サンドウェッジは必要?不要?【あった方が有利です】
サンドウェッジについては、初心者のためのサンドウェッジの選び方やサンドウェッジの選び方などについてご紹介してきました。
今回は、そもそもサンドウェッジは必要なのか?それともいらないのか?ということについて解説してゆきます。
目次
サンドウェッジは必要?それともいらない?
サンドウェッジは必要か?それとも不要か?
・・ということですが、最初に結論からお伝えすると、なくても大丈夫ですが、あった方が有利です。
プロの場合は、サンドウェッジを使わないというケースは稀ですし、アマチュアゴルファーの場合も、殆どの人がサンドウェッジをバッグに入れています。
勿論、サンドウェッジを入れなければならないというルールはないので、サンドウェッジを買わないという選択肢があってもいいですし、サンドウェッジを使わなくてもプレーできます。
例えば、バンカーショットやグリーン周りのアプローチショットなども、サンドウェッジではなくても、アプローチウェッジやピッチングウェッジで代用することもできます。
ただ、できればサンドウェッジは用意していただいた方がいいと思います。
特にバンカーショットを打つことを考えると、サンドウェッジがあった方が圧倒的に有利です。
サンドウェッジはバンカーショットを簡単にしてくれるクラブ
バンカーショットを打つことを考えると、サンドウェッジがあった方が圧倒的に有利・・ということですが、何故そうなのか?ということについて少し解説したいと思います。
サンドウェッジは、サンド(=砂)という言葉が付いているように、バンカーショットで使うことを前提に設計されているクラブになります。
バンカーショットを簡単にしてくれるのがサンドウェッジなのですが、その秘密はバウンスと呼ばれる部分にあります。
バウンスとは、下の図で示す出っ張りの部分のこと。
ちなみにこのバウンスの大きさを数値化したものをバウンス角と言います。
サンドウェッジとアプローチウェッジの違いや使い分けについてでもご紹介しましたが、このバウンスは往年の名手、ジーン・サラゼン(1902年ー1999年)によって発明されたものです。
ジーン・サラゼンはバンカーショットに対して苦手意識があったようで、何とかバンカーショットを簡単にできないかと考えていたところ、クラブにバウンスを付けるというアイディアを思い付きます。
具体的には、飛行機の主翼に付けられた「フラップ」と呼ばれる下げ翼からヒントを得て、サンドウェッジにあえて砂の抵抗を受ける部分(バウンス)を設けることで、ヘッドが砂に潜り過ぎてしまう問題を解消させたと言われています。
サンドウェッジはこのバウンスがついているために、ヘッドを上からドスン!と入れても、(ヘッドが砂に潜り過ぎたりせずに)ボールはちゃんとバンカーから出てくれます。
一方、例えば、ピッチングウェッジで同じようなことをすると、ヘッドが砂に深く潜ってしまって、ボールが出ない・・ということもあります。
そういう意味で、バンカーショットではサンドウェッジがあった方が圧倒的に有利だと思います。
ちなみに、バウンス角についてはバウンス角とは?バウンス角の目安やアプローチショットへの影響もにてより詳しくご紹介していますので、興味のある人はそちらをご覧ください。
他のクラブでバンカーショットを打ってもいいか?
アプローチウェッジやピッチングウェッジなど、サンドウェッジ以外のクラブでバンカーショットを打ってもいいか?
・・ということですが、アプローチウェッジやピッチングウェッジで打っていただいても全く問題ありません。
その場合ですが、通常のバンカーショットを打つように、フェースを少し開いて構えると、ヘッドが砂に潜りにくくなります。
サンドウェッジの場合はバウンスが付いているので、フェースを開かないで打つという選択肢もありますが、ピッチングウェッジなどの場合は、フェースを開かないとクラブが砂に潜りやすくなります。
ですので、サンドウェッジ以外のクラブでバンカーショットを打つ場合は、フェースを開いて構えるのがコツになります。
このフェースを開くということについてやバンカーショットの打ち方についてはバンカーショットの構え方と打ち方のコツにてご紹介していますのでよかったらそちらをご覧ください。
アプローチショットで使う場合は?
少し話が変わりますが、グリーン周りのアプローチで使うことを考えると、サンドウェッジはあった方がいいでしょうか?それともなくても大丈夫でしょうか?
以前、GDOが平均スコア90台のゴルファーを対象に行った調査では、
Q:転がすアプローチではどのクラブを使うか?
・SW(サンドウェッジ)を使う 23%
・AW(アプローチウェッジ)を使う 46%
・PW(ピッチングウェッジ)を使う 31%
グリーン周りのアプローチでは、サンドウェッジ以外のクラブを使う人が多い・・という結果になったわけですが、アプローチの場合はサンドウェッジは必ずしも必要ではないと思います。
勿論、グリーン周りのアプローチでサンドウェッジを好んで使うプロもいるのですが、基本的にはアプローチショットの場合はアプローチウェッジやピッチングウェッジなどの方が良いかも知れません。
何故かというと、アプローチショットの場合は、先ほどご紹介したサンドウェッジのバウンスがむしろ邪魔になってしまうためです。
バウンスはサンドウェッジの下に出っ張っているわけですが、硬い地面の上で構えた場合、このバウンスがあるために、リーディングエッジが浮いてしまいます。
このままアプローチショットを打とうとすると、トップ気味にボールに当たってしまったり、それを避けようとすると今度はダフったりといったことが起こったりします。
特に硬い地面(芝)の上から打とうとするとそういったミスが起こりやすくなります。(ふかふかの芝の上であれば、問題なく打てると思います)
そういった理由から、グリーン周りのアプローチショットの場合は、サンドウェッジはむしろなくても大丈夫だと思います。
ちなみに、過去にはサンドウェッジでアプローチショットを打ってもいいか?という記事も書いています。
さて、ここまでサンドウェッジは必要か?それとも不要か?ということについて見てきました。
簡単にまとめると、
- 殆どの人はサンドウェッジをバッグに入れている
- バンカーショットではサンドウェッジがあった方が圧倒的に有利
- アプローチショットではサンドウェッジはなくてもOK
サンドウェッジを使わないという選択肢もありだとは思いますが、もし「サンドウェッジは必要ですか?」と聞かれたら、僕はあった方がいいですと答えると思います。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。
- ウェッジの選び方。アプローチがもっと得意になる!
- 意外と知らないユーティリティの基本。女子プロレッスン
- コードカオスを超えるか!?アディダスの本気
- キャスコ「UFO」にドライバー追加「DD」5月発売
- 日本のコースに最適化された新「ボーケイ フォージド」
- キャロウェイ「エピック」シリーズを辛口解説