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ショートゲーム編

グリーン周りのアプローチショットはピッチングウェッジで打っていいか?サンドウェッジとどっちがいいか?

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

前回、サンドウェッジでアプローチショットを打ってもいいか?ではグリーン周りのアプローチショットをサンドウェッジで打ってもいいかどうか、ということについてご紹介しました。

今回は、グリーン周りのアプローチショットについて、

ということについて解説していきたいと思います。

ちなみにアプローチショットの打ち方についてはアプローチショットの打ち方と構え方の基本とコツにてご紹介していますので、よかったらそちらも参考になさってください。

目次

グリーン周りのアプローチショットでピッチングウェッジを使ってもいいか?

さて、まず最初にグリーン周りのアプローチショットでピッチングウェッジを使ってもいいか?

ということですが、結論からお伝えすると、グリーン周りのアプローチでピッチングウェッジを使うのはとてもいい方法だと思います

グリーン周りのアプローチショットでは、特殊なケースを除いて、サンドウェッジよりもピッチングウェッジの方が打つのも簡単で、また、ピンにも寄りやすくなります。

これは何故か?

ということですが、理由は主に2つあります。

1つ目がロフト角です。

グリーン周りのアプローチは、ボールを高く上がるよりも転がしていった方が距離感が合いやすくなります。

例えば、ボールを手に持って、そのボールをカップに向かって投げてみます。

この時、ボールを高く放り投げるよりも、コロコロと転がしていった方がボールはカップに寄りやすいと思うんですね。

この手でボールを転がしてみるという実験、もしゴルフ場で時間があれば、練習グリーンで是非試してみてください。

恐らく、殆ど方は転がしていった方がボールはカップに寄ると感じると思います。

少し話がそれましたが、アプローチショットを打つ時もそれと一緒で、ボールを高く上げるよりも、転がしていった方が距離感が合いやすくなると思います。

そういう意味で、グリーン周りのアプローチでは、サンドウェッジよりもロフト角が小さく、ボールを低く打ち出すことができるピッチングウェッジの方が、カップには寄りやすいと思います

実は以前、ゴルフダイジェスト・オンラインがアマチュアゴルファーを対象に行った「転がしてゆくアプローチに使うクラブは?」というアンケート調査があったのですが、結果はこんな形になっています。

Q:転がしてゆくアプローチに使うクラブは?

・アプローチウェッジを使う 46%
・ピッチングウェッジを使う 31%
・サンドウェッジを使う 23%

(参考:ゴルフダイジェスト・オンライン 花道から寄せるには「AW」or「SW」、どっち?/教えて河野祐輝編)

また、特にグリーン周りのアプローチショットの場合、ロフト角が少ないクラブの方が、もっと言うと、ボールを上げるよりも低く転がしていった方が、ダフリやトップなどのミスが少なくなります。

そういう意味でもサンドウェッジやアプローチウェッジよりもロフト角の少ないピッチングウェッジはグリーン周りのアプローチショットでも使いやすいクラブ、打ちやすいクラブだと思います。

サンドウェッジよりピッチングウェッジの方がいい理由

これはグリーン周りからはサンドウェッジよりもピッチングウェッジの方が打ちやすい2つ目の理由になりますが、サンドウェッジにはバウンスと呼ばれるものがついています。

上のイラストの出っ張った部分がバウンスと呼ばれる部分になりますが、何でこんな出っ張りがわざわざ付いているのかと言うと、このバウンスがあることでバンカーショットが簡単になるから、なんですね

この出っ張りがバンカーショットにどんな関係があるかと言うと、バウンスがあることによって、ヘッドを砂に向かってドスン!と落としても、ヘッドが砂に潜りすぎることがなく、ボールをバンカーから出しやすくなります。

この詳しい仕組みについてはバウンス角とは?バウンス角の目安やアプローチショットへの影響もにてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。

ただ、いずれにしても、このバウンスが発明されたことによってバンカーショットは飛躍的に打ちやすくなりました。

ところが、例えば、グリーン周りのアプローチショットで芝の上からサンドウェッジで打とうとした時、今度はこのバウンスが邪魔になってしまうんですね。

どういうことかと言うと、バウンスはサンドウェッジの下に出っ張っているわけですが、芝の上で構えると、バウンスがあるために、こんな風にリーディングエッジが浮いてしまいます。

このまま打つと、トップ気味のショットが出やすいんですね。

もっとも、このバウンスの影響を少なくする打ち方もあって、それについては別の記事でご紹介していますが、ただ、それならば、バウンスの影響が少ないピッチングウェッジで打った方が(アプローチショットを)シンプルに考えることができると思いますし、その方が簡単だと思います。

ちなみに、バウンスの影響を少なくする打ち方についてはサンドウェッジでアプローチショットを打ってもいいか?にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。

ここで簡単に振り返ると、ピッチングウェッジは

①ロフト角が小さく、ボールを転がしやすい=カップに寄りやすい
②サンドウェッジと違ってバウンスの影響を大きく受けない

といった2つの理由から、グリーン周りのアプローチショットには適したクラブだと思います。

勿論、ボールを高く上げなければならないシチュエーションではアプローチウェッジ、ボールをピッチングウェッジよりも低く打ち出したい場合は9番アイアンや8番アイアンを使う、という選択肢もあります。

ただ、普段のアプローチショットで使うクラブとして、特にアプローチウェッジをバッグに入れていない方やアプローチウェッジよりもボールを低く打ってゆきたい人には、ピッチングウェッジはおすすめだと思います。

ということで、今回はピッチングで打ってもいいか?、ピッチングウェッジとサンドウェッジ、どちらがいいか?ということについて見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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