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スライスの直し方編

インサイドアウトでドローボールを打つ方法。インサイドインとの比較も

ドローボールの最も簡単な打ち方。ドライバー、アイアンでドローボールを打つ方法ではドローボールの打ち方についてご紹介しました。

そこではご紹介しませんでしたが、ドローボールには大きくわけると、2つの打ち方があります。

1)インサイド・インの軌道でドローボールを打つ
2)インサイド・アウトの軌道でドローボールを打つ

この2つがあるのですが、ここでいうインサイド・イン、または、インサイド・アウトとは、ダウンスイングでのクラブヘッドの軌道のことを言っています。

今回は、インサイド・アウトのスイング軌道でドローボールを打つ方法について、構え方やスイングのポイント、コツについてご紹介してゆきたいと思います。

また、インサイド・インでドローボールを打つ方法との比較も記事の最後でしてみたいと思います。

インサイド・アウトでドローボールを打つ方法

さて、インサイド・アウトでドローボールを打つ方法ですが、一般的には、後ほど簡単にご紹介しますが、インサイド・インでドローボールを打つ方法の方がより一般的というか、ポピュラーなやり方になります。

インサイド・アウトの軌道でドローボールを打つ方法はどちらかというと、マイナーなやり方にはなるかも知れません。

ただ、よくゴルフ雑誌などで、インサイド・アウトでドローボールを打つという特集が組まれたりもしますが、インサイド・アウトでドローボールを打つ人もいます。

場合によっては、インサイド・アウトの軌道で振る方が若干ですが、インサイド・インよりも飛距離が出ることもありますし、インサイド・インで打つ方法に比べると、ボールをさらに右に打ち出してゆくことになるので、クラブフェースを思い切って閉じてゆきやすい打ち方でもあるかも知れません。

構え方のポイント

インサイド・アウトでドローボールを打ってゆくための構え方のポイントから見てゆきたいと思います。

1つ目の構え方のポイントは、ボールの位置になります

ボールの位置については図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまででご紹介しましたが、そこで記載した目安となる位置、

サンドウェッジから9番アイアン

スタンスの真ん中

ミドルアイアン

スタンス中央からボール1個程度左

ユーティリティ~フェアウェイウッド

ミドルアイアンとドライバーのボールの位置の間

ドライバー

左足かかと線上~左頬線上の範囲

 

上記の位置よりもボールを右に置くようにします。

具体的には、その位置よりもボール半個から1個以上は右に置くようにします。(ドライバーの場合は上記の範囲で右寄りに置く)

どれだけ右に置くかは、どれだけ、右に打ち出したいかによって決めます。

ただ、右に置けば置くほどに、ボールを大きく曲げなければなりませんので、最初はボール1個~からはじめて、自分なりに調整してみてもいいかも知れません。

2つ目の構え方のポイントは、両手の位置になります

ボールを右に置くと、つられて、両手まで右に移動してしまうケースもありますが、それをやってしまうと、インサイド・アウトで振り難くなってしまいますので注意してください。

両手は左足太ももの内側の前に来るようにします。

このように構えると、ボールをいつもよりも右に置いている分、通常よりも、ハンドファースト※の度合いが強くなるかと思います。


ハンドファーストとは、アドレスをした際、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。

このハンドファーストの度合いを強くする・・ということが大事なポイントになります。

言い方を変えると、シャフトがいつもよりもターゲット方向により傾いた形で構えるようにします

ハンドファーストの度合い強くすることで、または、シャフトがターゲットに傾く度合いを大きくすることで、インサイド・アウトに振りやすくなります。

グリップをする際ですが、上記のような位置にクラブと両手を持ってきてから、握ってみてもいいと思います。

つまり、シャフトをいつもよりもターゲット方向に傾けた状態にしてから、グリップを握るようにします。

このように構えると、フックグリップで握るような形になり、インサイド・アウトで振っても、スイングの軌道に対して、フェースをインパクトでしっかりと閉じることができるようになります。

それができないと、プッシュアウトになってしまいます。

プッシュアウトを防ぐためには、両手の位置を左足太ももの内側の前にすること、シャフトを傾けた状態でグリップを握り直すことがポイントになってきます。

また、普段、ミスショットが出る時はスライスが多い・・という方の場合は、グリップをフックグリップにしてみるといいかと思います。

フックグリップ(ストロンググリップ)の握り方

このインサイド・アウトでドローボールを打つ方法はどちらかというと、ミスする際はフックボールが多い人に向いている打ち方で、スライスがよく出るという方の場合は、この打ち方だとプッシュアウト系(プッシュアウト・スライスなど)のショットが多くなってしまうかも知れません。

その場合は、インサイド・インでドローボールを打つ方法をまず試してみてもいいかも知れません。

その方法については、ドローボールの最も簡単な打ち方。ドライバー、アイアンでドローボールを打つ方法にてご紹介しています。

3つ目のポイントは、アドレスとフェースの向きになります

インサイド・アウトでドローボールを打つ場合は、基本的には目標に対してスクエアに構えます。

つまり、ボールと目標を結んだ飛球線と、両足、両肩のラインがそれぞれ平行になるように構えます。

ただし、両肩のラインだけは、それよりも右を向いていても構いません。

インサイド・アウトでドローボールを打つ場合は、スクエアに構えて、インサイド・アウトの軌道で振ってゆきます。

また、アドレスでのクラブフェースですが、ボールを打ち出す方向ではなく、目標に向けて構えるようにします

このように構えることで、目標よりも右に出て、目標に戻ってくるドローボールを打ちます。

もし、確実に左に曲げたい場合、プッシュアウトは打ちたくない場面などでは、アドレスでクラブフェースを目標よりも少し左に向けてから(閉じてから)グリップし直すといいかと思います。

構え方のポイントは以上になります。

見た感じは、ストレートショットを打つ感じに近いです。
スクエアに構えているわけですから。

ただ、ボールの位置とハンドファーストの度合いを強くして構える(グリップを握り直す)・・という点が通常のストレートショットの構え方との違いになります。

スイングのコツ、ポイント

さて、次はスイングのポイントになります。

インサイド・アウトでドローボールを打つ際に重要なことですが、インサイド・アウトに自然となるように構える・・という点になります。

先ほど、その構え方について解説しましたが、これを抜きにして、スイングだけをインサイド・アウトにしようとすると、プッシュアウトやプッシュアウト・スライスなどが出やすくなります

ですので、スイングを変える前にまず、インサイド・アウトに自然となるように構えるということが大切になってきます。

1)バックスイング

さて、スイングする際のポイントですが、バックスイングは特に意識しなくてもいいかも知れません。

インサイド・アウトに振るために、バックスイングでクラブをよりインサイドに引こうとする方もいますが、そのやり方だと、ダウンスイングで今度はクラブが外側から下りてきやすくなることもあります。

ですので、意識して、インサイドにクラブを引こうとしないようにします。

2)インパクト

次にインパクトですが、2つのポイントがあります。

①ハンドファーストでインパクト

最初のポイントがハンドファーストでインパクトをむかえる・・ということになります。

言い換えると、インパクトでシャフトがターゲット方向に大きく傾いているような意識でインパクトをむかえるようにします。

アドレスの時の傾きかそれよりも若干、シャフトをさらにターゲット方向に傾ける感じです。

このような形、または、両手が先行しなければ、インサイド・アウトでは振れません。ハンドレイト※の形だと、インサイド・アウトにはなりませんので、注意します。


ハンドレイトとは、アドレスをした際に、両手がクラブヘッドよりも後ろ(ターゲットと反対方向)にあることを言います。

②右手の平を地面に向ける意識で

インパクトの際のもう1つのポイントですが、右手の平がインパクトで、やや地面の方向を向くような意識で振ってみます。

このような意識で振ると、クラブフェースをインパクトで閉じやすく、ショットは右に出て、左に曲がるドローボールになりやすいです。

クラブフェースを閉じる・・ということですが、クラブヘッドの軌道に対して閉じる・・という意味で、インパクトではフェースは目標を向くような形にします。

そうすることで、右に飛び出して、目標に戻ってくるドローボールを打ちます。

3)フォロースルー

フォロースルーですが、最初は振り切るのではなく、両手が肩の高さにくる程度の位置で止めてみてもいいかも知れません。

その位置で、右手の平が地面を向いているように意識してみます。

勿論、振り切っていただいてもいいのですが、振り切ろうとすると、体が早く起き上がってしまって、インパクトでフェースが目標に対して開いてしまうことがあります。

その場合は、振り切らずに、フォロースルーを制限してみてもいいかも知れません。

その方がインパクトでフェースを閉じることに意識を集中しやすくなることがありますので。

インサイドアウト vs インサイドイン

さて、冒頭でも書かせていただきましたが、ドローボールには他にもインサイド・インの軌道で打つ・・という方法もあります。

その方法については、ドローボールの最も簡単な打ち方。ドライバー、アイアンでドローボールを打つ方法にて詳しく書かせていただきましたので、今回は簡単に書きますが・・

インサイド・インの軌道でドローボールを打つには、スクエアに構えるのではなく、それよりも右を向いて、フェースを閉じた状態(目標に向けた状態)で構えます。

そして、体のラインに対して、インサイド・インの軌道で振ってゆくことで、ドローボールを打つ・・という方法です。

こちらの打ち方の方がより一般的かも知れません。

どちらがいいか?

・・・ということですが、どちらでもいいと思います。

ただ、人によってこのやり方の方が合う・・ということがあるので、できればどちらも試してみるといいかも知れません。

インサイド・アウトでドローボールを打つ方法の利点は、目標に対してスクエアに構えることができる点かなと思います。

その方が(目標に対してスクエアに構えた方が)よりシンプルだと感じる方もいらっしゃるかも知れません。

インサイド・インでドローボールを打つ方法の利点ですが、目標よりも右を向いて構えるので、左に曲げる意識がより強くなる・・ということでしょうか。

だから、確実に曲げたいような場合は、あえて、右を向いて、左に曲げる意識を高めて打つのも一つの方法かなと思います。

また、インサイド・インで打つ方法は、スイングそのものは、ストレート系のショットを打つ時と一緒で、基本的には構え方を変えるだけ・・という打ち方なので、スイングを変えずに打てる点も利点かも知れません。

そういう意味では、フェードボール、ドローボールを打ち分けたいという方は、インサイド・インで打つ方法の方が合っているかも知れません。

インサイド・アウトで打つ方法は、どちらかというと、フェードは打たず、ドローボールだけで攻めてゆく人向けかも知れません。

また、これは恐らく、その人によっても感じ方が変わってくると思うので、参考程度に考えていただければ幸いですが・・

インサイド・アウトでドローボールを打つ方法は、右にミスしてもいいけど、左には曲げ過ぎたくないようなケースには合っている打ち方だと思います。

一方、インサイド・インでドローボールを打つ方法は、左に多少曲げ過ぎてもいいけど、右には打ちたくないようなケースには合っている打ち方かなと、思います。

そのような点を考えると、これは少し高度な技になるかも知れませんが、その場面に応じて、右に打ちたくない場合、左に打ちたくない場合に応じて、打ち方を変えるというテクニックもありかなと思います。

また、例えば、ティーショットとグリーンを狙ってゆくセカンドショットなどで2つの打ち方を使い分けるのも1つの方法かも知れません。

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