ゴルフの前のストレッチは逆効果?!
スタート前にストレッチ・・・もはや常識のようになっていますが、実はそのストレッチが逆効果になることがあります。
ストレッチをすることでむしろ体が動かなくなったり、ケガをしやすくなったり・・・することがあります。
それはストレッチの「やり方」と「順番」が間違っているから・・・だと思うんです。
2つのストレッチの種類
例えば、スタート前にはストレッチをまずした方がいい・・・という話を聞きます。でも、これ、半分当たっていて、半分逆効果なんだと思うんです。
ストレッチとは、主に筋肉を伸ばすことを言いますが、ストレッチには大きくわけて2種類あります。
1つは静的ストレッチと呼ばれるものです。静的ストレッチは、反動を使わずに筋肉を静かに伸ばすことを言います。
ゴルフ場のティーイングエリアで腕を伸ばしたり、足を伸ばしたりするストレッチはその殆どがこの静的ストレッチではないかな・・と思います。
このタイプのストレッチは柔軟性を上げる効果や緊張をほどいて筋肉を緩める効果があります。
ただ、筋肉というのはよくゴムに例えられるのですが、ゴムと同じように筋肉も温まった状態ではよく伸びます。
でも冷えた状態のゴムはうまく伸びません。
そこで頑張って伸ばそうとすると、むしろ筋肉が硬くなってしまいます。
朝一のティーショット前は、体が冷えた状態が多いと思います。(練習場について、打ち始める前の体も同じだと思います)
この筋肉が冷えた状態で静的ストレッチをすると、筋肉にとっては逆効果・・・なんだと思います。
スタート前に適したストレッチとは?
じゃあ、どうしたらいいか?ということですが、スタート前は特に筋肉の温度を上げて、動きやすくしてあげることが効果的だと思います。
これについて、クルム伊達公子などプロアスリートを数多く指導してきたトレーナー、中野ジェームス修一氏は、「運動の前にはストレッチをしないほうがいい」と自身の著書「ランニングの作法」で語っています。
「運動の前にストレッチをしないでください」と言うと、講演に来た方から、「スポーツ選手が試合前にストレッチをしているのは何故ですか?」と質問の声が上がるそうです。
プロスポーツ選手が試合前に静的ストレッチをすることが確かにあります。
でも、選手たちはその前にゆっくりと走るジョギングなどでウォーミングアップを済ませた状態でストレッチをしています。
つまり、筋温を上げてからストレッチをしているわけで。
ただ、一般の人達がそこまでする必要はなく、ウォーミングアップだけでいいと中野氏は指摘しています。
静的ストレッチをするなら、ウォーミングアップの後か、ゴルフが終わった後がいい・・・ということになります。
でもスタート前に適したストレッチもあります。
それが動的ストレッチです。これはウォーミングアップにもなり、筋肉の温度を上げてくれます。
動的ストレッチとは?
動的ストレッチとは、反動をつけながら体を動かすストレッチのことです。
ラジオ体操なんかはまさにそれにあたります。
この動的ストレッチは筋肉の柔軟性を上げる静的ストレッチとは違い、筋肉を動きやすくするために行うものです。
ですので、スタート前や打ちっぱなしで打ち始める前は、ラジオ体操のような動的ストレッチで筋肉を温めてあげることで体が動きやすくなります。
冬のゴルフは特にそうですが、朝一のティーショットなどは体も冷え切っていて、つまり、筋肉も硬いので、ミスも多くなります。
でも、動的ストレッチで筋肉を滑らかに動きやすくしてからスイングすることで、ミスや怪我も減ってゆくと思います。
ゴルフ場でラジオ体操は恥ずかしいので・・・
といっても、ティーイングエリアなどでラジオ体操をするのは抵抗があります・・・という方もいらっしゃると思います・・僕もそうです・・。
動的ストレッチをする場合でも、打つ直前というよりは、ティーイングエリアに上がる前がいいとは思います。
いずれにしてもゴルフ場でラジオ体操は無理!という方もいらっしゃると思います。
ただ、動的ストレッチにもいろいろな種類があって、簡単にできるものもありますし、そういったストレッチについて解説している本もありますので、そういったものを参考にしてみるのもいいのかも知れません。
僕は、そういった動的ストレッチに加えて、例えば、ショートアイアンなどを2本持ってゆっくりとスローモーションで素振りをするのもいいと思います。(最初は1本でゆっくり素振りをはじめるのもいいと思います)
下半身に関しては、例えば、ティーイングエリアに立って自分の番まで棒立ちだとどうしても体は冷えてきます。
冬などは余計そうです・・。
ですので、その場合は、その場足踏み・・・が効果的だと思います。勿論、他のプレーヤーの邪魔にならないように・・・ということが前提ですが。
打つ前は体を常に動かし続けている・・・というプロもいますが、それはとても効果的な方法だと思います。
僕の場合は、静的ストレッチをすることがありますが、今では、それはあくまでも筋肉が温まった状態でするようにしています。
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