パットが上手い人と下手な人の決定的な違い
パットが上手い人と苦手な人がいます。
その違いは色々とあると思うのですが、以前にその違いを科学的に突き止めた、ある調査がカナダのカルガリー大学で行われています。
その結果が面白いものでしたので、少しご紹介したいと思います。
ボールとカップの見方が決定的に違っていた?
この調査では、ゴルフ初心者ではなくて、ある程度技術がある方を対象にして行われています。
中級~上級者だけども、パットが上手な人とパットが苦手な人・・・という風にわけて、その2つのグループの違いを探り出そう・・・という実験です。
大きな違いは構えてから打つまでの目の使い方でした。というよりもどこをどの程度見ていたか・・・という点が違っていたのです。
テストが行われたのは、ストレートラインのショートパットです。
【パットが苦手なグループ】
パットが苦手、もしくは下手なグループのゴルファーがやっていたことですが、まず構えてからのボールの見方です。
彼らは、(構えてからパットを打つまでに)ボールを見る際、1つのポイントに視線を集中させることはなく、ボールのあちこちを見ていた・・・というのです。
以前にパッティングのイップスについて記事を書きましたが、その時、イップスに悩む方は眼球の動きが速かった・・・というお話をしましたが、これとよく似ています。
また、彼らはカップに対しても1点を集中して見るということができておらず、カップのあちこちに視線が移っていたのです。
【パットが上手いグループ】
今度はパットが上手いグループを見てみましょう。
彼らはボールの1点を見つめる傾向がありました。
具体的に言うと、ボールの真上かもしくはボールの後ろ・・・です。
このどちらでもいいのですが、1点を集中して見つめたことで、ストロークの正確性が上がるという結果になっています。
ボールの真上とボールの後ろのどちらを見るのが良い結果になったか・・・という調査も行われていて、「ボールの後ろ」を見た方が正確性は上がっていたそうです。
ですから、今までボールの真上を見ていた方はボールの後ろ(パターフェースがボールに当たる場所)を見ながらパットすると良いかも知れません。
ちなみに、パットが上手な人はストローク中、平均して2秒から3秒間、ボールの後ろを見つめていたそうです。
また、カップの見方ですが、パットが苦手な人がやっていたようにカップのあちこちに視線が移ることはなく、カップの内側の1点のスポットを見ていた・・・という結果になっています。
つまり、ターゲットを点で狙うほどにカップインする可能性は高くなる・・・ということになると思うんです。
カップを漠然と狙うよりも、カップのどの点を狙うか・・・という風に決めることがパッティングのコツと言えそうです。
また、この実験ではストレートパットだけではなく、左右に曲がるパットでも調査が行われているのですが、やはり同じような結果になったと言います。
フックライン、スライスラインにしてもそうですが、パッティングが上手い人は打ちたいラインを明確に決めて、そこに視線を持っていったのに対して、パッティングが下手な人にはそれが見られなかったそうです。
パッティングが苦手ならば、余計に打ちたいラインであったり、ポイントをできるだけ明確にするということが、大切なのかも知れません。
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