フェアウェイウッド(3番、5番、7番、9番ウッド)の飛距離の目安一覧
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回は、フェアウェイウッド(3番、5番、7番、9番ウッド)の飛距離の目安についてご紹介していきたいと思います。
また、記事の後半では、フェアウェイウッドが思うように飛ばない原因やフェアウェイウッドの飛距離を伸ばすための方法についても解説したいと思います。
ちなみに、当サイトではこういった記事も書いています。
目次
フェアウェイウッドの飛距離の目安<一覧表>
では早速、フェアウェイウッドの飛距離の目安について見ていきましょう。
表の見方
数値が1つの項目に3つ並んでいます。例えば、男性の3番ウッドの項目を見てみると「165-185-220」(数値はヤード)となっています。
これは、「あまり飛ばない-平均的-ロングヒッター」といった形になります。
ですので、平均的な数値は3つの中の真ん中になります。
ちなみに数値はキャリーです。ランは含みません。
キャリー・・・打ったボールが地面に到達するまでの距離
ラン・・・ボールが地面に落ちてから止まるまでの距離
フェアウェイウッドの飛距離の目安(単位:ヤード)
数値は、ゴルフクラブの飛距離の目安【一覧表】でご紹介したデータから、フェアウェイウッドの項目だけを抜粋してご紹介しています。
参考文献や詳しい数値の解説についてはゴルフクラブの飛距離の目安【一覧表】をご覧ください。
フェアウェイウッドが思うように飛ばない3つの原因
さて、フェアウェイウッドの飛距離の目安について見てきましたが、もし、思うような飛距離が出ていない場合は、何が原因でしょうか?
今回はその原因を3つ、ご紹介したいと思います。
①芯を外している。でも何故?
フェアウェイウッドが思うように飛ばない1つ目の原因が、芯を外していることです。
もっと言うと、トゥ寄りやヒール寄りに当たっていることが飛距離ロスの大きな原因になっているケースが多いです。
これはドライバーのデータにはなりますが、
・芯を2センチ外すと50ヤードの飛距離ロス
・芯を3センチ外すと80ヤードの飛距離ロス
・・になるという調査結果があります。
フェアウェイウッドの場合、ここまでではないかも知れませんが、芯を外すことで、場合によっては数十ヤードの飛距離ロスになる可能性もあります。
ところで、これは同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差の中でもご紹介しましたが、ドライバーに関して言うと、女子プロと男子アマのヘッドスピードは実は殆ど変わりません。
むしろ、男子アマのヘッドスピードの方が速いという調査結果もあります。
ただ、トータルの飛距離を見ると、女子プロの方が飛んでいます。
ある調査では、女子プロが250ヤード飛ばしていたのに対して、男子アマはそれよりも20ヤード以上も飛んでいないという結果でした。
男子アマの方がヘッドスピードが速いのに、何故、女子プロに飛距離で20ヤードも負けていたのかというと、その原因の1つはボールの初速でした。
ボールの初速とは、インパクト後にボールがどの位の勢いで飛び出したかを示すスピード、速度のことを言いますが、先ほどの調査では、女子プロの方がボール初速が速かったんですね。
これは何故かと言うと、女子プロは芯で打っていることが多いのに対して、男子アマは芯を外していることが多いんですね。
例えば、こういったフェースに貼るだけでボールがどこに当たっているかを教えてくれるグッズがありますが・・
こういったものを使ってショットを打ってみると、ボールがフェースのどこに当たっているかがわかります。
実際に使ってみて、想像以上に芯を外して打っていることに驚いた・・という方も多いのですが、そんな風に芯を外していることが飛距離ロスの大きな原因になってることがあります。
フェアウェイウッドの話に戻りますが・・
これはフェアウェイウッドも一緒で、芯を外して打っていることが飛距離を大きくロスしている原因になっていることも多いです。
具体的には、フェースのヒール寄りに当たっていたり、トゥ寄りに当たっていたり・・
でも、何故、フェースのヒール寄りやトゥ寄りに当たるのか?
ということですが、1つは、ダウンスイングでのヘッドの軌道が大きく関係しています。
具体的には、
- アウトサイド・インで振ると、フェースのヒール寄り
- インサイド・アウトで振ると、フェースのトゥ寄り
にそれぞれ当たりやすくなります。
簡単な図を使って説明すると・・
アウトサイド・イン
アウトサイド・インとは、ヘッドがボールと目標を結ぶ飛球線の外側から入ってきて、インパクトの後に内側に抜けてゆくヘッドの軌道のこと。
この軌道、アウトサイド・インで振ると、フェースのヒール寄りに当たりやすくなります。
インサイド・アウト
インサイド・アウトとは、ヘッドがボールと目標を結ぶ飛球線の内側から入ってきて、インパクトの後に外側に抜けてゆくヘッドの軌道のこと。
この軌道、インサイド・アウトで振ると、フェースのトゥ寄りに当たりやすくなります。
インサイド・イン
これをインサイド・インにすると、フェースの芯に当たりやすくなります。
ではどうやって、ヘッドの軌道を直したらいいか?ということですが、それについては下記にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
フェアウェイウッドがヒールに当たる原因と直し方とは?
フェアウェイウッドがフェースのトゥ寄りに当たる原因と直し方とは?
ただ、いずれにしても、ヘッドの軌道を修正して、フェースの芯で打つことで飛距離が一気に伸びる、そんなこともあります。
②ヘッドの入射角
これは以前にも書かせていただいたことがありますが、フェアウェイウッドをうまく打つコツの1つが、ボールを横から払い打つ、ということになります。
下記は、トラックマン社が発表しているアメリカの男子ツアー、女子ツアーのフェアウェイウッドの入射角※のデータになります。
※入射角とは、インパクトでヘッドがボールに対してどの程度の角度で入ってきたかということを示す数値(角度)のこと
女子プロの3番ウッドの入射角を見ると、-0.9度になっています。
マイナスの数値は、ヘッドが上から入っていることを示しているのですが、-0.9度ですから、インパクトの直前、ほぼ水平にヘッドを動かしている、つまり、ボールを横から払い打つような形になっていることがわかります。
(女子プロの)5番ウッドに関しても、-1.8度ですから、ほぼ水平にヘッドが入ってきている形になります。
男子プロの場合も、3番ウッドで-2.9度、5番ウッドで-3.3度ですから、殆ど横から払い打っている形ですが、女子プロに比べると、ややダウンブロー気味に打っている形になります。
これは何故かということですが、男子プロの場合は女子プロに比べて、十分に飛距離が出るため、ショットをコントロールするためにあえてバックスピンが多くなる打ち方をしている可能性があります。
少し話がそれましたが、
フェアウェイウッドは、女子プロのようにボールを横から払い打つような形で打っていただくと、より芯に当たりやすく、飛距離も出やすくなります。
では、どうやったらボールを横から払い打つことができるか?
ということですが、ボールを低く打ち出すつもりでスイングする、ということが1つ目のポイントになります。
フェアウェイウッドがうまく打てないという方は、ボールを上げようとして、すくい打ちのような形になって、飛距離をロスしてしまっているケースが多いです。
ボールをすくい上げようとすると、トップになりやすく、それを防ごうとするとダフったりして、芯に当てることが難しくなります。
フェアウェイウッドを芯で打つためには、むしろ、ボールを低く打ち出すつもりでスイングしていただくと、芯に当たりやすくなります。
また、その場合は、インパクト後もヘッドを低く出してゆく意識で振っていただくといいかと思います。
ボールを横から払い打つための2つ目のポイントが、ボールの見方を変えるということです。
ゴルフボールは小さくて、目の位置よりもずっと下に置いてありますから、つい、ボールを真上から見下ろすような形で見て(構えて)しまうことが多いです。
ただ、もし、ゴルフボールが直径1メートルの巨大なボールだったら・・
恐らくボールの真上ではなく、ボールの真横、クラブを当てたいスポットを見て構えると思うんですね。
実際のゴルフボールはもっとずっと小さいですが、それでも考え方は一緒で、漠然と上から見るのではなく、クラブを当てたいスポット、つまり、ボールの後ろを見て構えて、そして、打つ必要があると思います。
たったこれだけ、見方を変えるというだけの話なのですが、ただ、ボールを横から見て構えて、そして、ボールの横を見ながらスイングすると・・自然とボールを横から払い打つようなスイングになります。
③クラブが合っていない
フェアウェイウッドが思うように飛ばないもう1つの原因が、クラブが合っていないということです。
これは、これまで何度も書かせていただいたことになりますが、ゴルフは自分に合ったクラブを使わないと、打てるショットも打てなくなるスポーツです。
勿論、クラブが全てではありませんが、僕はこれまで、クラブを変えただけで驚くほど飛距離を伸ばした人やスライスがドローボールになった人、ダフリやトップばかりだったのに、ナイスショットを連発するようになった人・・そういった人達を大勢見てきました。
何故、クラブが合わないと打てるショットが打てなくなるのか?ということについてはゴルフクラブの選び方のコーナーにてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧いただければと思います。
ただ、もし、何をやっても思うように打てないとか、ヘッドスピードに見合った飛距離が出ないという場合は、クラブそのものを見直してみる価値はあるかも知れません。
ゴルフクラブの選び方については、フェアウェイウッドも含めて、ゴルフクラブの選び方のコーナーにて沢山の記事をアップしていますので、よかったらそちらをご覧ください。
ということで、今回はフェアウェイウッドの飛距離の目安と、フェアウェイウッドが思うように飛ばない原因とその対処法について見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。