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ショートゲーム編

パッティングのルーティンとストロークを始動するタイミング

ルーティンについてはプリショット・ルーティンの効果とは?で詳しくご紹介してきましたが、今回はパターのルーティンについて、また、ストロークを始動するタイミングについて詳しく見てゆきたいと思います。

目次

パッティングでもルーティンを持っておく

上記の記事でもご紹介させていただきましたが、ルーティンとは、パットを打つまでに毎回行う決められた動作のことになります。

簡単なおさらいになりますが、ルーティンには主に4つの効果があります。それらは、

①同じように構えることができる
②集中力が高まる
③同じようなリズムでストロークできる
④緊張を和らげる

といった効果です。詳しくはプリショット・ルーティンの効果とは?にてご紹介しておりますので、今回は詳しい説明は省略したいと思います。

ただ、パッティングの際も、通常のショットと同様、ルーティンを持っておくことは、安定してよいパッティングをする上でも重要になってくると思います。

中・上級者の方は勿論、初心者の方であっても、自分なりのルーティンを作ってパットを打ってみるのは良い方法だと思います。

パッティングのルーティンですが、どのような形でもいいわけですが、注意する点があるとすれば、前回もご紹介させていただきましたが、

①繰り返しやすいものであること
②同じ動作であること
③同じ時間であること
④やり直す時は最初から

といったことがポイントになります。

パッティングのルーティンですが、どこからはじめても構いません。

ボールの後ろにしゃがんでカップを見るところから・・・スタートでもいいですし、アドレスに入るタイミングでルーティンをスタートさせてもいいと思います。

具体的なルーティンの作り方は?

さて、パッティングのルーティンですが、

①繰り返しやすいものであること
②同じ動作であること
③同じ時間であること
④やり直す時は最初から

といったポイントが大切になってくるのですが、具体的にはどのような形で自分なりのルーティンを作ってゆけばいいのでしょうか?

これは上記のことを満たしている限り、どのような形でもいいのですが、例えば、こんなルーティンでもいいかも知れません。

1)ボールの後ろに立って、カップを見ながら素振りをする
2)アドレスに入る
3)カップ(または打ち出したいライン)を2回見る
4)視線をボールに戻したら、ストロークを開始する

簡単に解説したいと思います。

1)のボールの後ろに立って、カップを見ながら素振りをするというのは、プロでも実践している人がいますが、この素振りをすることで距離感をつかめるようになると感じる方も多く、おすすめです。

この時、素振りの回数を決めておくのも一つの方法だと思いますが、大体何回・・でもいいと思います。

2)のアドレスに入る時も、例えば、まずフェースを打ち出したいラインに垂直に合わせて、それからグリップを握って、スタンス幅を整える・・といった風に、アドレスの入り方を一定にするのも良い方法だと思います。

プロがパットを打つ様子を見ると、毎回同じような動作を行ってから、パットを打っているケースが多いかと思いますが、そのようにして、毎回同じ動作を繰り返すことが大事なポイントになってきます。

3)のカップを見て・・というところですが、例えば、普段はカップを2回しか見ないけど、緊張する場面だと4回も5回も見てしまう・・・というのはあまりよくありません。

ルーティンをしっかりこなしているのに、カップを見る回数だけ、毎回違っているようなケースも多いかと思います。

ただ、カップを見る回数が変わってしまうと(何度も繰り返し見たりすると)、例えば、最初の素振りで得た感覚が薄れてしまったり、緊張を和らげる、集中力を高めるといったルーティンの効果も失ってしまいやすいです。

ですので、カップを見る回数も毎回同じにするようにします。

4)の視線をボールに戻したら、ストロークを開始するということですが、このストロークを開始(始動)する際に大事なポイントがあります。

それについては後述します。

さて、ここまでパッティングのルーティンの例とそのポイントについてご紹介してきました。

パッティングのルーティンは上記のような形ではなくても結構です。

①繰り返しやすいものであること
②同じ動作であること
③同じ時間であること

といったポイントに注意しながら、自分なりのルーティンを作ってみるのもおすすめです。

最初は①と②だけに注意するだけでいいと思います。

パットの名手と呼ばれる人になると、毎回アドレスに入ってから打つまでの時間が機械のように一定・・なんてこともありますが、慣れてきたら、ルーティンにかける時間にも注意してみるのもいいかも知れません。

前回の記事でも書かせていただいたのですが、ルーティンは何をするかということも勿論大事なのですが、毎回同じことをするということの方が大事になってきます。

ですので、繰り返しやすい、シンプルなものがいいかも知れません。

また、これも前回も書かせていただきましたが、ルーティンは一連の所作を行ってゆく中で集中力が高まってゆく・・という特徴(効果)があります。

ですので、例えば、カップを1回見るのがルーティン・・・というのはNGだと思います。

これだと1秒程度で終わってしまい・・一連の所作とは言えませんので。

ですので、ルーティンはある程度の長さであることがポイントかと思います。

できれば、素振りの時点から、またはアドレスに入るタイミングでスタートするのがよいかと思います。

ストロークを開始する際の大事なポイント

さて、ここで先ほど書かせていただいた、パッティングのストロークを始動する際の重要なポイントですが・・

ゴルフスイングをスタートさせる際、トリガーなどと呼ばれることもありますが、スタートの合図またはきっかけのようなものになる何かを自分の中で持っておくと、スイングを毎回同じようなタイミングでスタートさせることができるようになることがあります。

プロであれば、殆どの人がこのトリガーを持っていて、それは例えば、ワッグルであったり、軽い足踏みであったり・・色々です。

パターでも、同じようにパッティングのストロークをスタートさせる合図のようなものを自分の中で作っておくことで、それがスムーズなストロークにつながることがあります。

テークバックをスムーズに始動させる方法にて、詳しく書かせていただきましたが、その合図、またはトリガーは

1.1度だけ使う
2.テークバックの前に使う
3.体の一部を使う
4.毎回同じことを同じタイミングで行う

・・・ということがポイントになってきます。

パッティングでもこの「トリガー」を持っておくと、それがスムースなパッティングのストロークにつながることがあると思います。

何故「トリガー」がスムーズなストロークにつながってゆくのか?

でも、何故、この「トリガー」がスムーズなストロークにつながってゆくのでしょうか?

ゴルフスイングにしてもパッティングにしても、基本的には静止した状態から動き出すことになります。

完全に静止した状態からリズム良く動き出す、いつもと同じようなテンポで動く・・・ということは実はとても難しいことだと思います。

だからこそ、ワッグルなどが効果的だったりします。

ワッグルをする意味とその効果とは?

パッティングの場合も同じだと思います。

パッティングで使われるトリガーですが、先ほどの

1.1度だけ使う
2.テークバックの前に使う
3.体の一部を使う
4.毎回同じことを同じタイミングで行う

・・・ということが前提になってきますが、

①ワッグルをする
②指(どの指でも)をグリップから一旦離してから、また戻す
③軽い足踏み
④グリップを少しだけターゲット方向に動かす(フォワードプレス)

・・・などの方法があります。

パッティングの場合、アイアンやドライバーの時のようにワッグルする人は殆どいないと思いますが、パターのソールを芝にポンポンと弾ませるようにしてワッグルする・・・そういうプロもいます。

ポンポン・・・と弾ませる時にリズムやタイミングをつかんでいるのかも・・知れません。

足踏みも効果的かも知れません。

この場合、足全体を地面から浮かすよりも・・・両足のつま先を軽く交互にパタパタと浮かすような感じでもいいかも知れません。

いずれにしても完全に静止した状態からストロークをスタートさせるよりも・・・体の一部を動かしながら、それを合図にすることで、パッティングのストロークもスムーズなものになると思います。

アドレスを作った後にあまり体を動かしたくない・・という方の場合は、指、例えば、右手の親指を一度グリップから浮かせて、戻すことを「トリガー」にしてもいいかも知れません。個人的にはおすすめな方法です。

グリップを少しだけターゲット方向に動かす、フォワードプレスと呼ばれる動きですが、トッププロでこの動作を行ってからストロークをスタートさせている人もいます。

グリップ(両手)を一度前(カップの方向)に動かしてから、戻す(戻しながらストロークを開始する)ことで、ストロークにリズムが生まれることもあるかも知れません。

ただ、このフォワードプレスをすることでストロークがむしろ乱れるという方もいますので、この辺は自分に合っているかどうかが大切になってくるのかなと、思います。

色々なトリガー(ストロークを開始する合図)がありますが、ご自分にあったものを見つけることが一番大事になってくるかと思います。

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