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トラブル解決編

アイアンの飛距離をコントロールするには?

アイアンの飛距離をコントロールするにはどうしたらよいと思われますか?

トッププレーヤーはアイアンの飛距離コントロールに優れていますが、それには理由があるんです・・。

タイガー・ウッズのプロデビュー当時は・・・?

アイアンの飛距離をコントロールできないのはアマチュアだけではありません。

タイガー・ウッズのようなトッププロでさえ、そんな問題に一時期悩んでいたこともありました。

タイガー・ウッズの場合はプロデビュー当時ショートアイアンの飛距離に大きな問題を抱えていました。

彼の場合、異常に飛びすぎたり、スピンがかかりすぎたりといったことに悩まされていたのですが・・・それもあることを意識してから(丁度、97年のマスターズに優勝した後から)直ったのだと言います。

タイガー・ウッズは自身の著書の中で、その理由について語っています。

タイガー・ウッズが意識したこととは?

タイガー・ウッズが意識したこととは一体何だと思われますか・・・?

それはディボット跡を毎回確認する・・・という単純なことでした。

何故ディボット跡を確認したのか?それはスイングの軌道がディボットを見るだけである程度分かるからです。

タイガーの場合はスイングの軌道がショートアイアンからミドルアイアンにかけて、アップライト過ぎたことが原因だったと言います:

As a Result I couldn't adjust the ball's spin, trajectory or distance・・・・・・・The swing change I made shallowed out my swing so that was closer to level. [ Reference: Tiger Woods, How I Play Golf ]

結果的にスピン量や弾道、飛距離を調節することができませんでした。
・・・・・・(問題を解決するために)よりフラットなスイングに変え、地面と水平に近い角度で(ヘッドがインパクトに向けて)下りてくるようにしました。

言い換えればダウンブローに打ちすぎていた・・・ということになりますが、彼の場合はスイングの軌道をややフラットに直すことでアイアンの飛距離、スピン量を安定させています。

さて、アイアンのディボット跡を確認する方法ですが、タイガーは以前のように深くて長いディボット跡ではなく、薄くて長いディボット跡になるように気をつけたのだと言います。

薄くて長いディボット跡になるには、ダウンスイングでヘッドがややインサイドからボールに向かって下りてくる必要があります

逆に言うと、ディボット跡が深い方はアウトサイドから振っている可能性が高く、長いクラブになると引っ掛けやスライスといった問題を抱えているケースが多いです。

ディボット跡がどちらに向かって削られているかを見てもスイングの軌道は簡単に分かるものです。

ターゲットよりも左を向いていれば、アウトサイドから振っている、またはアドレスで体が開いている証拠ですし、右を向いている場合はその逆ということになります。

ショートアイアンはディボット跡が深くても飛距離は出ると思います。(過度の)ダウンブローで打つことでアイアンのロフトが立つのがその原因です。

しかし、この打ち方ではミドルアイアン以上になると飛距離が極端に落ちてしまいます。

ディボット跡が深すぎる場合はこんな練習をすると良いと思います:

①5番アイアンを用意する
②ティーを高くする(練習場で一番高く上がるまで)
③クラブヘッドはボールにあわせ、浮かせて構えます。
④バックスイングをしますが、トップではグリップが極力低い位置にくるようにします。(右肩よりも上に上げない気持ちで結構です)
⑤この状態からドローボールを打ってみます。(ドローボールの打ち方編参照)

少し極端な練習方法ですが、上から打ち下ろすイメージを消してしまうには丁度よいと思います。

この練習でうまくドローボールが打てるようになれば、通常のスイングに戻してもその軌道はよりフラットになっているはずです。

大きすぎるディボットをとっていた人はアイアンの飛距離が安定するでしょうし、ミドルアイアン以上のクラブでは飛距離もアップすると思います。

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