えてもらった方が上達のためには近道になることが多いと思います。
レッスンプロの選び方については、レッスンプロ(ティーチングプロ)の選び方についてにてご紹介しています。
※このページ内でご紹介する記事へのリンクは、このページ下部の関連記事の欄にまとめておきます
②独学で学ぶ
ただ、レッスンプロに習っているのに一向に上達しない・・・という方も案外多くいらっしゃいます。
この場合は、レッスンプロの教え方に問題があるのかも知れませんし、レッスンプロが単純に合っていない、ということも勿論あると思います。
こんな時は、他のレッスンプロを探す、または、独学でゴルフを学ぶという方法があるかと思います。
これからゴルフをはじめるという方は、一度はレッスンプロに習って、基本的なこと、構え方やスイングの基本について学んでみた方が、その後に独学でやる際に何かと有利になると思います。
ただ、ある程度、基本的なことを理解されている方であれば、独学でゴルフを学んでゆくのも、独学にしかない楽しみがあるように思います。
独学でやる場合ですが、大事なポイントがあります。
これは当サイトでもそう考えていますし、また、同じことを指摘する専門家やレッスンプロも多いのですが、ゴルフのミスショットの原因の8割程度はある場所にあります。
それはどこだと思いますか?
それは、スイングをはじめる前の段階、つまり、アドレスなんです。
つまり、
・グリップ
・ボールの位置
・アドレスの姿勢
・アドレスの向き
といった部分にあります。
多くのアマチュアゴルファーは、振り方、つまり、スイングを何とかしようとされることが多いです。
ゴルフ雑誌でも、そういったスイングの方法についてよく取り上げていますし、地味なアドレスについて特集するよりも、スイングの仕方を取り上げた方が、ゴルファーの興味を引くことができるのかも知れません。
ただ、スイングは、アドレスの結果であることが多いです。
後ほど詳しくご紹介しますが、ゴルフがどんどん上手くなる方は、意図してか、そうでないかは別にして、アドレスの段階で、よいショットが打てる用意ができている・・・ということが殆どです。
一方で、いくら練習しても上達しないという方は、アドレスの段階に問題があって、だから、いくらボールを打っても、上達しなかったり、または、練習場ではうまく打てていたのに、コースに出たら、練習の時のように打てなくなったり・・・ということがあったりします。
いずれにしても、独学でゴルフを学ぶ際は、スイングの前の段階を自分なりに改善してゆくことが、ショットそのものを改善することにつながってゆくと思います。
③練習量を増やす
ゴルフが上手くなるためにできることの3つ目が、練習量を増やすということです。
これは他のスポーツと一緒で、練習が足りなければ、当然うまくならないと思います。
ただ、練習は沢山しているのに上手くならないということも起こったりします。
これは、先ほどと一緒で、アドレスの段階に問題があるまま・・・球を多く打っていることが原因かも、知れません。
例えば、アドレスに問題があるままでも、練習を繰り返すことで、その時は思うように打てるようになることがあります。
ただ、このやり方だと、その練習の効果が持続しないというか、その時はある程度満足できるショットが打てるようになっても、次に練習場に行くと何故かまた、打てなくなっている・・・ということが起こったりします。
もし、そういったことがあれば、先ほどと同じように、スイングそのものではなくて、スイングをはじめる前の段階に何か問題があるのではないか?と疑ってみてもいいかも知れません。
アドレスの段階で何かを修正した場合、スイングそのものを修正するのと違って、その効果が持続しやすいです。
ですので、何かを修正する時は、できるだけ動く前の段階の何かを修正してみるようにするといいかと思います。
④ラウンドする回数を増やす
ゴルフが上手くなるためにできることの4つ目は、ラウンドする回数を増やすということです。
これもとてもわかりやすいですね。
ゴルフが上手くなる・・というのも、色々な意味があるとは思いますが、スコアが良くなるという意味で考えてみると、やはり、実践の回数を重ねることは大事になってくると思います。
例えば、バスケットボールでは、試合の時の同じコートで、同じリングで練習できます。
ただ、ゴルフの場合は、練習の環境と実際のコースの環境が大きく異なっていて、コースでしか経験できないショットというか、そういったものも沢山あります。
そういったものは、変な言い方ですが、コースで練習するしかないので、スコアを良くする・・・という意味で、ゴルフが上手くなるには、コースの回数を増やしてゆく必要があるように思います。
ラウンド回数と上達するスピード。ラウンド回数を増やすとスコアは伸びるか?
どんどん上手くなる人の特徴は?
さて、ここからは、ゴルフがどんどん上手くなる人の特徴や共通点のようなものについて、分野別にご紹介してゆきたいと思います。
フルスイング(ドライバー&アイアン)
スクエアグリップかフックグリップで握っている
ゴルフが上手くなる人、スコアがどんどん良くなってゆくような人を見ると、ウィークグリップで握っている人は非常に少なく、殆どがスクエアグリップか、フックグリップで握っているのが特徴です。
もし、ウィークグリップで握っている場合は、それが思うようにゴルフが上達しない原因になっているのかも知れません。
その場合は、スクエアグリップか、または、フックグリップを試してみてもいいと思います。
・スクエアグリップの握り方
・フックグリップ(ストロンググリップ)の握り方
もし、スクエアグリップで握っているのに、スライスが出る、または、思うように飛距離が出ない・・という方は、スクエアグリップが合っていない可能性があります。
その場合は、フックグリップで握ってみてもいいかも知れません。
これは以前にもご紹介したことがありましたが、ゴルファーの8割以上はスライサー(スライスを打っている人)だと言われています。
その8割の方々のグリップを見ると、殆どがウィークグリップか、スクエアグリップで握っています。
ウィークグリップはスライスが出やすいグリップですから、わかりやすいと思います。
ただ、最もストレートショットが打ちやすいと言われている、スクエアグリップでもスライスを打っている方が非常に多いです。
スクエアグリップは一般的には、正しいグリップと考えられていますから、レッスンプロもそのグリップを直そうとしないこともあります。
ただ、ゴルファーの8割以上がスライサーであることを考えると、スクエアグリップは多くの方にとってはスライスが出やすい、又は飛距離が出ないグリップなのかも、知れません。
スクエアグリップで何年もゴルフをしてきて、スコアが良くならないと悩んでいた人が、フックグリップに変えた途端に飛距離が何十ヤードと伸びて、スコアもそれに伴って一気に伸びる・・・ということが結構あります。
もし、今ここで、ゴルフが上手くなるコツを1つだけ教えてくださいと言われたら、僕(筆者)は、「自分に合ったグリップで握ることです」と答えると思います。
グリップというのは、それだけ重要なことなのではないかなと、思います。
アドレスの姿勢
ゴルフが上手くなる人、スコアがどんどん良くなってゆくような人を見ると、アドレスの姿勢がいい人が殆どです。
具体的には、
1)右肩が適度に下がっている
2)背筋が適度に伸びている
といったことができている人が多いです。
1)右肩が適度に下がっている
飛距離がそれなりに出るショットが打てる人は、スコアという意味でも有利になりますが、そういった人達はアドレスで、右肩を適度に下げていることが多いです。
ゴルフの場合、クラブを握る際には、左手よりも右手が下に来ます。(右利きの場合)
ですので、右手が左手よりも下に来る分だけ、右肩も左肩よりも下げる形になるのが自然です。
ただ、この姿勢は案外辛い姿勢で、日常の生活の中にない姿勢ですので、多くの方は右肩を下げずに、右肩の位置が高いまま、クラブを握ろうとします。
ただ、右手は左手よりも下に来るわけです。
じゃあ、どうやったら、右肩を下げずに済むか?
ということですが、左肩を後ろに引いて、右肩を前に出します。すると、右手を左手よりも下に持ってくることができます。
ただ、このやり方、左肩を引いて、右肩を前に出すと、両肩を結んだラインが必要以上に左を向きます。
すると、スイングの軌道もアウトサイド・インになりやすいです。
このアウトサイド・インの軌道だと、スライスが出やすく、また、特に長いクラブになると飛距離が落ちやすいです。
一方、理想的なのは、インサイド・インの軌道になります。
このインサイド・インのスイングの軌道もゴルフが上手くなる人の特徴で、ゴルフが上達する人は、インサイド・インの軌道、または、それに近い形で振っているケースが多いです。
インサイド・インの軌道だと、アウトサイド・インよりも特に長いクラブで飛距離が出やすく、また、スライスも出にくいですので、スコアと言う意味でもとても有利になります。
そして、このインサイド・インの軌道になっている理由ですが、先ほど書かせていただいた、右肩を適度に下げて構えているということが1つの要因だと思います。
・アドレスでは右肩を下げる。背骨の傾き(右に傾けること)について
2)背筋が適度に伸びている
ゴルフがどんどんうまくなる人のもう1つの特徴ですが、背筋が適度に伸びていて、猫背になり過ぎている人が少ないのもその特徴になります。
ゴルフの場合、アドレスでは、適度に背筋を伸ばします。
伸ばすといっても、反らすわけではなく、あくまでも自然に真っすぐに立った時のような形を維持したまま、足の付け根から前傾するような形です。
ただ、背中から前傾しようとする人や腰から前傾しようとする人も多く、その形だと猫背になりやすいです。
猫背だと、スイングそのものが、縦振りになりやすくなります。
縦振りは横振りの反対ですが、大げさに表現すると、バックスイングでクラブを上に持ち上げて、ダウンスイングでは上からボールを叩きにいくような形のスイングになりやすく、スライスや飛距離不足の原因になります。
アドレスの姿勢なんていうと、基本的なことで、敬遠されることが多いかも知れません。
ただ、こんな風に、アドレスの姿勢が飛距離不足の根本的な原因となっているケースが非常に多いです。
真っすぐに打とうとせず、持ち球でプレーする
少し話は変わりますが、スコアがどんどん良くなっていく人、もしくは、100を切ってゆくような人は、持ち球を使ってプレーしていることが多いかも知れません。
ゴルフ初心者の方は、真っすぐに打とうとされる方が多いですが、実は真っすぐに打つということがゴルフでは一番難しいことになります。
それはプロにとっても一緒で、プロでも、ボールはわずかですが、左右どちらかに曲げて打っています。
ゴルフの場合、ボールが丸く、ゴルフクラブの特性もあって、ボールがとても曲がりやすいのが特徴です。
だから、プロでもサイドスピンがゼロのピュアなストレートショットを打つのは至難の業です。
43歳で賞金王を獲得しツアー史上最年長記録を更新した藤田寛之プロは真っすぐに打つことについて、こんな風に語っています。
「まっすぐに飛ばすことは、まず無理です。インパクトでフェースがボールに完全にスクエアに当たらないと、ボールにスライスかフック回転がかかり、必ずどちらかに曲がります。
人間のやることですから、完全にスクエアに当てることは不可能。どっちに曲がるか予想がつきません。それよりも意図的にボールにスピンをかけて曲げをコントロールした方が狙ったところにボールを運んでいきやすい。」(出典:藤田寛之 シングルへの道)
ただ、ゴルフ初心者の方の中には、真っすぐに打たなければならないと考えている方も多く、ストレートショットをコースでも打とうとされます。
ただ、ストレートショットを狙って打つと、ミスが予測できなくなります。
どちらかに曲がるか予測できないので、フェアウェイの真ん中に打つことになります。
すると、ミスしてもいい範囲がフェアウェイの半分だけになります。
一方、ある程度のスコアで回ってくる人の中には、これはプロもそうなのですが、最初からボールを曲げる、もしくは曲がってもいいと考えて打ってゆくことが多いです。
つまり、持ち球を持つということになります。
アマチュアの方でも、スライス系のショットでコースを攻めてゆく人もいますが、そういった方は最初から右に曲がることを予測して、フェアウェイ左サイドを狙って打ちます。
すると、フェアウェイの幅を全部使えるわけで、ミスしてもいい範囲が広くなり、OBなども避けやすくなりますし、結果的に良いスコアにつながることが多いです。
例えば、100を切るために、精度の高いショットやストレートショットは必要ないことが殆どです。
ただ、ミスが予測できるショット、持ち球のようなものはあった方がいいです。
スライスなら、スライスでも構いません。一番避けたいのは、どちらに曲がるかわからないショットです。
そういう意味でも、練習の段階から、意図的に曲げてゆくショットを打つということもよい方法になります。
スイングスピードをコントロールしている
ゴルフが上手くなってゆく人のもう1つの特徴は、スイングスピードをコントロールしているという点になります。
ゴルフが一向に上手くならない・・・という方の中には、毎回同じスピードで振っている方、毎回マン振り(100%の力で振ること)している方などが結構いらっしゃいます。
一方、スコアがどんどん良くなってゆく人の場合は、スイングスピードをコントロールしている、または、使い分けている方が多いです。
例えば、このスピード以上だと、ショットが曲がる、ミスが多くなる・・・ということを把握していて、10割ではなく、例えば、8割の力でスイングしようとしていたり。
または、調子が上がるまでは6割の力でスイングして、調子が上がってきたら、8割まで上げよう、とか。
スコアがどんどんよくなるような人の場合、100%の力で振っているような人は恐らく殆どいないはずです。
ボールに当たらないと、飛ばないので、より速くスイングしようとする方も多いのですが、本当はその逆、つまり、当たらない時ほど、スイングスピードを落として、まず芯に当てる。
その後で、徐々にスイングスピードを上げてゆくようにすると、調子が上がりやすいと思います。
アプローチ&バンカーショット
グリーン周りのアプローチショット、バンカーショットですが、スコアがどんどん良くなってゆくような人は、構え方と打ち方のコツやポイントを理解している人が多いように思います。
アプローチショットが苦手。
バンカーショットが苦手。
という方の実際のショットを見せていただくと、基本的なことが抜けていることがとても多いです。
反対に、アプローチやバンカーショットを苦手としていない人の場合は、構え方の基本ができていることが多い。
例えば、アプローチショットの場合は、
・スタンスを狭く
・体重を左足に多めにかけておいて体重移動はしない
・ボールをスタンスの真ん中から右にセットする、etc
といった基本的なことがアドレスの段階でできていて、そのため、安定してアプローチが打てている・・・ということが多いように思います。
バンカーショットの場合も、
・フェースを開く
・オープンスタンスで構える
・重心をいつもよりも下げる
・スタンスのラインに沿ってスイングする、etc
といった基本的なことがアドレスの段階でできていて、だから、ボールがバンカーから出る・・・ということが多いように思います。
アプローチショットもバンカーショットも、そういった構え方の基本さえおさえてしまうと、案外簡単に打てるショットなので、もし、うまく打てないという方がいらっしゃいましたら、そういった構え方を見直してみるといいかも知れません。
パター
パットが上手な人の特徴ですが、感覚を大事にしていることが多いように思います。
反対にパットが苦手と言う人は、構え方や打ち方に気持ちが向きすぎていて、フィーリングの部分がおろそかになってしまっているケースが多いかも知れません。
バンカーやアプローチなどは、その構え方や打ち方が重要になってくるのですが、パットの場合は、技術的なことよりも感覚が重要と言われることがあります。
そのため、パットには基本というものがあるようでないというか、パットに関しては、アマチュアがプロに勝つなんてこともあり得る分野かも知れませんが、それは、技術より感覚が大事だから、かも知れません。
感覚を取り戻すためには色々な方法があるのですが、2つ、おすすめの練習方法があります。
1つは、カップを見ながらパットを打つこと。特にロングパットの距離感が合わない方にはおすすめの練習方法です。
もう1つは、利き腕一本だけでパターを持って、パットを打つことです。
そして、両手で握って打つ場合も、その利き腕の感覚でパットを打ってみてもいいかも知れません。
もっとも、特にショートパットの場合は、技術的なことも大きく関係してきて、それについて書くと長くなってしまうので、ここではご紹介はしませんが、ただ、それでも感覚、フィーリングというものはやはり大事になってくるように思います。
さて、ここまでゴルフが上手くなる人の特徴やポイントなどについてご紹介してきました。
次回、ゴルフクラブ、練習&コース編では、クラブについてや、練習の仕方、コースでどのようにプレーしたらいいか?ということについてご紹介したいと思います。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。