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上級編

フェードボールの最も簡単な打ち方【こうすると簡単にフェードが打てます】

今回はフェードボールの打ち方についてまとめてみたいと思います。

フェードボールを打つための構え方、ボールの位置やスイングで注意することやコツについて、また、フェードボールが曲がり過ぎる時の対処法や練習方法についても少しご紹介したいと思います。

尚、今回はティーショットでドライバーを使ってフェードボールを打つことを想定してご紹介したいと思いますが、基本的にはアイアンでも同じようなことが言える(同じような方法でフェードボールが打てる)と思います。

では早速はじめたいと思います。

目次

フェードボールの打ち方と6つのステップ

フェードボールとは右に意図的に曲げるショットのことですが(右利きの方の場合)、打ち方のコツは構え方にあります。

①狙いを定める

フェードボールを打つ際ですが、まず最初に、フェアウェイの左サイドに目標を一つ作ります。

その目標に向かってボールを打ち出して、そして、そこから右にボールを曲げてゆきます。

今回は、フェアウェイの左サイドに打ち出して、フェアウェイの真ん中に戻ってくるフェードボールを打つイメージでお話させていただきたいと思います。

③構え方

次に、先程定めた目標に対して、スクエアに構えてゆきます。

クラブフェースをまず、上記の目標に向けてスクエアにセットします。(クラブフェースがその目標に対して垂直になるようにセットします)

次にボールとその目標を結んだ飛球線(ターゲットライン)に対して、両足、両肩、両膝を結んだそれぞれのラインが平行になるように構えます。

③ボールの位置

ボールの位置については、図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまででもご紹介しましたが、ドライバーの場合、左足かかとの線上か、もしくは、それよりもボール半個程度、左に置いても(ご自分なりに微調整されても)よいかと思います。

フェードボールを打つ際は基本的にはボールの位置をいつもよりも少しだけ左にすると打ちやすくなります。

ですから、まずはいつものご自分のボールの位置から、ボール半個程度、左に置いて様子をみてもよいかも知れません。

詳しくは下記にてご紹介しておりますので、よかったらそちらを参照ください。

フェードボールを打つ時のボールの位置は?

④フェースの向きを変えて、グリップを握り直す

さて、ここで、クラブフェースの向きについてですが、今は最初に狙った目標にフェースが向いてると思います。

ここで、そのクラブフェースを開きます(オープンにします)。

そのために、もう1つ目標を作ります。

今回はフェアウェイ左サイドに打ち出して、フェアウェイ中央に戻ってくるフェードボールを打ちたいので、もう1つの目標はフェアウェイの真ん中にします。

このもう1つの目標ですが、フェアウェイ真ん中ではなくても、例えば、最初の目標から10ヤード右でもいいですし、15ヤード右でも結構です。

右を狙うほどに曲がり幅の大きなフェードボールになります。

さて、もう1つの目標を定めたら、その2つ目の目標にフェースを向けます。(フェースを開きます)

その際、重要なことがあります。

それはフェースを開いたら、もう一度グリップし直す・・・ということです

グリップしたままフェースを開いても、ダウンスイングで遠心力がかかると結果的にフェースは閉じてしまいます。

ですから、フェースを開いてから、握り直します。

これは、サンドウェッジでバンカーショットを打つ際にやることと似ています。

バンカーショットの構え方と打ち方のコツ

このやり方はいくつもあるフェードボールの打ち方の1つであって、絶対的なルールではありません。

他の方法もあります。ただ、僕はこの方法が一番簡単ではないかなと思っています。

他にも上級者向けのフェードの打ち方がありますが、今回は簡単なフェードの打ち方ということでご紹介させていただきたいと思いますので、ここでは省略したいと思います。

さて、これでアドレスは完成です。

⑤ゴルフスイング

次はスイングについてです。

フェードボールを打とうとすると、つい最終的にボールを落としたいポイント(先程決めた2つ目の目標)に向かって振ってしまいたくなったりしますが、このやり方だとプッシュアウト気味のスライスが出てしまい、距離も落ちます。

また、ボールも右に曲がり過ぎてしまうことがあります。

ですので、あくまでもボールを一番最初に決めたフェアウェイの左サイドの目標に向かって打ち出すことをイメージしてスイングすることが大事なポイントになります。

そうすることで、自然と(最初に決めた目標に対して)インサイド・インのスイングになり、強いフェードボールが打てるようになると思います。

フェアウェイ左サイドの目標に向かってスイングして、インパクトではフェースが上記の④で決めた2つ目の目標を向くように意識してショットを打ってゆきます。

アドレスでフェースを開いて、グリップを握り直していれば・・インパクトでは自然とフェースは開き、2つ目の目標を向く形になると思います。

ですから、意識してフェースを開こうとはする必要はありませんが、もし、ボールが真っすぐ飛んでしまったら、インパクトで少し開く意識でもいいかも知れません。

また、右に曲がらないと思った時は、もう一度、フェースを開いてから、グリップを握り直す・・という点を確認してみてください。

よくあるミスがグリップを握ってからフェースを開く・・ということなのですが、このやり方だと、インパクトでフェースが閉じてしまいやすく、思うようなフェードボールが打てないかも知れません。

ですので、フェースを開いた後で、グリップを握り直す形にします。

⑥スイングのイメージと3つのコツ

さて、ここまではフェードボールを打つ際の構え方のポイントについてご紹介してきました。

ここからはスイングする際のコツについてご紹介したいと思います。

 

1つ目のコツはインパクトエリアです。

インパクトエリア(インパクト前後)ではフェースを閉じないように、手首を返さないようにしてゆきます。

インパクトの瞬間というのは実際には見えないものです。

ですが、クラブフェースが2つ目に作った目標(最終的にボールを落としたい地点)を向いていることを「インパクトの瞬間に見ようと」してみてください

実際には見えません。

でも見ようとしてみます。そして、インパクトの瞬間にそのフェースが開いているイメージを頭の中に描くように意識してみてください。

見えないものを見ようとしたり、頭の中でイメージするなんて意味がないのでは・・と思われてしまうかも、知れませんが、これはメジャー大会で優勝するようなプロでも実践している方法で、僕はとても効果的な方法だと思っています。

 

2つ目は体の回転です。

フェードボールを打つには、ダウンスイングでいつもよりも体を少しだけ速く回転させてあげるイメージでもいいかも知れません。

ダウンスイングからインパクトまでどちらが速くたどり着くか・・・という競争があったとしたら、クラブヘッドよりも体の回転の方が勝ってしまうようなイメージです。

あくまでもそういうイメージで・・ということですが、体の回転を早くするイメージだとフェードボールは打ちやすくなるかと思います。

 

3つ目はインパクト後です。

3つ目のポイントはインパクトの後です。

インパクトでボールをとらえた後、クラブヘッド(ドライバーヘッド)を高く上げないで、低く出していくようなイメージだとフェードが上手く打てる・・・というプロもいます。

ただ右に曲げるだけなら、むしろ、若干ダウンブローのイメージの方が打ちやすいかも知れませんが(※その打ち方をおすすめするわけではありません)、距離の出るフェードボールを打とうとする場合は、払い打つような形がいいかも知れません。

 * * *

さて、ここまでスイングのイメージについてやコツについてご紹介しましたが、最初は例えば、50ヤード曲がるフェードボール・・・という風に大きく曲がるボールを打ってみるのもおすすめです。

そこから曲がり幅を小さくしてゆきます。

ちなみに、トッププロになると例えば、5ヤードしか曲がらないフェードボールを打つ人もいます。

ドライバーで5ヤードしか曲がらないとなると、殆どストレートボールに見えるようなフェードボールですが、5ヤードとは言わなくても、何ヤードまでならコントロールできそうか・・・という風にゲーム感覚でチャレンジしてみるのも楽しいかも知れません。

フェードボールが右に曲がり過ぎる時は?

さて、ここまで構え方、そして、打ち方について見てきました。

これで理論上は思ったようなフェードボールが打てるはず・・・なのですが、ボールが思ったよりも右に曲がり過ぎる・・というケースもあるかも知れません。

そんな時はどうしたらいいでしょうか・・?

先程、フェースは2つ目の目標に向けて構える・・とお伝えしましたが、フェースを2つ目の目標に対してスクエアにして構えているつもりでも、実際は開いていることがある・・そう指摘される専門家の方もいます。

開いていると言っても、本当にほんの少しなのかも知れませんが・・自分がスクエアだと思っているものがスクエアではない・・ということは実はよくあると思うのです。

例えば、フェード打ちの方がスクエアに構えているつもりで、実際にはフェースが少し開き過ぎていたとか、ドローヒッターの方がスクエアだと思っていたフェースは実は少しかぶりすぎていた、とか。

そういったことはよくあったりします。

フェードボールが右に曲がり過ぎてしまう・・というお話に戻りますが、これは色々な原因があると思いますが、その1つは、アドレスの時点でフェース(の向き)が少し開き過ぎていることが原因・・というケースもあるようです。

この場合は、最終的な目標(2つ目の目標)に対してスクエアではなくて・・・少しだけかぶっている(2つ目の目標よりも若干左を向いている)意識で構え直してみるのも1つの方法かなと思います。

ややかぶっている感覚で構えた方が強いフェードボールになることもありますので。

その辺は試行錯誤してみる価値はあるかも知れません。

練習をする時は練習場の右端で打つ

フェードボールの練習をする際ですが、練習場の右端から打った方がいいと指摘するプロや専門家は多いです。(右利きの方の場合)

例えば、練習場の右端から中央に向かって打ち出し、30ヤード右にもう一つの目標を作って、そこにボールが落ちるように打ってみます。

できれば、普段プレーされているコースをイメージしてショットを打ってみるといいかも知れません。

ただ、もし、普段からスライスを打っている方がフェードボールを打とうとする場合は、練習場の右端は避けた方がいいかも知れません。

右端に立ってみると、すぐ右にはネットがあるわけで、どうしても左に打ち出したくなります。

これはフェード打ちの練習にはいいのですが、スライサーの方がこれをやってしまうとアウトサイド・インのスイングになりがちであまりおすすめできません。

ただ、普段はストレート系のショットか、ドローボールを打っている方であれば、フェードボールの練習のために、あえて練習場の右端から打ってみてもいいかも知れません。

ちなみに、ドローボールの練習をしたい時、特にスライサーの方がドローボールを練習したいという時は、練習場の左端の打席から打ってみるのがおすすめです。(右利きの方の場合)

左端の打席に立つと、すぐ左はネットですので、無意識の間にボールを左に打ち出さないようなスイング、つまり、ややインサイド・アウトのスイングになりやすく、それがドローボールの練習には向いています。

スライサーの方がインサイド・アウトで振ると、スライスが悪化しますが、最初はそれでも構いません。(インサイド・アウトに振ろうとしたらスライスが出る原因とは?

いくら右に曲げてもいいので、ボールをまずターゲットかそれよりも右に打ち出す練習をします。

その後にフェースの向きを調節してゆきますが、これについてはスライスの直し方編ドローボールの打ち方にて詳しくご紹介しておりますので、よかったらそちらを参考になさってください。

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